フランス-ベルギー 試合解説・フォーメーション【ロシアW杯 2018/07/11】

フランス-ベルギー 試合解説・フォーメーション【ロシアW杯 2018/07/11】


ロシアW杯のベスト4、フランス代表 対 ベルギー代表のマッチレビューです。

盛り上がったロシアW杯も残すところ4試合です。
週末に決勝がありますから、それまで眠れない夜が続きますね。

アルゼンチン・ウルグアイと南米のチームを倒してここまで上がってきたフランス。
打ち合いになった試合もありましたが、基本的に守備が安定していて順当に勝ち上がってきたイメージがあります。
そして、対戦相手のベルギーは日本・ブラジルとを退けてここまでやってきています。
ブラジル戦についてはいろいろと書いてきましたが、「やっぱり強いな~」っていう印象を持ちましたね。

そんなわけでこの試合は正直予想するのが難しかったです。
両チームとも地力はあるし、攻撃のタレントも強力。
粘り強さもあるからどんな試合になるかわかりませんでしたからね。

実際そういった面がきっちり現れた試合になりましたし、インテンシティが高くて緊張感のあるゲームになりました。
どっちが勝ってもおかしくありませんでしたが、フランスの方がしたたかだった試合を振り返っていきます。

フォーメーション

フランスとベルギーのフォーメーションです。

4-2-3-1と4-3-3です。

フランスは並びも形もいつもと変わりません。
ベルギーの方は3バックか4バックか読めませんでしたが、結局4バックで試合に臨んでます。

全体の印象と試合展開

基本的に両方とも堅守速攻の構えだったんで序盤から少し堅い試合にはなりました。
ただ、ボールを奪ってからの展開っていうのはどちらも鋭いものを持っていましたね。

序盤はそこら辺の攻防が印象的でしたが、時間が経ってくるとベルギーがボールを支配するようになりました。
それにアタッキングサードへの運びとかフィニッシュの数でベルギーの方が上回ってたんで、ベルギーペースだったのは間違いありませんかね。
途中からフランスが盛り返すようになりましたし、結果的にシュート数はフランスの方が多かったんですけど、前半はスコアレスで終わっています。

後半に入ってもそこの流れは変わらなかったんですが、CKからフランスが先手を取ることになりました。
今大会はセットプレーからの得点が多くなってますけど、ウンティティのヘディングはピンポイントでしたね。

それで先手を取られたベルギーは選手交代をします。
かなりパフォーマンスが悪かったデンベレに代えてメルテンスを投入。
メルテンスはシャドーの位置に入って、その代わりにデブライネが一列下がった感じです。
(個人的にはこの交代しかないやろ~って思ってましたけど)

ここからベルギーのサイド攻撃が活性化します。
シャドリよりメルテンスのクロスの方がタイミングがいいので、フランスとしては危ないシーンが増えましたね。
ただ、フランス側もほぼ10枚ブロックでゴール前を固めてましたし、体もしっかり張った際の守備が強力でした。

そんなわけで終盤はベルギーが同点に追いつけるか?って試合展開になってます。
ほぼワンサイドゲームになったんですが、結局ベルギーが同点に追いつくことはできませんでしたね。
それぐらい1点が重いゲームでしたし、フランスが最後まできっちり守り切ったと思います。

フランス

フランスの戦い方は基本的に今までと変わらず守備重視でした。
ブロックは4-5-1なのか4-4-2なのかってところだったんですけど、グリーズマンの運動量が多いことやムバッペの位置によってそういう形になってます。

それで基本的にムバッペが高い位置を取るのも変わりませんし、中盤のポグバ・カンテ・マテュイディって並びが強力なので守備の安定感も相変わらず。
序盤はベルギーの右サイドからの展開に後手を踏んでる印象がありましたけど、シャドリをマンツーマン気味に潰すようにしたことでインターセプトできる場面が増えました。

それをやると中央が空いてくるんですが、相手のセンターには攻撃の組み立てが得意な選手がいない影響もあって、うまくハマりだしましたね。
(相手のデンベレのパフォーマンスが良くなかったっていうのもありますけど)
奪ってからはグリーズマンやポグバがボールを前線まで運んでいくか、直接高い位置を取っているムバッペにスルーパスを狙う形が多かったです。
ムバッペは普通に相手をちぎってましたし、良いボールとスペースさえあればゴールを奪えそうな雰囲気はずっとありましたね。

ただ、ビルドアップでは少し単調な印象がありました。
(守備重視なんで仕方ないところはありますが)
単純にジルーを狙うか、ムバッペに展開して個人技でなんとかするか。
グリーズマンが流動的なんでそこで生まれたスペースをマテュイディが使ったりしてましたけど、その後の連係が微妙だったと感じてます。

それでもセットプレーから先手を取れたことが非常に大きかったですね。
逆の展開だったら終わってたと思いますけど、この辺は勝負のアヤなんでフランスはその流れをうまくものにしたと言えます。
まあ、守備が堅いチームは安定感がありますね。
それがよく表れた試合になりました。

ベルギー

この試合のベルギーもブラジル戦に引き続いてマンマークが強かった印象です。
並びやメンバーは若干変わってますが、基本的な考え方は変わってません。

ルカクはカンテをケアしつつ中央で高い位置を取る。
フェライニはポグバを、マテュイディはヴィツェルがマンツーマンでチェック。
センターのデンベレは基本的にフリーマンとしてスペースを消しながら、どこかカワされてしまったところにはファーストDFとしてアプローチしに行く感じです。

シャドーの位置に入ったアザールやデブライネはゾーンディフェンスのポジショニングをやってました。
それにベルギーが全体的に押し込まれた時にはこの2人がセカンドボールを拾う感じで少し低めのポジショニングを取ってます。
ブラジル戦では左右に2枚(ルカク・アザール)を張らせてましたが、この試合はルカクの1枚だけでしたね。

それでビルドアップはいつも通りの3バック。
右のシャドリが高い位置を取るので3-2-4-1みたいな並びになります。
(ワイドにアザールとシャドリが張ってる感じ)
基本的に右サイドへ展開することが多くなってましたし、そこからクロスボールを狙うのにフェライニがボックスへ積極的に入っていってましたね。
ルカク・フェライニってデカい2人がゴールに迫っていくんで、単純なサイド攻撃でも結構な迫力はありました。

ただ、この試合はムニエが出れなかった影響があったと感じてます。
シャドリはでかくて縦への推進力はあるんですけど、いかんせんクロスボールの精度に欠けてた印象があります。
(キック自体は上手いみたいですが、タイミングが悪かったです)
メルテンスが入って活性化したように、本来このポジションで良さが出る選手ではないんでしょう。

それで全体的な戦い方は悪くなかったと思います。
でも、先手を取られたことでそのまま負けてしまいました。
勝っててもおかしくない内容だったとは感じてますけど、これがサッカーってスポーツなんですかね~

試合結果

試合は1-0でフランスの勝利

・得点者
 後半6分  フランス:ウンティティ

・交代者
 フランス 
 後半40分 ジルー⇒エンゾンジ
 後半41分 マテュイディ⇒トリソ
 

 ベルギー
 後半15分 デンベレ⇒メルテンス
 後半35分 フェライニ⇒カラスコ
 後半46分 シャドリ⇒バチュアイ

・スタッツ (フランス VS ベルギー)

 ボール支配率 40% VS 60%

 シュート   18本 VS  9本

 枠内シュート  5本 VS  3本

まとめ

そのままの勢いで決勝まで行く姿を観たかったベルギーなんですが、3位決定戦に回ることになりました。
3バックをやってた時より今の戦い方の方が安定感がありましたし、いいチームだったんですけどね。

とりあえず、この試合はデンベレのパフォーマンスが悪かったです。
戦い方の影響もありますけど、所属のトッテナムでやってるような中盤をえぐっていくようなドリブルはほとんどありませんでしたし。
(というか、ボールを奪われてカウンター食らってましたね)

マルティネスとしては前半終わった段階でそこを修正したかったと考えたんでしょうけど、やっぱりムニエが出場できなかったことで選択肢が狭まった感じでしょう。
彼がいればシャドリをインサイドハーフで起用してたと思いますし、フランスとしては助かった格好になりましたな。

まあ、フランスも強かったですけどね。
それでも僕としては少し残念な結果でした。
3位決定戦頑張ってくれベルギー。

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