17/18セリエA第22節のミラン(7位)対ラツィオ(3位)のマッチレビューです。
最近は少し調子が上がってきたミランと今シーズン変わらず好調なラツィオとの一戦。
まあ、ミランはガットゥーゾ監督の手腕が少しづつ発揮されつつある感じなんでしょうかね。
で、ラツィオはどんな相手でも大量得点できる攻撃力を誇っていますし、このチームっていうのはミランが上位チームへ食い込んでいくためには注目の対戦相手にはなってきます。
ただ、ラツィオはエースのインモビーレがケガでベンチ外となりましたので、その影響が少しは出てしまった試合にはなったでしょうかね。
というわけで、まずはスタメンから。
[cc id=613 title=”アドセンス2”]
スタメン
ミランとラツィオのスタメン(フォーメーション)です。
4-3-3対3-5-2の対決です。
冒頭にも書きましたけど、ラツィオのインモビーレはケガでベンチ外です。
試合結果
試合は2-1でホームのミランが勝利しています。
得点者
前半15分 ミラン:クトローネ
前半20分 ラツィオ:マルシッチ
前半44分 ミラン:ボナベントゥーラ
ボナベントゥーラのゴールは右サイドからキレイに決めてますね。
交代者
ミラン
後半26分 クトローネ⇒アンドレ・シウバ
アントネッリ⇒アバーテ
後半36分 スソ⇒ボリーニ
ラツィオ
後半7分 ルーカス⇒アンデルソン
後半29分 デ・フライ⇒フェリペ
後半38分 マルシッチ⇒ナニ
ハイライト
全体のハイライトです。
全体の印象と試合展開
試合はミラン・ラツィオともに慎重な入りをしてたので、試合展開的にはスローペースだったと思います。
まあ、ロングカウンターかビルドアップからチャンスメイクするシーンばっかりにはなってましたし、少しこう着したような試合にはなったでしょうか。
ただ、スコアは意外と早い時間帯に動くことになってます。
流れの中からではなくセットプレーからだったんでミランにとっては大きい先制点になったとは思いましたけど、その後ラツィオにすぐ追いつかれることになってしまったんで、あんまりそのアドバンテージは活かせなかったですな。
まあ、前半はそのまま同点で折り返すことになるのかなとは思ってたんですが、ミランが勝ち越し点を奪う展開にはなりました。
勝ち越す前から少し”ミランの時間”にはなってたんで、ここでその勢いのままゴールを奪えたのは良かったと思います。
それで後半は追いつきたいラツィオがかなりギアを上げてくる展開になるのかなとは思ってたんですが、実際はそこまで激しい展開にはなりませんでしたね。
(というより、ミランの試合の運びが上手かった感じ?)
まあ、ラツィオはそれなりに決定機を作ってはいましたけど、結局同点に追いつくことはできませんでしたし、厳しい試合にはなっちゃいました。
ってな感じで、両チームの印象です。
良くなったミラン
ホームゲームだし、相手が3バックなんで積極的にボールを奪いにプレッシングをかけるのかなと思いきや、意外と消極的な戦い方を選択してたミラン。
まあ、4‐1‐4の並びでブロックを作り、ボールの動きに合わせて一人ずつアプローチに飛び出してはいましたけど、ショートカウンターを狙うような戦い方ではありませんでしたね。
ただ、プレッシングがこのチームのベースにはなってくるとは思いますし、そのうえで選手一人一人には”高い運動量”っていうものが求められてきます。
そういった中で、実はこの試合の失点シーンが個人的に結構気になりました。
ブロックは中央をかなり絞って構えていたわけなんですが、ラツィオが中央を経由して逆サイドに展開し、そこにフリーの選手がいたんでやられちゃったわけなんですが、この局面ってたぶんWGの選手がそこをケアしていないといけなかったんですよね。
この場面で言うとチャルハノールが戻ってないといけなかったんですが、この辺の運動量っていうのもこの選手の課題にはなってくるのかな~とは思います。
まあ、先制点をアシストしたようないいキックも持ってますし、攻撃の局面では違いを作り出せる選手だとは感じましたので、今後が気になる選手ではあります。
チーム全体としてもミランはボールをキープする力もありますし、前線までスムーズにボールを運ぶ力もあるんですが、最後の局面ではアイディアが不足しているところがあって、今までは攻撃がノッキングしてたんですよね。
まあ、スソがいるんでその部分を個人の力でなんとか打開してたところはあったんですが、チャルハノールが安定したパフォーマンスを披露することができてくれば、その状況っていうのはかなり改善されることにはなります。
そんな感じで、ミランが今後チームの調子を上げていくにはこの辺がキーになってくるのかな?とは勝手に思ってます。
物足りなかったラツィオ
ラツィオのプレッシングは中央をかなり気にしつつ(ボランチのところ)、ミランの最終ラインへはアプローチせずにブロックをコンパクトに保つことを意識していた感じにはなってます。
意外とこういう構え方でもSBのところへはアプローチに行ったりするのが一般的だとは思いますけど、ラツィオはそこも制限してましたね。
まあ、この試合に対して慎重なゲーム運びを選択した(というより、もともとこういう戦い方なんかな?)わけなんですが、早い時間帯に失点してしまったのは少し誤算があった感じなのかな~とは思います。
ただ、ミランの守備に少し甘さがあったことからすぐに同点に追いつくことはできたんで、特に戦い方を変える必要はありませんでしたね。
で、ラツィオのビルドアップでは始めはサイドにボールを展開しつつ、中央を経由しながら逆サイドに展開したり、そのまま中央突破を狙ったり。
まあ、オーソドックスな感じなんですがパスミスも少ないし、周りとの連携もいいのでより多くのチャンスを演出できている感じにはなってるでしょうかね。
ラツィオに対して感じたのはこれぐらい、、、なんですが、この試合は全体的に少し物足りないような戦いにはなってしまいました。
まあ、ミランが安定してたんで難しい戦いだったとは思います。
まとめ
追加点は奪えませんでしたけど、好調なラツィオ相手にしっかり勝ち切ったのはガットゥーゾ監督にとっては非常に大きい勝利となりましたね。
まあ、ミランは新しい指揮官にナポリのマウリシオ・サッリ監督を招聘するんじゃないか?って噂なんかもあり、なかなか落ち着かない状況が続いています。
個人的にはミランに調子を上げてもらい、そういった声をかき消してもらいたいところではあります。
スクデット争いはユベントスとナポリに絞られてきた感じはありますけど、セリエAはまだまだ注目する試合はいっぱいありますね。
というわけで、また次回!!
[cc id=284 title=”ブログ村”]