セルヒオラモス
前回に引き続き南米とヨーロッパサッカーの違いをみていきます。

前回の記事はこちら

今回は、攻撃の時と守備の時でどういう違いがあるのかなど、細かい部分を書いていきたいと思います。
サッカーは攻撃と守備が連続するスポーツなので、考え方の違いによってかなり変わってきます。
南米やヨーロッパでも国によって戦い方は変わってきますので、大まかな特徴として見てもらえればと思います。

*現代サッカーにおいては戦い方がバラバラにはなってるんですけどね。
そういう歴史があったんだって感じで読んでもらえればと思います。

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ヨーロッパは積極的な守備

ヨーロッパの守備の考え方は基本的にラインを高く保つことがコンセプトにあります。
ディフェンスラインを高く保つことで、積極的にオフサイドを狙いたいわけです。
また、フォワードの選手が守備でボールを追いかけても、ラインを高く保つことによってチーム全体としてコンパクトにまとまることができます。
全体をコンパクトにしているので、人数をかけて相手選手にプレスをかけることができますし、個人技が不足しているところも人数でカバーできます。
さらに全体的に高めの位置を取っているので、相手ゴールに近いところでボールをとる機会が多くなってショートカウンターも狙えます。

基本的に「ゴールを守ること」よりも「相手からボールを奪うこと」に比重を置いています。
ただ、ディフェンスラインの背後には大きなスペースがあるため、ラインコントロールが非常に重要になってきます。
ラインがバラバラで、オフサイドがきっちり取れないようだと致命傷になったりしますしね。

一方、南米サッカーはヨーロッパと真逆です。
ディフェンスラインは低く設定されます。
背後のスペースをなくし、「ゴールを守ること」を優先します。
そのため、フォワードが高い位置から積極的にボールを追いかけることはあまりなく、ある程度相手が攻め込んできてからプレスをかけるようになります。
また、「リベロ(自陣ゴール前で自由に守備をする選手、ディフェンスラインのすぐ後ろに控えていて、カバーリングに入ることが多い)」なんかは南米のスタイルで使われることが多いです。

リベロ

南米の攻撃は積極的

それで守備の時とは全く変わって、南米の攻撃は積極的です。
かなり無理をしてでも縦パスを狙います。

基本的に南米の選手には個人技があるので、無理に縦パスを狙いボールを受けた選手が相手ディフェンスに囲まれてしまっても、なんとかボールをキープすることができます。
それによって相手が密集してくると、サイドにスペースができるのでそこからサイドに展開できます。
(逆にサイドを気にしていると中央の寄せが甘くなり、そのまま中央突破されることになったりします)

サイド攻撃をする時も基本的に深い位置からしかクロスを上げません。
よくブラジルの試合を観ていると、サイドでボールをキープした選手がサイドをえぐって、ペナルティーエリアまで侵入するっていうシーンをよく見ます。
サイドの選手がえぐってくる間に真ん中の選手がペナルティーエリアに侵入して、マイナスのクロスに合わせてゴールっていうシーンは非常によく見かけます。

サイド攻撃

ヨーロッパの攻撃

それで、ヨーロッパの方はまったくの逆で無理に縦パスを狙うことは基本的に少ないです。
割とスペースがあるサイドを起点に攻撃を組み立てることが多くなります。
サイドの選手がボールをキープしたら、周りの選手が押し上げてきてフォローに入ったり、そこからワンツーを織り交ぜながら相手を崩していく、、、みたいな感じですかね。

それにディフェンスラインの背後にスペースがあるときは、GKとDFラインの間を狙ったアーリークロスを積極的に使いますし、サイドをドリブルでエグっていくような場面っていうのはあまりありません。

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とはいえ、南米も変わってきた

まあ、南米とヨーロッパの違いはこんなもんですかね。
それで今までのことをまとめると、、、
ヨーロッパの組織的なサッカーというのは、南米に対抗するために生まれてます。
基本的に南米の個人技には個人で対抗してもかなわないので、それだったら組織で対抗しようという考えが根底にある感じです。

ただ、近年のサッカーでは南米サッカーに限界が見えてきているように思えます。
昔のブラジルのように”モダンでゆっくりとしたサッカー”自体が通用しなくなってます。
まあ、個人技だけで相手を圧倒するのに無理が出てきた感じですかね。

現にヨーロッパサッカーを取り入れている南米の国は増えています。
今年のコンフェデに出ていたチリ代表なんかはヨーロッパサッカーを取り入れて、その前年にコパアメリカの連覇に成功しています。
(まあ、これはビエルサの影響もあるんですけど)

まあ、僕としても南米スタイルってどうしても苦戦している印象はありましたね。
(W杯で結果が出てませんしね)
だからこそ、変化を求められているわけですし、ブラジルですらヨーロッパサッカーの影響を受けてるわけです。
(それによってめっちゃ強くなってるけどw)
これから先は昔のブラジルのようなサッカーを観る機会っていうのはどんどんと減っていくんでしょうかね。
(ブラジルの国内リーグにはそういう戦い方をするチームがまだあるみたいですけど)

まあ、こんな感じです。
というわけで、また次回!!

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