前回に引き続き、VARについて考えていきたいと思います。

前回の記事はこちら

主審の判定が試合を左右することがある、だから誤審をしてしまうと不利な判定を受けたチームは猛反発してしまう、ということは前回の記事で書きました。
こういう事情があるので、「試合の結果を左右する重要な判定」にはVARを使用することができるようになったわけです。
で、重要な判定とは、

  • 選手の退場にかかわること
  • ゴールの判定にかかわること
  • ペナルティエリアの判定
  • などが挙げられます。
    これらの判定に主審が疑問を感じた場合は、VARを利用することになります。
    結局、いずれも主審が見えなかった⇒巻き戻して見る、ことによって、ジャッジするってイメージです。

    で、今回はゴールの判定にかかわることが多い、オフサイドについて考えていきます。

    オフサイドも結局難しい

    サッカーの試合でよくあるのが、一度はゴールが決まったかのように見えたが、シュートを打つ前にオフサイドになっていた。
    それで判定はノーゴール、こういうシーンです。

    サッカーのルールで一番よくわからないっていわれてしまうのが、オフサイドです。
    軽ーく説明すると、まず、相手チームのGKを除いたフィールドプレイヤーの中で、相手陣地の一番深いところにいる選手を基準に「オフサイドライン」というものが、水平に存在します。(実際に線が引かれているわけではありません、例外もあるんですが、省略します)
    それで、自チームの選手が相手チームのオフサイドラインを越えて、相手陣地のより深いところにいたとします。
    この状態になっている選手は「オフサイドポジション」にいるということになります。
    下の図のようなイメージです。

    オフサイド

    注意すべきはこの時点では、オフサイドになっていないということです。
    「オフサイドポジション」にいる選手に対して、味方選手がパスを出して、「オフサイドポジション」にいる選手がそのパスに反応した場合に、オフサイドになります。
    オフサイドになった時点で、相手チームのフリーキックになるんですが…。

    実はこの「オフサイドポジション」にいたかどうかを判定するのが非常に難しいんです。
    それで、判定が微妙な時って、ゴールチャンスな時が多いので、もめることが多くなってしまいます。

    オフサイドの判定は基本的に副審がやる

    主審のほかに副審が2人いますが、この人たちの主な任務は、このオフサイドを判定することになります。
    下のイメージを見てもらうと、副審がハーフェイラインを境に2つに分かれていることがわかります。

    審判範囲

    サッカーの試合は2チームの対戦ですから、副審はハーフェイラインを境にして、それぞれのチームを担当してオフサイドを見ているイメージです。
    それで、選手が「オフサイドポジション」にいるかどうかを見ようと思うと、「オフサイドライン」を正しく把握していないといけません。
    「オフサイドライン」正しく把握するためには、その基準となる選手と同じ位置から見るしかありません。
    これがかなり至難の業で、基本的に「オフサイドライン」になるのは、そのチームのセンターバックが多いんですが、このセンターバックと並行して走らないといけないわけです。

    やったらわかるけどめちゃムズイ

    副審が同時にやらないといけないことを書くと、

  • 常に動く「オフサイドライン」を正確に把握しつつ
  • 「オフサイドポジション」にいる選手に注意を払い
  • 相手チームがその選手にパスを出すのかどうかを注視する
  • こんな感じです。
    で、実際にパスが出されたら、副審が旗をあげて、主審がオフサイドの反則を取ります。
    ↑の3つの動作のうち、どれか一つでもずれてしまうと、オフサイドを誤審してしまうことになります。

    特に、オフサイドラインを正確に把握するのが、一番難しいんです。
    副審の体の向きというか、見る角度がずれるとオフサイドラインもずれます。
    下のイメージです。

    誤審

    僕も、昔副審やってた時は、よく混乱していました。
    あと、試合中の選手もオフサイドを意識しています。
    僕が見た位置からだと、ギリギリオフサイドではなかったので、旗をあげなかったんですが、試合中の選手はオフサイドをとれたと思い込んでるので、「オフサイドやろー!!」って、よく叫ばれてましたね。
    まあ、こんなもんはシカトするんですけどねw

    で、次回はビデオがオフサイド判定に役立つのか考えていきます。

     

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