17/18セリエA第21節のインテル対ローマのマッチレビューです。
今シーズン周囲の予想に反して好調を維持していたインテル。
しかし、ブレイク前に初黒星を食らってからはなかなか勝ち点が拾えないゲームが続いています。
一方のローマもここ最近調子が上がらないゲームが続いてますし、このインテルとのアウェーゲームは難しいものだったんじゃないでしょうか。
まあ、試合は普通にいい戦い、、、とはなりましたけど、調子の上がらない両チームを象徴していたゲームにもなったのかな~とも思います。
というわけで、まずはスタメンから振り返ります。
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スタメン
インテルとローマのスタメン(フォーメーション)です。
4-3-3対4-3-3の戦いです。
中盤の並びを同じなんで、まったく同じ布陣となってます。
この試合のインテルはサントンが先発なんで長友はベンチスタートです。
最近は序列が下がってきてて途中出場することもないので、マジで移籍を考えた方がいいかもしれません。
試合結果
試合は1-1で引き分けです。
インテルがなんとか終盤に追いついた試合にはなってます。
試合をコントロールしてたのはローマだと思いますけど、逃げ切れなかった感じです。
得点者
前半31分 ローマ:エルシャーラウィ
後半41分 インテル:ベシーノ
ローマの先制点はGKからのフィードでエルシャーラウィが裏に抜けたものでしたが、インテルとしてはローマのビルドアップのパスコースを限定しててGKにロングボールを”蹴らせてた”にも関わらず、その処理を誤って失点してしまった感じにはなってます。
(あのやられ方をしてしまうとすべてが台無しになってしまう)
交代者
インテル
後半1分 ガリアルディーニ⇒ブロゾビッチ
後半25分 カンドレーバ⇒エデル
後半32分 サントン⇒エンリケ
ローマ
後半25分 ジェルソン⇒ブルーノ・ペレス
後半30分 エルシャーラウィ⇒ジュアン
後半39分 ジェコ⇒シック
ハイライト
全体のハイライトです。
試合展開
両チームの戦い方のベースは激しいプレッシングですし、この試合に限っては布陣も同じとなってますんで、ボールの動き以外にもそこら辺の戦いも注目ポイントになってたとは思います。
試合としてはポゼッションも同じようなもんだし、シュート数やゴール前のシーンも両チームとも同じように作れてたと思います。
(終盤はインテルのシーンばっかりでしたけど)
戦い方とか展開的にはそれなりに速いゲームにはなってましたけど、両チームとも決定機はそこまで作れておらず、そういう意味ではこう着した前半にはなってましたかね。
まあ、エルシャーラウィのゴールでローマが先行することにはなりましたけど、あのシーンは”サントンがやらかした”だけなんでw
(ホント一発エルシャーラウィが決めた感じですな)
後半はインテルが”より”プレッシャーを強めたんで球際とか1対1の局面が激しくなってましたし、追いかけるインテルが攻勢を強めた感じにはなってます。
ただ、それでも効果的なフィニッシュの場面っていうのはそこまで増えなかった印象です。
まあ、ローマのブロックがしっかりしてたっていうのもありますけど、なかなかインテルには個人技で状況を打開できる選手がいなかったことも影響してますかね。
イカルディとかエデルの決定機は決めきれず、なかなか苦しい時間帯が続いたインテルでしたがベシーノのゴールによってなんとか引き分けには持っていった感じです。
それでもぶれないインテル
”イカルディ依存”になってしまっているインテル。
まあ別に依存してるのって悪いわけでは無いんですけどね。
問題はイカルディにゴールが生まれないときにどうするのか?ってことにはなってきます。
得点力をアップさせるために布陣をいじったり戦い方を変えようとすると、その分失点のリスクは当然増えるわけですし、スパレッティとしてはなかなかに難しいところです。
相変わらずチームとしては”失点が少ない”ので、しばらくの間は点が取れないことを我慢しつつイカルディが”得点するサイクル”が復活するのを待つのもアリかなとは思います。
そんなこの試合のインテルはかなり高い位置から相手をハメに行く戦い方を選択してましたね。
ガッツリ引いて堅守速攻を狙う戦い方(ユベントス戦とかそうだった気がします)もやったりしますけど、この試合の基本的な戦い方は”積極的な守備”でした。
まあ、ローマも基本的にはビルドアップでパスミスをしたりボールロストする場面が少ないので、インテルとしてはショートカウンターを狙うチャンスっていうのは少なくなってはきます。
だからこそ、ロングカウンターやビルドアップの局面でどうするのか?って感じにはなってきますけど、この試合を観てても今まで通りで、インテルに対して特に変わった印象は持たなかったですね。
(さっさとイカルディを狙う、、、っていう戦い方は変わってない)
ただ、イカルディの決定的な場面はいくつかありましたし、ゴールにならなかったのは”運が悪かった”ところもあるので、今の戦い方でも別にいいのかな~とは個人的には思っちゃいます。
(イカルディがレアルに行ったらどうするのか?はわかりませんけど)
逃げ切れなかったローマ
サラーもいなくなってジェコもチェルシーに引き抜かれそうなローマ。
ローマもなんだかんだジェコに頼っているところがありますんで、このタイミングでエースストライカーが抜けちゃうのはチームとしてしんどくなっちゃいますかね。
で、試合はインテル同様に積極的な守備からゲームを作りに行ってた印象です。
ただ、インテルよりはショートカウンターを狙えそうなシーンは多かったと思います。
まあ、出足とか球際のところはインテルに勝ててましたし、そこの影響もあってインターセプトする場面が増えてたんでしょう。
とはいえ、そこからフィニッシュまで繋げることがあんまりできてなかったんですけどね。
だからこそ試合は膠着してたわけだし、インテルの粘り強さっていうのが見えてくる展開にはなってます。
先制ゴールのエルシャーラウィや謹慎明けのナインゴランなんかは動きにキレがありましたけど、それを活かしきる戦いをチームとしてできなかったから勝ち切れなかったんですかね。
特に始めから逃げ切ろうとして戦ってたわけではなさそうでしたし、追加点を奪えなかったのが痛かったと思います。
(終盤は思いっきり逃げ切りを図ってましたけど)
まあ、インテル同様にローマも”何かが足りない”とは思いますけど、なかなかその何かを見つけるのは難しいかもしれません。
まとめ
インテルの執念が実ってなんとか引き分けに持ち込んだゲームとなりましたが、お互いに後一歩が足りなかったですかね。
で、この試合は一応上位対決でしたが、セリエAはナポリとユベントスが少し上に抜けてます。
まあ、スクデット争いはこの2チームに絞られた感もありますし、インテル・ローマとしてはCL圏内を確保するのが今シーズンの目標にはなってきそうです。
そんな感じですかね。
というわけで、また次回!!
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