17/18シーズンセリエA第18節のユベントス対ローマのマッチレビューです。
ユベントスがスクデットを狙ううえでの大一番になりますし、最近の好調ぶりで考えるときっちり勝っておきたいゲームになりました。
ローマもナポリに負けてからはリーグ戦無敗をキープしています。
まあ、どちらのチームにも激しくて厳しい戦いになりましたかね。
ただ、観てる方は面白かったし、良いゲームでした。
ローマも強かったですが、ユベントスはもっと強かった感じでしたね。
というわけで、試合を評価していきます。
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フォーメーション
ユベントスとローマのフォーメーションです。
インテル戦に続いてユベントスはディバラを外してます。
まあでもこの布陣はかなり強力ですな。
試合情報
試合は1-0でホームのユベントスが勝利してます。
追加点こそ奪えませんでしたが、ローマ相手に強さを見せつけた感じですね。
ホント、ユベントスは守備がかてえ。
得点者
前半18分 ユベントス:ベナティア
ローマのGKアリソンは相当踏ん張ってましたが、3回もシュートを打たれると止めるのはムリでしたな。
交代者
ユベントス
後半31分 クアドラード⇒ベルナルデスキ
後半34分 マテュイディ⇒マルキージオ
ローマ
後半22分 エルシャーラウィ⇒シック
後半26分 ストロートマン⇒ペッレグリーニ
後半40分 デロッシ⇒ウンデル
結局ディバラは出場してません。
ハイライト
全体のハイライトです。
両チームのGK、シュチェスニーとアリソンがすごいです。
試合展開と全体の印象
両チームとも積極的な守備をベースに戦い始めたこともあり、全体的にコンパクトになってましたし、ボールの動きとしては縦にすごい早い展開になってました。
インテンシティも相当高くて、序盤から削りあいになってましたし、互いにかなり気持ちが入ってた試合になってます。
前半の戦いとしては五分に見えましたが、先手を取ったのはホームのユベントス。
CKからでしたが、キエリーニをフリーにしてしまったのはローマとしてはやらかしたポイントだったかなと。
それでローマが苦しくなっちゃいましたかね。
後半はユベントスが優勢な感じで、決定機をよく作ってました。
まあ、イグアインが外しちゃって追加点は奪えませんでしたが、試合運びとしてはさすがにうまさを見せてつけてます。
ローマは後半に入ってあんまりボールを保持できてなかったし、決定機というか、攻撃をするチャンスもあまりありませんでした。
(終盤にちょこっとだけありましたけどね)
シュチェスニーのビッグセーブなんかもあって、ユベントスが逃げ切った感じですね。
というわけで、各チームの印象です。
サイドのユベントス
ユベントスはインテル戦から継続した布陣である4-5-1(4-3-3)の形をとってます。
マテュイディの縦への推進力を活かした布陣だと思いますが、戦い方のベースは積極的な守備だといえます。
ハイプレスで且つ、高い位置からマンツーマンでハメに行ってましたし、ショートカウンターも積極的に狙ってたイメージです。
まあ、ローマの布陣も同じ形になってたんで、このプレッシングとトランジションのところは力比べみたいになってた感じですかね。
ただ、ビルドアップやロングカウンターは比較的プレスが緩くなるしスペースもある、サイドが軸になってました。
ローマの最終ラインがハイラインだったんで、単純にイグアインの背後を狙う動きに合わせてロングフィードすることもありましたが、基本的にはサイド攻撃ですね。
で、特徴的なのはビルドアップの時のマンジュキッチと左SBのサンドロです。
マンジュキッチが中に絞ってて、それによって生まれたスペースを使う感じで、サンドロは右に比べると非常に高い位置を取ることが多かったです。
まあ、最終ラインは変則的な3バックになってますし、右SBなんかは上がることがあまりありません。
クアドラードがそのままサイドに張ってる感じで、クアドラードが起点になるときは逆サイドのマンジュキッチに合わせるクロスなんかをよく上げます。
マテュイディも積極的に前線のスペースに飛び込んできますし、結構破壊力がある布陣だといえます。
まあ、このシステムだとディバラが出るところがないんですが、結果がついてきていることもあり、今後もそういう起用を続けそうですな。
中央のローマ
一方のローマの方はユベントス以上にハイプレスを仕掛けて、積極的にボールを奪いに行ってました。
ブロックからアプローチに飛び出した選手がそのままボールを追いかけ回すぐらいハードワークしてましたし、マークのスイッチとか、ファーストDFの決め方とか、非常にスムーズですしプレッシングはかなり強力です。
それで、一番の注目はナインゴラン。
日本の銭湯で見かけるとマフィアにしか見えないぐらい全身に入れ墨をしてます(モヒカンだしw)が、サッカーのスキルは大したもんです。
トランジションのところ含め出足もかなり速いし、フィジカルも相当強くて潰されない。
ローマの今のスタイルを支えているのは彼だと思いますね。
それで守備の部分ではユベントスと共通するところもある戦い方をするローマですが、ビルドアップは対称的だったと思います。
サイドを起点にゴール前にボールを運ぼうとするユベントスと違って、ローマは結構無理にでも中央から繋いでいこうとしてました。
それだけパスワークに自信があるようだったし、ユベントスの選手を”中央に集結させておくことによって”空いてくる両サイドの深いスペースを効果的に狙ってた感じです。
とはいえ、前半は非常に良い感じでしたが、後半の方はうまく戦えなかったですね。
ギリギリのところを踏ん張ってましたが、なかなか効果的な攻撃ができなかった感じですし。
1点が遠かったですね。
まとめ
ユベントスが渋く1点差を守り切って勝ち切った試合でしたが、普通に面白いゲームでした。
ローマもいい戦いを展開してたんですが、結局届きませんでしたね。
ちなみにこの試合は両チームとも日本代表と同じ布陣で戦ってましたし、戦い方の部分でかなり参考になるところがありそうです。
それにしても、イタリア代表はなんでスウェーデンにやられちゃたんですかね?
スウェーデンは確かに強かったですが、、、
ユベントスを筆頭にすごくいいサッカーを展開してるのに、なんでそのベースを引き継いでチームを作れなかったのが永遠の謎です。
代表チームとはいえそんなに難しくはないと思うんですが、、、
やっぱり監督のせいだったんでしょうね~
まあ、いいや。
また次回!!
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