18シーズンJ1第20節の川崎フロンターレ(3位) 対 横浜Fマリノス(15位)の試合が土曜日に行われました。
フロンターレは前節にレッズとのアウェーゲームに負けてますが、上位陣を追走するためにも連敗は避けなければなりませんでした。
とはいえその辺の影響なんかは特になく、全体的にいい試合ができたんではないでしょうかね。
対するは今シーズンからスタイルを大幅に変更したFマリノスです。
ただ、それが功を奏しているとは言えない状況、、、というか、クソみたいに失点が多い現状は誰がどう考えてもよろしくありません。
(日本は”積極的な戦い方を良し”とする風潮があるから、あまり叩かれていないみたいですが)
突撃トリオ(グランパス、ガンバ、マリノス)の中ではマリノスが唯一降格圏を脱してはいますけど、まだまだ油断できない状況が続いています。
そのうちガンバみたいに監督解任があるのかもしれませんけど、そうなる前に守備面の見直しをしてもらいたいところです。
フォーメーション
川崎フロンターレと横浜Fマリノスのフォーメーションです。
4-5-1と4-3-3の戦いとなってます。
フロンターレは前節から少しメンバーを入れ替えています。
センターに阿部が入ったのとCBに車屋が入ったことが特記事項ですかね。
試合結果
試合は2-0でホームのフロンターレが勝利。
・得点者
前半34分 川崎:小林
後半26分 川崎:小林
・交代者
川崎フロンターレ
後半27分 エウシーニョ⇒武岡
後半32分 中村⇒鈴木
後半40分 阿部⇒斎藤
横浜Fマリノス
後半14分 シノヅカ⇒山中
遠藤⇒ブマル
後半40分 大津⇒山田
スタッツ
フロンターレ | Fマリノス | |
---|---|---|
ボール支配率 | 54% | 46% |
シュート数 | 14本 | 5本 |
枠内シュート | 7本 | 1本 |
パス本数 | 606本 | 436本 |
パス成功率 | 86% | 79% |
走行距離 | 102.3km | 110.0km |
ポイントはアンカーの喜田
Fマリノスの守備ブロックは4-1-4-1です。
4-4の8枚ブロックの中に守備のフリーマンである喜田が入るイメージだったと思います。
(ただ、選手たちがどういう意識でやってたのかは不明です)
うまいチームがこの構え方をすると非常に守備が堅い戦いができるんですけど、残念ながらマリノスはそういった結果になりませんでした。
まあ、これの原因っていうのは様々なものがあるんですけど、その中で一番影響が大きかったのが喜田のところだったと感じています。
マリノスは戦略的に「フロンターレの中村憲剛を喜田のマンツーマンで潰す」イメージがあったと思います。
戦いの狙い的には悪くありませんでしたし、実際これは序盤にハマっていました。
ただ、途中から中村憲剛が下がり目のポジショニングをするようになってから戦況が変わっていくことになります。
(それに合わせて前線の並びも変えています。小林をセンター、家長が右、阿部が左となりました。)
序盤はこんな感じでした。
喜田と中村の距離は近く、中村にパスが来ればすぐにアプローチできる準備をしていました。
フロンターレの攻撃は中央を経由することが多いです。
そのためこの位置にいる中村にはパスが供給される可能性が非常に高いです。
だから、序盤はここを狙うことでフロンターレのパスワークを遮断してたわけです。
それでしばらく時間が経過するとフロンターレがやり方を変えてきてます。
中村憲剛はほとんどブロックの外にポジショニングするようになってました。
それに喜田の周りには誰も居ない時間が多くなります。
で、ここからがポイントです。
喜田は自分のエリアに入ってきた相手選手に対して反応してました。
(序盤はそれが中村だっただけです)
そしてフロンターレの選手としては「縦パスを狙ううえで中央にいる喜田が邪魔」だったんです。
それを踏まえた上で先制シーンを振り返ると、、、
ゴールスコアラーは小林悠となりますが、守田の縦パスに家長が反応してボックス内まで侵入できたことが非常に大きかったです。
そして、このシーンが生まれたのは先ほど書いた喜田の動きがポイントになっています。
実はこの場面、喜田の近くに阿部が来ていなかったら黒線のような縦パスのコースは生まれませんでした。
(誰も居なかったらもっとボールサイドに寄ってるから)
喜田が自分のエリアの中に侵入してきた阿部に対して反応してしまったからこそ、このパスコースが空いてしまい、そこを家長に狙われてしまったわけです。
そういった意味で考えると阿部がセンターにポジショニングしたことが非常に効果的だったわけなんですが、前半のうちに相手の出方を見極めて戦い方を即座に変更したフロンターレの選手たちも流石です。
まあ、マリノス側が相手選手の動きに釣られすぎて中央のスペースを空けてしまった(これはマリノスの選手全員の責任)こともありますが、それにしてもここの狙い方はうまかったです。
さすがにレベルの高い選手が揃っているだけのことはあるな~と感心しました。
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