18シーズンJ1リーグ第14節のセレッソ大阪 対 鹿島アントラーズのまとめです。
この試合はACLの関係で延期となったやつだったんですが、中断期間明けから調子がいいアントラーズが連勝を決めています。
セレッソとしては上位陣との勝ち点差を縮めるチャンスだったわけなんですが、前半の決定機をきっちりものにできなかったのが響いた試合でした。
逆にアントラーズは際どいシーンを凌ぎきりながら、後半に入ってからの決定機をきっちり決めたことが勝因となりました。
これでアントラーズの勝ち点は25となり、現在7位です。
フォーメーション
セレッソ大阪と鹿島アントラーズのフォーメーションです。
4-4-2同士の対決です。
三竿とレオシルバはポジションがちょこちょこ変わってましたね。
この試合で気になったポイント
アントラーズはマンマークの意識が強いっていうのをずっと書いてきてますけど、それによってセレッソにやられそうになってしまったシーンを紹介します。
ただ、これはアントラーズのゴール前でのプレーではなくそのもっと前の段階の話です。
いわゆるセレッソの攻撃の起点となったシーンなんですが、これは前半12分ごろのプレーになります。
セレッソの最終ラインでのパス回しから中盤にいる山口蛍へパスが出される寸前のシーンです。
この動きに対して、アントラーズのレオシルバはインターセプトを狙う動きを開始します。
猛然とスプリントしたレオシルバでしたが、ほんの少しの差で間に合わず。
ただ、焦った山口はダイレクトでバックパスを選択します。
上のキャプチャはその瞬間を切り取ったものになります。
それでレオシルバはここからボールに対してそのままアプローチしに行きます。
この動き自体はヤケクソで突撃しているようにも見えますが、真後ろへのバックパスなんで山口蛍へのパスコースを切りつつボールに対してもアプローチできるから、プレッシングとしては非常に効果的な動きとなってます。
(リバプールのヘンダーソンとか、最近で言えばクロアチアのラキティッチ・モドリッチがよくこういう動きをしていました)
しかし、効果的とは言ってもその動きにアントラーズの選手たちが連動できなければ全く意味がありません。
というか、逆にピンチになっちゃいます。
この瞬間、ボールに対してレオシルバがアプローチするのであれば、実は2トップの鈴木優磨と土居聖真は相手CB左右のパスコースをけん制する動きが必要です。
ですが、実際は2人ともそういう動きをやっていない(できていない)わけです。
これだとレオシルバのスプリントはほとんど”無駄走り”になっちゃってます。
(この後ボールは右サイドに展開されます)
それに加え、、、
レオシルバが飛び出すことによって生まれたスペースを今度はセレッソに狙われることになります。
(三竿はボールサイドにシフトしていたので、もともと彼がいたエリアがすっぽり空いてました)
この形ができてしまうとセレッソとしてはこの後の展開が非常にラクです。
実際はフリック気味に蹴ったボールが大きく逆サイドに流れてしまうことになるんですが、パスの精度がもっとよければ間違いなく決定機を作れていた場面です。
本来レオシルバの動きはプレッシングにおいてかなり有効なはずなのに、周りの選手がその動きに合わせられずに逆にピンチとなったシーンです。
前線の2人もそうでしたし、三竿がシフトして生まれたスペースを例えば右サイドバックの西が埋めるポジショニング(あえて自分のマークを捨てて)を取っても良かったんですが、そういった動きもありませんでした。
アントラーズは連勝していますが、結構失点が多いです。
それはこういった部分にも原因があるのは間違いないんですが、今後改善されるのかどうか?は予想できませんね。
(日本人監督の限界かもしれませんし)
試合結果
試合は0-2でアウェーのアントラーズが勝利しています。
・得点者
後半12分 鹿島:鈴木優磨
後半15分 鹿島:土居聖真
・交代者
セレッソ大阪
後半18分 田中亜斗夢⇒高木俊幸
後半23分 山内寛史⇒山村和也
後半32分 藤本康太⇒ソウザ
鹿島アントラーズ
前半41分 昌子源⇒町田浩樹
後半37分 中村充孝⇒永木亮太
後半45分 土居聖真⇒山口一真
スタッツ
セレッソ | アントラーズ | |
---|---|---|
ボール支配率 | 55% | 45% |
シュート数 | 12本 | 11本 |
枠内シュート | 10本 | 3本 |
パス本数 | 585本 | 417本 |
パス成功率 | 79% | 77% |
走行距離 | 111.7km | 109.7km |
ハイライト
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