ついにきましたガーナ戦。
前回のウクライナ戦から少し期間が空きましたけど、この試合はキリンチャレンジカップです。
ハリル前監督から西野ジャパンの変わっての初陣。
メンバー構成やらフォーメーションやら戦い方やら、、、世間でもいろいろと注目を集める試合にはなりました。
それにこの試合が終わった翌31日にはロシアワールドカップメンバー23人を発表する予定ですので、選手たちにとっては最後のアピールの場となります。
まあ、僕としては誰でもいいんですけどケガ人がいるのが少し気になりますし、久しぶりの招集だった青山が結局離脱することにはなりました。
それに香川や岡崎、乾などは怪我明けでコンディションに不安がありましたね。
本来ならコンディションを最優先にしてメンバーを選ばなければならない中、”経験値”というものに比重を置いてきた西野監督。
試合に出れてなかった香川をここに呼んだのは、後々コンディションが上がってくることを期待して、、、のはずです。
そういった事情もあったんで、ホントにこの試合は読みにくかったです。
チーム全体で戦術のテストをするのか?当落線上の選手を試していくのか?あるいはその両方を同時にやるのか?
まあ、かなり大変な事態になっちゃってますが、それはハリルさんを解任する段階でわかりきってたことです。
だから、そのうえで西野監督(JFA)がどれだけやれるのか?がこの試合のポイントでしたね。
そんなわけで、まずはフォーメーションから。
フォーメーション
日本代表とガーナ代表のフォーメーションです。
3-4-3と4-5-1です。
(大島と山口はころころポジションチェンジしてました)
まあ、予想通りの3バック。
ってか、こんだけ予想通り過ぎると大丈夫か?って思えてきます。
なんだかんだサッカーは”情報戦”が重要ですし、W杯で対戦するようなチームは「自分達の手の内」を見せないようにかなり神経質にやっている傾向があります。
サッカーは”相手に勝つ”ものです。
そのうえで相手の戦い方に合わせた戦術を取るのは当たり前の話ですし、自分達の戦い方が相手に読まれてない状況っていうのは情報戦ではかなり有利なはずなんですけどね。
(というか、監督解任のメリットってこれぐらいなのに、、、)
にもかかわらずこんな感じになっちゃってるので、W杯が始まるころには対戦相手にいろんなことがダダ洩れでしょう。
その点、前任のハリルさんはホントにメンバーとか戦い方が読めませんでした。
たぶん、対戦相手からすれば相当不気味だったとは思いますけど、それがなくなっちゃわけなんで日本の強みが消滅した格好です。
全体の印象と試合展開
日本は立ち上がりから積極的な仕掛けをしてました。
ただ、相手のガーナがロングボールを多用してきたこともあって、途中から5-4-1のブロックを作るようになってました。
日本は3トップでしたけど、大迫の1トップに宇佐美・本田の2シャドーって感じです。
ブロックを作るときにはこの2人が中盤に下がって対応してましたね。
それで試合はいきなりスコアが動きます。
アトレティコ所属のトーマス(パーテーって言われたやつ)のFKから日本が失点。
浮き球の競り合いで槙野が与えてしまったFKからでしたけど、マジで簡単にやられすぎですな。
まあ、ガーナの戦い方は非常にシンプルだったと思います。
日本の左右のCB(吉田・槙野)目掛けてロングボールを蹴り、そのこぼれをトーマスが拾うって感じです。
細かくつなげるときは繋いでましたけど、基本的に日本のプレスにはキックで逃げてた印象です。
その後は同点に追いつきたい日本がシュートを打って行きますが、思ったようなフィニッシュが作れてません。
ガーナの守備意識は高ったと思いますし、時間をかけてしまうとゴール前を固められた感じなので、なかなか厳しいところはありましたね。
まあ、先手を取られるとそういう展開になってしまうのは当たり前なんですけど、セネガル戦でこの展開になったら基本的に終わりです。
前半はこのまま0-1で折り返し。
それで後半に入ると日本は大きくメンバーを変えてます。
システム的な変更というよりかは選手のパフォーマンスを見たかったように思えます。
ただ、そんなことを考えている間にガーナに追加点を奪われてしまいます。
ロングボールの落としをボアテングが抜け出し、そのボアテングを飛び出した川島が倒してしまってPK献上。
もちろん決められてしまったので0-2。
途中から選手交代に合わせて2トップ(3-5-2)にしてましたけど、こっちの方がマシだったような気がします。
ただ、ガーナ側に疲れが出てただけの可能性もありますし、この辺はなんとも言えません。
終盤には井手口投入で4バックに変更してましたが、これだけ変えられてしまうと「観てるこっちもわけわからん」状態なんですが、基本的に前半の3-4-3が戦い方のベースになってると考えていいと思います。
後半の展開はオプション的な意味合いもあったでしょうし、各選手のテストも兼ねてたでしょうから。
ただ、結局試合は無得点。
それに効果的なアピールをした選手はいませんでしたかね。
まあ、いいところが無かった試合でしたよ。
試合結果
試合は0-2でガーナが勝利。
なんか試合内容を含めてこうなりそうな雰囲気はありましたね。
得点者
前半9分 ガーナ:トーマス
後半6分 ガーナ:ボアテング
交代者
日本
後半0分 宇佐美⇒香川
原口⇒酒井高徳
大迫⇒武藤
後半14分 本田⇒岡崎
山口⇒柴崎
後半31分 長谷部⇒井手口
酒井宏樹はケガでもあったんですかね?
なんで出なかったのか謎です。
ガーナ
後半19分 アチェアンポング⇒ドワミナ
後半26分 サッキー⇒ヌフ
後半32分 スマイラ⇒ジャシ
後半38分 ボアテング⇒オキエレ
ハイライト
全体のハイライトです。
見どころなんてありません。
日本の守り方
昨日も書いたんですけど、ゾーンで行くのか?マンマークで行くのか?ってところが注目ポイントでした。
それで初っ端のプレーについて触れておきます。
この試合はガーナのキックオフから日本代表はハイプレス、相手のガーナはそれをカワすように3バックの脇のスペースを狙ったロングボール。
そのボールには原口が対応、相手のトーマス(だったかな?)が中盤からペナルティエリアに侵入してきた動きに対しては大島がマンツーマン。
ここの一連の流れもその後のポジショニングでも思ったんですが、たぶんマンマークの動きの方が強かったです。
基本的に前線の選手も相手選手の動きに合わせてましたし、大迫なんかは相手のボランチを潰しに行くシーンとかありましたね。
まあ、確かにユベントスっぽいところもありましたし、やりたいことはわかるんですけど、急造だけあってクオリティが高かったとは言えません。
(途中からボールサイドに全体的に寄るようになってたし、この辺は意思統一がまだできてないんでしょうかね?)
相手のガーナが思ってたより個人技勝負してこなかったんでそこまで目立ってませんでしたが、トーマスなんかには結構やられてましたし、ここぞの場面で踏ん張れなかったからこそ失点してしまった感じです。
この試合で真っ先に反省すべきはこの点だと思いますし、単純な守備強度っていうのは相変わらず物足りません。
基本的に攻撃
3バックで攻撃的かどうかの基準は左右のWB(長友・原口)がどういう動きをするか?ってところです。
右のWBに原口を持ってきてた段階で「怪しいな~」とは思ってましたけど、やっぱりこの2人は高い位置を取ることが多かったですね。
サイドを攻撃の起点にし、クロスボールに対してはかなりの人数をかけていこう、、、っていう意図があったと思います。
それは別にいいんですが、フィニッシュまで持っていけずにボールを奪われてしまった時には普通にその裏をカウンターで狙われてました。
まあ、攻撃的に行けばこうなるのは当たり前なんですけど、マジでこれがセネガル相手に通用すると思ってるんですかね?
だって相手にはマネがいるんですよ。
攻撃に人数をかけたところでフィニッシュまで持っていけなければ全くが意味がないし、むしろカウンター対応が遅れるだけの結果となります。
ホントにボールを奪われてからの寄せがかなり甘かったし、そもそもセカンドボールに対するポジショニングがおかしかったし。
トランジションのところも選手の意識が高くなかったように思えますし、やっぱり攻撃のところに意識がいってたんでしょうか?
いずれにせよ、昨日書いた最悪のパターンになってた気がします。
もういいから、ちゃんと守ってくれよ。
まとめ
僕はもっと本田がボールロストしてボコスカカウンターを食らうような展開になるような気がしてたんですが、さすがにそんなことにはなりませんでした。
まあ、このまま本田はW杯に行ってもいいんじゃないですかね、どうせ負けるし。
試合のパフォーマンス的には微妙なところです。
前半はやれてる感がありましたがガーナの動きもそこまで良かったわけではありませんでしたし、その相手に対してのあの感じだったわけなんで。
とりあえず、この戦い方をやってたらコロンビアには負けるでしょう。
(ってか、ほかの2チームにも)
まだ初陣だし「連携面含めてこれから良くなっていく」っていう考えは、見積もりが甘い気がします。
とりあえず、この試合に関してはこれぐらいです。
テレビで見ながら書いてるんで細かいところは見逃してますし、正直先制されたシーンなんかテレビを見てませんでしたw
まあ、この試合に関しては後日補足していきます。
たぶん、いろいろと出てくるはずです。
というわけで、また次回!!
[cc id=284 title=”ブログ村”]