2018年一発目の親善試合、日本代表 対 マリ代表のマッチレビューです。
昨年末に行われてます(皆の記憶から消えている)E1サッカー選手権は国内組が中心だったため、フルメンバーで臨む試合はブラジル・ベルギーとやった海外遠征以来となってます。
まあ、早いもんでロシアW杯まで、あと3ヶ月。
まだまだハリルジャパンのメンバーは固まっていませんけど、こういった試合は代表常連組でない選手にとってはチャンスとなってきますね。
それで今回のマリ代表はW杯の本番で戦う”セネガル”を想定した相手となってます。
ただ、マリ代表はW杯出場を逃してますし、セネガルと比べてもかなり”格”が落ちる相手です。
マネ(リバプール)、ケイタ(モナコ)、クリバリ(ナポリ)といった強烈なタレントもおりませんし、今の日本代表から見ても格下の相手にはなってきます。
とはいえ、過去のハリルジャパンの試合内容を思い出してみると、たぶん(皆が考える)いい試合内容にはならないと予想してました。
まあ、結果的に僕の悪い予感が当たってしまいましたかね~~
というわけで、まずはフォーメーションから振り返ります。
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フォーメーション
日本代表とマリ代表のフォーメーションです。
(マリ代表のフォーメーション載せてるのはこのサイトぐらいですよw)
4-3-3と4-5-1です。
GKの中村航輔や宇佐美、森岡と大島が注目ポイントですかね。
(あと、宇賀神)
宇佐美は所属クラブで右サイドをやってますけど、この試合は左サイドで起用されてます。
というか、ハリルさんは宇佐美が好きだなw
試合結果
試合は1-1でマリ代表が勝ってます。
ホント、最後によく同点にしましたよw
得点者
前半44分 マリ:ディアビ
後半49分 日本:中島
交代者
日本代表
前半34分 大島⇒山口
後半0分 宇賀神⇒酒井高徳
後半15分 宇佐美⇒中島
長谷部⇒三竿
後半20分 森岡⇒小林
後半25分 久保⇒HONDA
大島はケガで交代してます。
ハイライト
全体のハイライトです。
この試合の印象
マリ代表は日本と比べるとこの試合の目的があまり無いためか、球際のところやプレッシングのところでも日本代表が競り勝つシーンが多かった立ち上がりにはなりました。
(時間が経つとそうでもなくなってきてましたけど)
日本側のトランジション(攻守の切替)の方が早かったと思いますし、序盤はボールを奪えるシーンが多かったです。
ただ、身体能力的に考えると当然相手の方が優れているところもありましたし、スピード勝負にされてしまうとしんどかった局面なんかが多々ありましたね。
ボールホルダーを囲い込みに行ったのに奪えない、、、なんてシーンもよくありましたし。
正直、マリ代表がやってるサッカーは雑なんですけど、その辺の怖さもありましたんでいい相手と対戦することになったなっていう印象です。
セネガル代表のサッカーは見てませんけど、たぶん雰囲気は変わらないのかなっていう感じですな。
(とはいえ、タレントは全然違うけど)
それでマリ代表はマンマークがベースの守り方をやってました。
ゾーン的なポジショニング要素はほぼ無かったし、つまりは最終ラインがバラバラだったし、なんか今まで戦ってきた相手とは違ってた感じです。
攻撃は基本的に「とりあえずボールを持った選手がなんとかする」スタイルだったと思いますw
まあ、それでも日本は普通にピンチを迎えてましたし、宇賀神がPKを与えてしまったシーンなんかはそれを象徴してた感じでしょうか。
(足裏を相手のももに突き刺してたんで、結構危ないファールだったし)
それで試合全体的には何とも言えない感じでしたね。
日本が気持ちよくプレーできてなかったことを考えるとマリが主導権を握ってたような解釈にはなってくるんでしょうが、マリ側も決定機をそこまで作れてたわけではありませんでしたので、終始こう着したゲームだったと思います。
途中、選手交代もあって日本のリズムが良くなったように見えましたけど、結局あんまり変わりませんでしたね。
ただ、最後の最後で中島の同点ゴールが生まれたのが唯一の救いだったと思いますよ。
ハリルジャパンの評価
ここ最近の日本代表はマンマークをベースにした戦い方をしていることはこのサイトでも何回も書いてます。
それでマンマークっていうのはゾーンディフェンスと違って、ポジショニングが非常にわかりやすいというメリットがあって、チーム戦術としてまとまりやすくなってます。
その代わりに相手選手と1対1になる局面が多いですし、そこでの勝負は単純に相手選手との能力の差(スプリントとか)が出てしまうことにはなっちゃいます。
まあ、責任の所在がハッキリする(誰のせいでやられてしまったのか、わかりやすい)んで見てる方としてもわかりやすいんですが、「どこかが綻び始めると、その後どうしていいかわからなくなる、、、」っていう現象がよく起こります。
実際にここ最近の日本代表の失点シーンっていうのはこのやられ方が多かったです。
一番わかりやすいのが日本のDFが相手選手にドリブルでカワされてしまった時。
このカワされた選手に誰が行くのか(どうするのか)?そしてマークがズレたところはどうするのか?
この辺りがハッキリせずに守備対応が後手後手に回るシーンが非常に多くなってましたね。
ただ、この試合に関しては守り方を変えて臨んでました。
(ゾーンでブロックを構えてました。試合によって守り方も変わるから評価する方もしんどいですw)
格上のベルギー戦なんかではガチガチのマンツーマンでしたけど、自分達がボールを持てる時間が長くなるためか、戦い方を変えてきましたかね。
まあ、相手選手の方が当然足が速いし、それにずっと付ききるっていうのは難しいからこういった変更をしたんでしょう。
(たぶん、セネガル相手でも戦い方はこんな感じにするんですかな)
それで守りの評価としては最終ラインに不安があったような感じですかね。
背後にスペースがあった分、スピード勝負でやられてしまいそうなところもありましたし、中村航輔のファインセーブがなかったら失点してたシーンなんかもありました。
それにPKとはいえ、失点しちゃいましたし、守備の出来が良かったとは言えませんな。
後はたまに長谷部が下がって5バック気味になるシーンもありましたし、ちょっとバランスが悪かった印象です。
(それだったら、3バックで構えればいいんじゃねえかって思うし)
守備の時は大迫・森岡と残して4-4-2のブロックを作ってましたけど、選手同士の距離間とかは相変わらず広いなっていう感じです。
というわけで、まだまだ修正すべきところはありますわね。
そして肝心の攻撃の話。
中盤の構成的にパスワーク重視の布陣にはなってますけど、思ってたよりはボールが回せなかった(ミスが多かった)感じですな。
立ち上がりはシンプルに相手の最終ライン裏を狙ったボールを使ってましたけど、実際そっちの方がチャンスメイクできてたと思いますし、日本代表としてはもともと狙ってた戦い方ができてなかったとは思います。
たぶん、大迫・森岡を起点にしつつ大島・長谷部がサイド(久保・宇佐美)に展開するのが一番自然な形なんですが、それでフィニッシュまで行ったシーンはあんまりなかったです。
途中で大島がケガで離脱しちゃったんで時間としては短かったんですが、僕としてはこの感じだとセネガル相手には厳しいとは思えちゃいます。
とりあえず、ざっくりですがこんな感じの評価にはなりますね。
この試合の収穫は?
日本代表のメンバー構成から考えるとこの試合は新戦力のテスト的な意味合いもあったような気がします。
(当然、戦い方も含め)
特に攻撃面がスムーズにいけるか?は結構重要なポイントでしたね。
ただ、思ったような攻撃は展開できず、、、むしろ、CKやセットプレーからが一番チャンスを作れてたゲームにはなってます。
(マジでそれなら、この並びにした意味がねえし)
そんな感じでこの試合の収穫といえば、「セネガル相手にこの布陣は使えない」ってことでしょうかね。
とはいえ、ベルギー戦の構え方が正解だったのか?って言われるとそうでもない気がします。
うーーーーーん、難しいところです。
ずっとカウンターにこだわってやってきたのにここにきてポゼッションを意識するのは遅すぎる気がしますし、僕としてはもっとプレッシングの精度を上げていった方がいい気もします。
(ボールの取りドコロがハッキリしてないところもありましたんで)
まあ、この試合に関してはこれぐらいですかね。
また、後日にもっと細かいところを書いていきたいと思いますけど、そこまで書くことがない試合にはなっちゃいましたなw
というわけで、また次回!!
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