2019年国際親善試合の日本代表 対 ボリビア代表の試合が行われています。
この試合に関するフォーメーション・試合情報・スタッツをまとめています。
3月の国際親善試合2戦目のボリビア代表との試合です。
この試合はコロンビア戦と違ってスタメンを大幅に入れ替えた試合となっていまして、新戦力を試すためのテストマッチという意味合いがかなり強いです。
それでも、香川や乾などのベテラン組もスタメンに入っていますから、コパアメリカに向けての選抜という狙いも入っていると思われます。
就任当初はそうでもなかったですが、先日のコロンビア戦からはかなり”守備の色”が出てきた印象があります。
まあ、アジアカップ決勝のカタール代表にああいう負け方をしてしまったんでこうなるのはある程度予想できていたことなんですが、森保監督の本領が発揮されるのがこれからだってことになりますかね。
試合は前半から日本代表が攻めあぐねる展開でしたが、後半に入ってからの中島翔哉のゴールが決勝点となり、日本代表が勝利しています。
あまり面白い試合ではありませんでしたが、中島翔哉のゴールはうまかったですね。
フォーメーション
日本代表とボリビア代表のフォーメーションです。
4-2-3-1と4-2-3-1です。
ボリビア代表は4-4-2表記にしようかと思いましたが、中盤の高さがフラットではないように見えたのでこの表記にしています。
試合の印象
ボリビア代表はマイナーなチームですが、南米のチームということもあってアルゼンチン代表やブラジル代表と真剣勝負する機会も多いです。
大体このレベルのチームは強豪といい勝負をするために守備を強化する戦術が多く取られますが、意外とボリビア代表は日本代表に対してアグレッシブに来ていた印象があります。
というか、フォーメーションもそうですが、ボリビア代表は守備の時の構え方も今の日本代表と似たような戦法をとっています。
中盤のポジショニングは日本よりマンマークが強いですが、それでも中盤のスペースを消そうとする意識は高かったように思えますし、結構守備が堅くてやっかいな相手だったなって感じです。
日本としては攻撃面に苦労する試合となりましたけど、その中でも香川や乾、小林祐希なんかは相手選手のいない中間ポジションを効果的に使う動きをやっていたと思います。
やっぱりこの辺は海外でやってる選手は非常にうまいですね。
ただ、その動きとまわり選手たちとの連携が非常に微妙だったことから、序盤からシュートチャンスを作ることが難しかったのかなって印象です。
スタメン総入れ替えの急造チームだから連携面に不安があるのは当たり前なんですけど、それでも選手間のレベル差が結構出ていたような気がします。
なかなか比較は難しいんですが、コロンビア戦に比べると全体的にパススピードが遅かったですし、選手の動き出しのタイミングも悪かったです。
(中島と堂安が途中から入って、パスのテンポが上がったのはわかりましたかね?)
こういう相手にはサイドへの揺さぶりが効果的だって言われますけど、それもパススピードが速くないと全く意味がありません。
(相手にスライドされてしまうからです)
そして、攻撃が停滞してくると「もっとドリブルで仕掛けろ」的なコメントがよく出てきますが、それを考える前に「パススピードを上げること」「勇気をもって縦パスを狙うこと」を意識してほしいと思っています。
もちろんボールロストする可能性は上がってしまいますが、それはドリブルで仕掛ける場合でも同じですからね。
(最終的に困ったら「個人で頑張れ!」みたいな流れはそろそろヤメにしないといけませんね)
逆にボリビア代表なんかはボールロストしても”大して怖くない”という気持ちがあって、攻撃の時にもダイナミックな展開をしていました。
ボールロストが怖くないっていうのは守備の堅さからくる自信だと思いますけど、意外と日本代表に足りないのはこの守備への自信なのかもしれません。
まあ、相手が守備を固めて日本が攻めあぐねるっていうよくある試合だったんですが、日本のレベルアップに必要なのはこういうところなのかなって感じましたね。
試合結果
試合は1‐0で日本代表が勝利。
会場:ノエビアスタジアム神戸
・得点者
-
後半30分 日本:中島(南野)
*()内はアシスト
・交代者
-
日本代表
後半16分 宇佐美⇒堂安
後半17分 乾⇒中島
後半24分 小林⇒柴崎
後半24分 香川⇒南野
後半28分 安西⇒佐々木
後半38分 鎌田⇒鈴木
-
ボリビア代表
後半0分 ラマジョ⇒チュマセロ
後半14分 アルバレス⇒バッカ
後半23分 カストロ⇒サーベドラ
後半37分 バルガス⇒ガリンド
スタッツ
JPN | BOL | |
---|---|---|
ボール支配率(%) | 68 | 32 |
シュート数(本) | 17 | 4 |
枠内シュート(本) | 3 | 0 |
パス本数(本) | 680 | 264 |
パス成功率(%) | 88 | 67 |