ついにきました日本の初戦。
ロシアW杯グループHの日本代表 対 コロンビア代表のマッチレビューです。
ハリルホジッチの解任からいろいろとありましたけど、ついに本番を迎えました。
この試合は試合内容がどうというより、試合結果の方が非常に重要でした。
相手は南米の強豪コロンビア。
一時は落ち目に入ったチームだと言われてましたが、いまやいろんなオーガナイズ(組織化した戦い)をもっているヤバいチームでした。
その中心であるハメス・ロドリゲスは事前の報道で怪我があるとか言われておりましたが、やっぱりそれは本当だったみたいでした。
そうなると日本にとってはかなり有利な状況だったんですが、試合展開も含めいろいろと日本に風が吹いた試合になりましたね。
運も味方にした日本が初戦を勝利で飾ってます。
なにより敗戦濃厚だと思ってた予想を裏切ってくれたことは非常にうれしいし、テンションが上がりました。
(今までボコボコにされるとか書いててごめんなさいw)
そんなわけで試合を振り返っていきます。
フォーメーション
日本代表とコロンビア代表のフォーメーションです。
日本はいつも通りの4-2-3-1で、相手のコロンビアも同様のフォーメーションです。
それで日本代表は事前の情報通りの布陣となってます。
まあ、パラグアイ戦の内容などを考えてもこれがベストな布陣ですかね。
個人的にこの試合は昌子の起用が効いていたと思います。
代表に選ばれてすぐは落ち着かつかない対応が目立ってましたが、ここ一番でいい働きをしてました。
で、相手のコロンビアは結構予想外の並びとなりました。
たぶん、ハメスが出れない影響があったと思われます。
試合結果
試合は2-1で日本が勝利。
・得点者
前半6分 日本:香川
前半39分 コロンビア:キンテーロ
後半28分 日本:大迫
・交代者
日本代表
後半25分 香川⇒本田
後半35分 柴崎⇒山口
後半40分 大迫⇒岡崎
コロンビア
前半31分 クアドラード⇒バリオス
後半14分 キンテーロ⇒ハメス
後半25分 イスキエルド⇒バッカ
・スタッツ (日本 VS コロンビア)
ボール支配率 60% VS 40%
シュート 14本 VS 9本
枠内シュート 6本 VS 3本
ハイライト
全体のハイライトです。
試合に関して
日本が試合開始早々にPKをゲット。
それに併せて相手のサンチェスは一発退場となりました。
日本がボールを自陣で奪ってからラフに前線に展開したボールを大迫の粘りからフィニッシュまで持って行ったのが大きかったです。
それに周りの選手(っていうか香川)の押し上げも速かったので、シュートのこぼれにもきっちり反応できましたね。
僕としてはここの大迫のプレーが試合を大きく分けたと思ってます。
結果的にシュートがブロックされたことで一番いい展開にもなりましたしねw
PKも香川がきっちり決めて日本が先制。
個人的には「どうやって得点するねん」って思ってたコロンビア相手にいとも簡単にゴールを奪える展開になるとは思ってませんでした。
その後の日本は優位に試合を進めることができましたが、ボックス近くのFKからキンテーロに決められてます。
長谷部の寄せがファールを取られてしまったのは不運でしたが、ブラインドだったとはいえあのシュートは川島に止めてほしかったですね。
ただ、後半に入ってからの日本代表はいい戦いができてましたね。
(特に立ち上がり)
縦パスもしっかり狙えて、奪われてからの切替も速くなってました。
それで相手のコロンビアは同点になってからチームの狙いが中途半端になってたと思います。
攻撃的な選手を投入してたわりにどんどんボールは奪えなくなっていきましたし、完全に迷走してたと感じてます。
試合全体を通してラフプレーも多かったし、チームとしてはバラバラでした。
そして、後半途中にCKから大迫のヘディングで日本が勝ち越し。
それで気持ちが緩んだのか結構あやふやな対応が目立ってましたけど、なんとか失点せずに耐えきりましたな。
まあ、日本がバタバタしだしたのは本田のパスミスからですし、同じく交代で入った山口蛍が何の役にも立ってなかったのは意味不明でしたが、結局勝てたから気にしません。
コロンビアの印象
ハメスが出れなくなったり、いきなり10人での戦いを強いられたりとコロンビアにとってはかなりしんどい試合でした。
というより、この結果はコロンビアの自滅によるものだと思ってます。
まだ序盤だったし、失点するとはいえあのサンチェスのハンドは軽率でしたな。
まあ、万全の状態であればこのチームは時間帯とか状況によって並びを変えられます。
それぐらい戦術的なレベルも高いチームなんです。
ハメスがトップ下の位置に入ることもあれば、サイドの位置に入って全体が4-4-2に変わるって動きなんかも普通にやってきます。
ただ、そのハメスがいないのでコロンビアができるオーガナイズも限られてたし、そもそも10人になっちゃったんで思ったようなプレッシングもできなくなりましたな。
さすがにこの展開はぺケルマンも想定していなかったと思いますし、コロンビアの選手たちは少し冷静さを欠いてたと感じてます。
前半途中にクアドラード⇒バリオスって交代をやってますが、中盤でボールを奪えて走れるタイプの選手を増やしたっかったんでしょう。
奪ってからの展開はトップ下のキンテーロが中心。
ファルカオがいるし、そこからのプレーでFKをもらうような戦い方が基本的な感じです。
この部分の動きは理にかなってたとは思ってますけど、後半の動きは意図不明でしたね。
特に明らかに体が重かったハメスを無理やり投入したのはどうだったかなとは感じてます。
なんとか同点ゴールは奪えましたが、やっぱり10人で戦ったツケは終盤に表れてきましたかね。
まあでも、この結果は自分達のせいですよ。
日本代表
とりあえず評価が難しい試合にはなりましたが、日本代表のパフォーマンスはそんなに良くなかったと思ってます。
リスクを冒さないようにプレーしたかったとはいえ、もっと決定機を作れてたはずですし。
それでもともとコロンビアに対して日本がリトリート(後退して守る)するのか?ハイプレスをかけるのか?ってところに注目してましたけど、序盤からいろいろありすぎてわけわからなくなりました。
たぶん、ハイプレス気味にやっていこうって感じだったと思いますけど、中央にスペースが生まれて少し危ない雰囲気はありましたね。
(「やめてくれ~」って心の中で祈ってました。違う方向で願いは届きましたけどw)
相手の最終ラインはパスワークやフィードがあんまり得意じゃないんで、ある程度リトリートしてスキを見ながらショートカウンターを狙ってほしかったんですが、マジでそんなこと関係なくなっちゃいました。
コロンビアが10人になってからの日本の戦い方は冷静だったと思います。
リードしている状況でしたし、ムリにビルドアップをする必要もない。
逆に相手のコロンビアは前に出るしか追いつく方法がありませんから、日本としては相手を十分に引き付けてからボールを奪ってロングカウンターを狙う格好です。
そこはチーム全員で共通の認識となってましたし、この試合を勝ち切れた要因だったと思います。
たぶん、ロシアW杯で今まで大金星とか番狂わせを起こしてきたチームの戦い方が全員のイメージにあったんでしょう。
なんだかんだミスも多かったですし、もっとコロンビアをボコボコにできたとは思いますが、日本の実力的にはこんなもんでしょう。
とりあえず、MVPは大迫ってことで。
次はセネガル
結果がすべてのW杯においてこの勝利はホントに大きいものになりました。
正直、西野監督も勝てると思ってなかった感じはありましたが、次のセネガル戦が非常に大事になってきます。
勝てればグループリーグ突破が決まりますし、引き分けでも最終戦は優位に戦えます。
こうなるとセネガル対ポーランドの結果もかなり重要なんですが、できればきっちりポーランドに勝ってもらいたいですな。
セネガルとの試合は24日の24時からです。
お楽しみに!!
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