いつも日本代表の選手がOBの人達(特にラモス瑠偉さん)とかに「最近の日本代表のプレーには気迫を感じない」って、ツッコまれてます。
でも実際問題、こっちからしたら”気迫のこもったプレー”って、意味わかんないですよね?
例えばの話、、、
鬼の形相でプレーしてたら”ただの危ない奴”だし(たまにおるけど)、吠えててもウルサイだけやし。
って、そんな勘違いする奴はいませんねえ。
ということで、今回は「プレーに気迫がたりねえ」ってとどのつまりどういうことなんだ?ってことについて考えましたので、それを紹介します。
この辺のことは、実は意外と誰もツッコんでこないところですし、日本サッカー界に深く根付ている考え方の問題でもあったのかなと感じました。
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そもそも気迫はあるんだ
最初に「気迫」って言葉を辞典で調べてみました。
【力強く立ち向かってゆく精神力。】*goo辞書より引用。
まあ、根性とか気合とか、それに近い使い方をしますかね~
でもそれで考えると、代表はもとより、そもそもプロサッカー選手として生計を立てている(立てられている)時点で”気迫”ってのは絶対にあるはずなんですよね。
なんとなーくでプロに慣れたら、誰も苦労しないわけで、、、
それに日本代表にも選ばれようと思えば、それこそ【力強く立ち向かってゆく精神力。】が必要不可欠です。
だから、日本代表という立場に選ばれた選手は当然!気迫に溢れてるわけです。
そうじゃないと選ばれませんし、、、トップレベルのパフォーマンスを維持できません。
あれっ!? ということは、、、
なんだ!ラモスはボケてんのか?
って、思うかもしれませんがそういうわけではありません。
「気迫が足りない」ってのはとどのつまり、、、
気迫を持ってプレーしているのはラモスさんだってわかってるはずなんです。
だから、「気迫が足りねえ」ってツッコみ方をしてますが、ホントに言いたいのは別のことなんだ!っていうのをこちら側で察してあげる必要があります。
これは”気迫あるプレー”っていう言葉から考えていけば、あるところに行き突きます。
”気迫”ってつまりは、、、”必死さ”であり、必死なプレーは”やりすぎる”わけで、、、やりすぎると”ファール”になって、ファールぎりぎりのプレーっていうのはとどのつまり、、、アンチフットボール!
(無理やりすぎたかなw)
ということで、ラモスさんが日本代表に対して「プレーに気迫を感じねえ」って言ってるのは、、、
簡単に言うと、「もっとファールしろ!」ってことなんですよね。
でもこれを直接言っちゃうとスポーツマンシップにもっこりw反した行為だとして、バッシングを受けます。
昨今のメディアでは「不倫」ですら馬鹿みたいに叩かれますので、「もっとファールしろ!」なんて事は口が裂けても言えましぇん。
まあ、遠回しに「これぐらいやっちゃいなよ~」って伝えたいわけですね。
注:ビダル狂気のカニばさみ事件
ファールにも戦術的な意味がある
日本のサッカー界では”ファールしないことが正しい”という認識があります。
確かにフェアプレーっていうことを考えれば、ファールは少ないに越したことはないです。
ただ、ここで言ってるのは”戦術的なファール”のことです。
ファールをすると相手に(直接)FKを与えてしまうので、マイナス面ばかりが目立ちますが、実はメリットもあります。
それは「プレーが切れる」ことです。
特に自チームがカウンターを食らいそうになる場面では非常に有効です。
プレーが切れてる間に選手が自陣にゆっくり戻ることができるので、体力を温存できますし、失点のリスクも減らせます。
実際、ブラジル戦の大迫は相手のCBにポストプレーに入るときにほぼファールされてたんで、、、
あの試合で大迫がキープするシーンだったり、攻撃の起点となるシーンが少なかったのはこれが原因でもあったわけですね。
狙うファールの難しさ
それでファール自体は簡単にできます。
ボールホルダーに対して、背後から”足を狩り”に行けばいいわけですから。
ただ、それをやるとカードを貰う可能性が非常に高くなります。
最悪の場合はレッドカードで一発退場になっちゃうわけですから、一人少ない状態で試合をすることになり、本末転倒です。
だから、ポイントとしてはイエロー・レッドカードを貰わずに”狙ってファールする”ことです。
それでこれ、口で言うのは簡単なんですが、実際にそれをやるのはかなり難しい、、、というか技術がいります。
なぜかというと、カードを出すかどうかはレフェリーの裁量で決まるからです。
”どういう形でファールをするか”は自分でコントロールできますが、それに対して”どう判定されるか”は自分でコントロールできません。
カードを乱発するレフェリーもいれば、全く出さないレフェリーもいる、それがサッカーです。
つまり、レフェリーにどういうクセがあるのかを見極める必要があるわけで、それを前提に上手くファールをする必要があります。
この辺の技術っていうのは、”付け焼刃”的なものではなくて、普段から意識しないと習得できませんし、そもそもそういう考え方を身につける必要があります。
キレイな日本サッカー
それでここの技術っていうのはやっぱり南米のチームがうまいですね。
アンチフットボールに代表されるアルゼンチンの試合なんか、とりあえず開始5分以内に挨拶がわりでCBが相手のFWを削りに行きますからね。
これも試合の中の駆け引きであって、そのファールにビビっちゃうと相手のFWは仕事ができなくなります。
外から観ていると全然わかりませんが、意外とFWがいいプレーできてなかったのは相手のCBが原因だった、ってこともあり得るわけです。
(まあ、これは本人にしかわかりませんけどね)
それで日本サッカーにはこういう考え方があまりありません。
Jリーグもそうですし、代表でも恐らくそうです。
「なんでファールするんだ!」って日本人は起こりますが、逆に「なんでファールしないんだ!」って南米の監督は起こります。
で、どちらが正しいか、、、は実はあんまり重要ではないんですよね。
現実問題として、それが世界基準となってて、サッカーのルールを利用した戦術として成り立っているわけですから。
キレイごとを言って、それに目を背けていては”強豪との差(特に南米)”は縮まりません。
誰の目にも優しい、クリーンなサッカーを披露したいんであれば、世界一になってからやってください。
(じゃないと世界から評価されない)
実は昔の日本代表はやってた
実は僕の記憶から辿ってみても、昔の日本代表ってけっこうガツガツ行ってたんですよね。
都並さんのカニばさみは有名だし、「アジアの壁」と呼ばれた井原さんは”レフェリーに見えないところで相当汚いことをやってた”らしいし、今はアホみたいな解説やってる松木さんも実は相手を威圧するプレーが特徴だったり。
年々、日本のサッカーがキレイになっていってます。
だから、日本代表のOBの方々は違和感というか危機感を持ってるんだと思います。
いつもうるせえな!って思ってしまうラモスさんの何気ない言葉だったんですが、実はかなり深い意味があったんですね~
って感じで、この記事を締めようかと思ったんですが、最後に僕の体験談を紹介します。
無敵のアドバイス
僕は小学生の時にFWをやってまして、、、
実はそこそこやれてて、地域レベルですがトレセンにも選ばれてます。
で、そこのトレセンでの練習をやってるときに監督からあるアドバイスをもらいました。
FWの仕事ってDFラインの背後を狙うことなんですが、味方のスルーパスに反応すると、もれなく相手DFも一緒についてきます。
だから、僕と相手DFとで徒競走が始まるわけなんですね~
そういう状況を想定した監督からのアドバイスです。
監督「お前、相手のDFに走り負けへん必殺技があるんやけど、知りたいか?」
僕「マジすか!?ぜひ知りたいです!!」
監督「走るときには”腕を振る”やろ?だから、そのノリで審判に見えないようにしながら、、、
相手のチ〇コを殴れ!
そしたら痛くてついてこれんから!!爆笑」
僕「・・・・」
すいませんでした!サヨナラ~~~
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