18シーズンJ1第20節の鹿島アントラーズ 対 清水エスパルスの試合です。
順位的には中間チーム同士の対決となりましたが、ホームのアントラーズが後半アディショナルタイムに劇的な決勝点をあげて勝利を収めています。
得点チャンス自体はアウェーのエスパルスの方が多かった試合だったんですが、左右のポストに嫌われるなど、運が無かったところもあったでしょうかね。
とはいえ、内容的にはアントラーズを圧倒してた時間も長かっただけに、昨シーズンに降格争いをしていた状況から考えると”チーム力”っていうのが上がってきているんでしょう。
まあ、エスパルスの試合はほとんど観ていませんのでその原因についてはわかりませんけど、今の感じで行けてれば降格することはないんじゃないですかね。
フォーメーション
鹿島アントラーズと清水エスパルスのフォーメーションです。
両チームとも4-4-2です。
アントラーズはこの暑い中での試合が短期間で続いており、今節は結構メンバーを変えています。
試合結果
試合は1-0でホームのアントラーズが勝利。
・得点者
後半46分 鹿島:西
・交代者
鹿島アントラーズ
後半21分 小笠原⇒安部
後半27分 金森⇒土居
後半41分 遠藤⇒内田
清水エスパルス
後半14分 石毛⇒ミッチェル
後半27分 ドウグラス⇒長谷川
後半38分 北川⇒兵働
スタッツ
アントラーズ | エスパルス | |
---|---|---|
ボール支配率 | 60% | 40% |
シュート数 | 12本 | 11本 |
枠内シュート | 5本 | 1本 |
セーブ | 1本 | 2本 |
パス本数 | 580本 | 343本 |
パス成功率 | 82% | 68% |
走行距離 | 102.3km | 102.7km |
CKからのカウンター
エスパルスの大きい決定機は2つありました。
そのうちの一つがアントラーズCKからのカウンターです。
エスパルスのカウンターが相当速かったっていうのもこの場面が生まれた要因なんですが、アントラーズ側の対応にも問題があったかと考えています。
今回はその部分について書いていきます。
それで問題のシーンは後半18分に起きています。
アントラーズの右サイドからのCKをエスパルスが跳ね返し、そのセカンドを展開してハーフェイライン近くまでボールを運んだところからです。
(ボールはエスパルスの右サイド)
このシーンをよく見ると、アントラーズにとって数的不利な状況であることがわかります。
いつも書いてますけど、数的不利な状況においては自陣ゴール前のスペースを埋めることが最優先です。
だから、この局面においては全員が全力でゴールまで戻る必要があります。
しかし!
残念ながらアントラーズDF陣はそういった対応をしませんでした。
永木が相手のボールホルダーに対して距離を詰めようとしています。
青丸で囲った犬飼の手を見てみると、永木に「詰めろ!!」と指示しているようにも見えますよね。
ボールホルダーが正面を向いてドリブルしている状況ですから、そもそも”遅らせる”ことすら難しいです。
それに相手のドリブルコースを消すことによって、次のシーンが生まれてしまいます。
北川が犬飼・レオシルバの間を狙っているシーンです。
結局このあとスルーパスが通ることになります。
実は永木がもっと低い位置にいればこのスルーパスは通せなかった可能性が高いです。
その代わり相手にはドリブルでサイドを駆け上がらせてしまうことになりますが、中央のスペースを使われるよりかは100倍マシです。
それに味方もかなり戻ってきてますから、サイドをエグられてそこから展開されそうになっても、その頃にはみんながきっちりゴール前まで帰ってきています。
結果的に永木の対応ミスだと言えますが、そのコーチングをしたのはたぶん犬飼です。
それに犬飼は背後に走りこんできた北川の存在に気づいていませんでしたし、レオシルバとの連携も悪かったです。
(レオシルバはオフサイドトラップをかけようとしてたが、犬飼との連動はなかった)
彼がずっとボールホルダーを見ていたのか、それとも後方から上がってくる相手選手を見ていたのかはわかりませんが、少なくとも”自分の背後”に対する意識が低かったのは間違いありません。
まあ、このシーンが難しい対応であったことは間違いありませんけど、、、
前節のパフォーマンスなんかも考えるとちょっと厳しい選手なのかな?と個人的には感じています。
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