サッカーは世界中で爆発的な人気を誇っています。
そして、日本では人気のある野球や相撲とはまた違った魅力を持ったスポーツでもあります。
そもそもサッカーにあまり興味がない人にはこのサッカー人気が不思議に思えてしまうでしょう。
日本サッカーも代表は世界的に見れば弱いのにも関わらず、試合ではよく視聴率を取っていますしね。
今回はそんなサッカーの秘密やその魅力を解説しています。
競技人口
ここではサッカーの競技人口の増加などを見ていきます。
サッカー人口の推移
これは1979年~2018年までのサッカー人口の推移を表したグラフです。
データの引用元はJFAで、ここでいうサッカー人口はこのJFA(日本サッカー協会)に登録されている選手数となっています。
多い時で100万人と、意外と少ないなと思うかもしれませんが、公式のリーグ戦などをきっちりやっている選手数となりますから、”遊びでやったりする人などを加えるともっと多い”ということをご理解ください。
実は急激に伸びている
先ほどのグラフだけ見ても「なんのこっちゃ!?」って感じですが、注目してもらいたいのは1979年の27万人から100万人弱と約4倍ほどサッカーの競技人口が増えていることです。
なかなかここまで競技人口が激増したスポーツはほかにはないんではないでしょうか?
(めちゃめちゃ人数が少ないマイナースポーツなどは除いて)
これは野球人口の推移と比較するとよくわかります。
高校野球人口の推移
こちらのグラフは高校野球人口の推移を表しています。
(データのソースはこちら)
人数そのものはサッカーのデータと比較することはできませんが、動き方などは非常に参考になります。
(ホントは全体の競技人口を知りたかったんですが、良いデータがありませんでした)
野球もサッカーと同様に伸びていますが、伸び率的には1.5倍程度に収まっています。
これを見てもサッカーの競技人口が良く増えているのがよくわかりますね。
最近伸びてないのは?
これから先の日本は少子化が進んでいきます。
そのため、もともとスポーツをやっていた人が高齢になって引退したり、または新しくスポーツを始める子供たちがどんどんと減っていきます。
ですから、サッカー・野球に限らずどんなスポーツでも競技人口が減っていくことが予想されます。
まあ、これは余談ですけどね。
ポイントとしては最近の競技人口が減ってる原因は「そのスポーツの人気が無くなったからではなく、少子化のせいだ」ってことをご理解ください。
サッカーをやるメリット
サッカーが人気あるスポーツだっていうのはこれまで説明してきましたが、ここからはそのサッカーの魅力(サッカーをやるメリット)について説明していきます。
チームワーク
サッカーは競技の特性上、チームワークを必要とされるスポーツです。
基本的に試合は11人対11人で行われ、試合に出ないメンバーも含めれば1チームに20人以上いることも珍しくありません。
そのため、必然的にそのチームの中でサッカーをやることによってコミュニケーション能力は上がっていきます。
そして、チームのためにプレーすることも要求されますから、協調性だったり、相手を思いやる気持ちもなども身についていきます。
実際僕自身がそれを意識してサッカーをプレーしていたわけではありませんが、今になって考えてみると、そうした効果があったことを実感しています。
(たぶんサッカーやってなかったら部屋に引きこもっていたしw)
頭が良くなる
意外に思えるかもしれませんが、サッカーはホントに頭をよく使うスポーツです。
しかも、瞬間瞬間でよりよい判断をする必要がありますから、ホントに決断力なども磨かれていきます。
これは僕の体験談ですごく範囲が狭い話なんですが、僕が働いていた会社のサッカー部の人たちは「よく出世する」っていうことで有名でした。
確かに役職が高い人も普通にいましたし、若手の連中もよく仕事をこなしていました。
実際のところ”サッカーと頭の良さ”にどれぐらいの相関関係があるのかは不明ですが、サッカーをやることによって脳みそが鍛えられるのは間違いありません。
体づくり
最近は筋トレが良く流行っていますが、サッカーは競技を楽しみながら体を鍛えることが可能です。
それに純粋に”走る”ことが多いスポーツですから、体脂肪なんかもよく減っていきますねw
年齢とともに足腰が弱っていくのが人間のさだめですが、サッカーを続けていると一般人より足腰が丈夫になるのは間違いありません。
サッカーをやるために必要なもの
ここでは実際にサッカーを始めるのに何が必要なのかを解説しています。
とりあえずボール
サッカーは非常にシンプルなルールとなっています。
基本的にボールがあってゴールが2つ設置してあれば成り立ってしまうスポーツです。
そのため、誰にでもやり始めることができるわかりやすいゲーム性となってます。
よく南米とかでは子供達が何人かで楽しそうにストリートサッカーしていると、通りかかった子供や大人達が徐々に混じっていっていつの間にか大人数でボールを追いかけている、みたいな光景が当たり前にあったそうです。
それぐらい「やろうと思えばどこでもできるよ!」って感じですね。
野球と比べると
ちなみに野球のようにたくさん道具がいるわけではありません。
最悪、ゴールがなくてもボールさえあれば楽しめてしまうスポーツです。
そのため、道具がほとんど必要ありませんからお金もほとんどかかりません。
特に発展途上国ではそれが一般スポーツとして認知されるかどうかの重要な部分になってきますし、そういう事情もあっていつの間にか世界中に広まっていきました。
あまりお金がかからないっていうのもサッカーのメリットの一つですが、これから始める(始めさせる)場合のハードルはかなり低くなりますね。
サッカーの楽しみ方
ここからはサッカーの楽しみ方を説明していきます。
世界最大のスポーツ興行
当たり前の話ですが、サッカーはショービジネスとしても大成功しています。
簡単にいうとプロビジネスっていう感じですかね。
ペーパービューシステムといって、ファンがお金を払って映像や動画を見るシステムなんですが、サッカーはそれの象徴でもあります。
お金を払ってでもレベルの高い試合が見たいっていうファンは世界中に存在しますし、それによってサッカーチームや選手たちが潤っていくわけなんですね。
*DAZNのサービスを提供しているパフォーム社がJリーグに対して、巨額の放映権料契約を結んだことなんかは非常に有名な話です。
具体的には10年間で2100億円をJリーグに対して支払う契約となっています。
(とはいえ、欧州リーグではもっと桁違いに多いです)
彼らのプレーに魅せられて
まず最初にお伝えしたいのはサッカー選手はカッコいいっていうことです。
-
足という不自由な体の部位を使ってボールをコントロールする技術
大きいボールを豪快にゴールへ突き刺すシュート
相手のボールを力強く奪い取るタックル
など、「すごいな~」って思うプレーはたくさんあります。
そして、プロサッカー選手や日本代表の選手たちはサッカーの試合を通して、興奮だったり、感動だったり、または悲しみだったり、を僕たちに与えてくれます。
ドーハの悲劇やジョホールバルの歓喜など、サッカーを知らない人でも聞いたことがある試合も存在するぐらいですから。
惹きつけられる何か
サッカー経験がない人でもサッカーファンになってしまうこともあるぐらいですから、それぐらい彼らのプレーに惹きつけられるということですね。
(ちなみに僕はサッカー経験者ですし、サッカーそのものが大好きなのでプレーするのも観ているのも楽しいです)
サッカー未経験者の人たちって、なんでファンになったんだろうって不思議に思うこともあります。
彼らの気持ちを知るのは難しいですが、ただゲーム性が非常にわかりやすいっていうのが一番の魅力なのかな~って気がします。
それにゲーム性がシンプルな故に、サッカーには奥深さみたいなもの(戦術論とか)もありますしね。
ゲーム性
点数をより多く取った方が勝つっていうルールは他のスポーツに共通していて当たり前ですが、サッカーの目的としてはボールをゴールに入ればいいというものだけです。
ルールとしてややこしいのはハンド(手を使ってはいけないルール、もちろんゴールキーパー以外ね)とオフサイドぐらいのものでしょうか。
それ以外でファールの判定なんかは少しわかりにくいところもあったりするんですけど、その辺はたいして気にしなくても試合を観ることはできます。
後は対戦相手がいるスポーツなのでチーム同士の相性なんかもありますし、その辺は別の角度で楽しめるところかなと思います。
また、ファールとかタッチラインを割ったりとかしないと、基本的にプレーが止まらないので観ている方も気が抜けない緊張感もサッカーの魅力の一つですね。
1点の重みがすごい
基本的にサッカーってあまり得点が入りません。
得点がよく入るスポーツといえば、アメリカンスポーツに代表されるベースボール・バスケットボール・アメリカンフットボールなどがありますが、それに比べるとサッカーの方はほとんど得点が入らないスポーツに分類されます。
そして、サッカーの試合は引き分けもかなり多いですから得点が全く入らない0‐0の試合だって珍しくありません。
まあ、僕としては試合にもよりますが意外と0‐0の試合なんかが一番面白かったりもします。
ギリギリのところで守り切っている緊張感というか、戦っているチームがどういう守り方をしているかって部分を僕はよく分析しますから、いい守り方をしているチームのゲームっていうのは非常に面白く感じます。
サッカーは流れのスポーツ
サッカーでは対戦相手からゴールを奪うまでにかなり長い道のりが必要です。
自陣深くから丁寧にビルドアップ(攻撃を組み立てる)して相手をボールに引き付け、それによって空いた中央のスペースを果敢に狙う。
ただ、そこで相手にボールを奪われてしまうと今度は逆に自分達のゴールを守るための守備をしなきゃいけないんですから、気の抜けない展開が連続します。
サッカーっていうのは流れのスポーツです。
攻撃と守備が連続しています。
野球のように攻守が均等に振り分けられるわけでもなく、むしろずっと攻撃したり、またはずっと守備をしたり、そういった展開になることはほとんどありません。
自チームが攻撃をしていながらも、相手チームにカウンターを食らってしまうリスクも潜んでいる、、、
つまりそれによってサッカーの試合には緊張感が生まれるわけです。
そして、その緊張感がとても面白いものなんです。
ゴールまでのプロセス
そういう面から考えると、実はサッカーファンが求めているところって得点が入ることだけではないと言えます。
(もちろん点が入るとみんな喜びますし、それは前提としてあるんですが)
むしろ点が入るまでの過程(プロセス)にみんな興奮しています。
そして、どういう得点の入り方をしたのかっていう部分も非常に重要です。
例えば、単純なPK(ペナルティキック)で生まれたゴールと、
細かいパスワーク(パス回し)から相手の中央をキレイに崩していって最後はループシュートでフィニッシュしたゴール。
この2つはゴールとして(得点として)は同じ価値なんですが、観客の受け取り方っていうのは全く変わってきます。
ゴールのインパクト
やっぱり、パスワークがキレイで最後まで滞りなくパスが繋がって生まれたゴールっていうのは非常にインパクトがあります。
基本的に動きのテンポもかなり速くなってますから、すごいな~って感心することも多くなりますし、みんなこういうプレーに惹きつけられます。
こういうゴールが生まれるのって、ボールを持っている選手だけじゃなく持ってない選手も一緒に全員で連動して起きる現象ですしね。
チームワークの華麗さなんかもサッカーの魅力の一つだと言えます。
つまり、ゴールっていう存在そのものも重要ですが、それまでのプロセスはもっと重要なんです。
そして、美しいプロセスっていうのはチームとしての連動(チームワーク)が必要不可欠になります。
そういう意味ではサッカーというのは最高のチームプレースポーツであるわけですし、ゴールが生まれた瞬間の興奮はホントに半端ないものになりますね。
戦い方の自由度
これはサッカーだけに限るわけではないんですけど、サッカーのプレー(戦い方)ってホントに自由度が高いです。
そして、自由度がかなり高いスポーツなのでマンネリ化しないというか、いつどんな試合を観ても飽きることはありません。
(とはいっても、退屈な試合もたまにはありますがw)
例えば、サッカーのルール的に
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あるエリアまで入らないとシュートできない
ある程度ドリブルした後は絶対にパスを出さないといけない
パスの回数がいくらまで
とか、なにかしら規制があってもおかしくなかったんですが、そういうものは全くありません。
どんな方法でも
攻撃で考えることは一つだけです。
相手のゴールにボールを入れることだけです。
シュートを打つまでにパスを100回通したっていいし、ゴールキーパーから出たパス1本でそのままシュートしたっていいんです。
個人的には、細かいパスを繰り返して相手を崩しながら攻撃をするよりも、ペナルティーエリアの外側からものすごいミドルシュートがズドンとゴールに突き刺さる方が見てて気持ちいいですね。
(僕とは逆にきれいなパス回しが好きな人の方が多いと思いますけどw)
多彩な戦略
それにルールとしての自由度が高い分、戦い方(戦術や戦略)の自由度がかなりあるスポーツです。
そして、それがサッカーにハマってしまう一つの要素にもなっています。
自分が監督目線でチームの采配を考えたり、フォーメーションやシステムの最適解を探したり、はたまたどんな戦術が一番有効なのかを議論したり。
ホントにこれだけ考えながら観れるスポーツって他にはないと思います。
そして、戦術とかチームや選手を知れば知るほどサッカーにハマっていきます。
新しい戦術とかスーパースターは今後も生まれてくるわけですから、ずっと飽きずに見続けることができます。
だから、今後もサッカーの人気が下がることはないと思いますね。
競技人口も多いですし、最近は女性のプレーヤーも増加してます。
僕としてはサッカーが日本で一番人気があるスポーツになってほしいです。
野球や相撲も面白いと思いますけど、やっぱりサッカーが最強ですよ!!
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