この記事ではJリーグや欧州リーグの違いについて解説しています。
サッカーはいろんな国で独自の発展をしていますが、それぞれの魅力や特徴を知ることによって、サッカーの楽しみ方の幅が広がります。
サッカーのリーグ戦
サッカーのリーグ戦は非常に長い期間で行われます。
そして、他のスポーツに比べてチーム数が多いのもプロサッカーリーグの特徴です。
試合も自分達のホームスタジアムで1試合、対戦相手のスタジアムに乗り込んでの1試合と、計2試合をそれぞれのチームとこなしていきます。
順位を決める勝ち点
大体どこのリーグでも18チーム以上は存在しますから、最低でも34試合はサッカーの試合が行われることになります。
その中で順位を決めるのは”勝ち点”と呼ばれるポイントです。
この勝ち点が多いチームから順に上位に入っていくのがサッカーのリーグ戦の基本的なルールとなっています。
勝ち点は1試合に勝った場合に3ポイント、試合が引き分けだった場合は1ポイント、負けた場合は0ポイントという感じでポイントを積み上げていきます。
得失点差
特徴としては”何点差”で勝っても(引き分けても)得られるポイントは変わりません。
3‐0で勝っても、1‐0で勝っても、得られる勝ち点は3ポイントということになりますね。
ただ、状況によっては”同じ勝ち点でチームが並ぶ”ことがあるんですけど、その場合は得失点差で優劣をつけます。
そのため、できるだけ失点が少なく、より多くのゴールを奪ったチームが有利となります。
昇格・降格
プロサッカーリーグはいくつかの階層に分かれています。
1部リーグ、2部リーグ、3部リーグ、、、みたいなイメージですね。
ちなみに1部リーグの方がその他のリーグに比べ格上の存在となり、知名度や収益性が格段にいいですから、どのチームも1部リーグで戦いたがります。
そして、それを決めるのがチームの昇格・降格制度になります。
1年間(実際は8~9ヶ月)戦い続けてきたリーグ戦の結果をもとに、1部リーグでは成績の悪かった下位3チームが2部リーグへ降格。
逆に2部リーグでは成績の良かった3チームが1部リーグへ昇格、といったイメージになりますね。
まあ、実際この昇格・降格はリーグによって微妙にシステムが変わってくるんですが、大体下から3チームぐらいは来シーズンから下のリーグに降格することが多くなっています。
降格争いも盛り上がる
サッカーのリーグ戦ではオーソドックスに優勝争いも当然盛り上がるんですが、こういった形で降格争いもかなり痺れる戦いを披露してくれます。
ホントに降格が見えてくると、ファンからのプレッシャーはかなり強くなりますし、監督が途中で解任されたり、選手たちが死に物狂いで戦ったりしますね。
1年かけて長い戦いを繰り広げていきますが、どの試合も勝ち点を落とせない重要な試合になります。
というわけでここからはJリーグや欧州サッカーリーグの特徴やその違いについてまとめていきます。
リーグが行われる国そのものが違うことによって、リーグのシステムのみならず、サッカーの特徴まで変わってくるのがリーグ戦の面白いところです。
Jリーグ
明治安田生命が協賛していることで有名なJリーグですね。
また、最近はDAZNが多額の放映権契約をしたことでも盛り上がっています。
日本人としてはこのJリーグが一番馴染みやすいリーグになりますし、J1~J3まで含めれば、大体どの都道府県にもサッカーチームが存在することになります。
歴史
Jリーグの発足は1993年です。
それまでも社会人リーグでサッカーチームは存在していましたが、プロリーグとして成立したのが1993年となっています。
この当時はプロリーグ設立に伴ってかなりサッカーが盛り上がっていたことを今でもよく覚えています。
(僕は小学生でした)
システム
Jリーグは大体2月~11月の期間で試合が行われていきます。
(春秋制と呼ばれています)
J1~J3までリーグが存在し、J1リーグは18チーム、J2は22チーム、J3は18チームとなっています。
シーズン終了後、J1では下位2チーム(17位と18位)が自動的にJ2へ降格、J2では上位2チーム(1位と2位)が自動的にJ1へ昇格することになります。
また、J1で16位だったチームは、J2の3位~6位までのチームとプレーオフを行います。
(一発勝負のトーナメント方式です)
このプレーオフはシーズン終了後に行われますし、勝つか負けるかで来シーズンからの待遇に大きな差が出ますから、サッカーファンの注目度が高いトーナメントになっています。
(負けたら終わりですからね)
特徴
Jリーグの特徴は全体的にチームの実力が拮抗していることです。
特定のチームが上位を独占することなく、毎シーズンいろんなチームが優勝争いを繰り広げています。
一応、これまでJ2に落ちたことがない横浜Fマリノスや鹿島アントラーズなどの名門チームも存在しますが、そんなチームであっても降格争いをすることも珍しくありません。
どのチームが優勝してもおかしくないっていう期待感と、降格することもあり得るっていう緊張感がJリーグを楽しむポイントですね。
とりあえず、地元(またはその近く)のチームを応援することから始めるのが一番いいかなと思います。
まあ、最近のヴィッセル神戸みたいにビッグネームをよく獲得しているチームを応援するのもいいですし、そんなこと関係なしにユニフォームのカッコよさで応援するチームを決めるのもアリですね。
プレミアリーグ
イングランド(イギリス内)のサッカーリーグであるプレミアリーグです。
サッカー発祥の地がイングランドって言われているように、この国のサッカーリーグは世界トップレベルに盛り上がっています。
(ちなみに平均的な選手のお給料もこのリーグが一番高いです)
システム
プレミアリーグのチーム数は20チームとなっており、下位3チームが2部リーグであるチャンピオンシップに降格します。
*もともとイングランドではチャンピオンシップが1部リーグに相当していましたが、のちにプレミアリーグが創設されたため、現在の立ち位置になっています。
「チャンピオンなのになんで2部なんだ?」っていうのはそういうことです。
特徴
このプレミアリーグの特徴としてはフィジカルコンタクト(アタリ)が激しいことです。
選手同士のタックルはかなりシビアに行われますし、基本的にレフェリー(審判)もあまりファールを取りません。
そのため、プレーが途切れることなく試合展開が非常に早いことも特徴的です。
また、足元の技術(ボールさばき)が優れた選手よりも単純な体の強さや足の速さなどが重宝される傾向があります。
最近はこの傾向に変化が表れるようになりましたが、昔はサッカーの戦術などをあまり重要視せず、パワーで相手を圧倒するようなイメージがありましたね。
注目チーム
プレミアリーグで非常に強いのは
-
マンチェスター・ユナイテッド
マンチェスター・シティ
リバプール
アーセナル
トッテナム
チェルシー
の6チームです。
これらのチームはビッグ6と呼ばれておりまして、大体どのシーズンでもこれらのチームの中から優勝するチームが出てきますね。
もちろんその強さと同様にチームの人気も高く、サッカー界でも有名な選手が多数集まっています。
そして、これらのチームを指揮する監督なども非常に有名な人たちが多いですね。
ラ・リーガ
昔はリーガエスパニョーラと呼ばれていましたが、名前が変わってラ・リーガサンタンデールとなったスペインのサッカーリーグです。
かの有名なメッシはこのラ・リーガで活躍している選手ですね。
システム
チーム数は全部で20チームであり、そのうち下位3チームが2部リーグに降格します。
この辺はプレミアリーグとシステムが似ていますね。
特徴
ラ・リーガの特徴は全体的に選手の技術レベルが高いことです。
パスセンスのみならず、ボールを受けるための動き出しだったり、チーム全体の連動などが高い水準にあります。
そのため、プレミアリーグに比べるとプレースピード(試合展開)は遅めの傾向があります。
そして、弱小チームでもしっかりパスを繋ぐような戦術をとることが多いのも特徴的ですね。
注目チーム
ラ・リーガの強豪チームは
-
レアル・マドリード
バルセロナ
アトレティコ・マドリード
セビージャ
バレンシア
といった感じですが、この中ではレアル・マドリードとバルセロナが実力が抜けています。
(チームの資金力もかなり違います)
エルクラシコ
まあ、レアル・マドリードとバルセロナは昔からある名門チームで、それぞれがずっと強いライバル意識を持ったチームでもあります。
特別にレアル・マドリードとバルセロナが戦う試合のことを”エルクラシコ”とよんだりもしますし、このチーム同士のぶつかり合いは世界中でもかなり注目されている試合となっています。
リーグ戦では大体この2チームのうちどちらかが優勝することが多かったんですが、最近はアトレティコ・マドリードの躍進によって3つ巴の関係になったと言えます。
ブンデスリーガ
ドイツのサッカーリーグであるブンデスリーガです。
このリーグには日本人選手が多数いることからなじみがあるサッカーリーグとなっていますね。
システム
チーム数は全部で18となっており、そのうち下位2チームが2部リーグへ降格します。
他のリーグと比べるとチーム数は少ないです。
特徴
ブンデスリーガの特徴は対人勝負の激しさですね。
もちろんサッカーの技術も世界最高峰なんですが、勝負へのこだわりがプレーに表れているリーグになっています。
個人的にはプレミアリーグとラ・リーガの間みたいなイメージですが、ドローンを使った戦術分析などのハイテク化が最近進んでますから、戦術的要素も楽しめるリーグになっていますね。
まあ、日本人選手をチェックするだけでもこのリーグを観る価値はあると思います。
(Jリーグで言うところの外国人枠みたいなものがありませんので日本時選手が多いですね)
注目チーム
ブンデスリーガの強豪は
-
バイエルン・ミュンヘン
ドルトムント
となります。
ただ、ここ数年はずっとバイエルン・ミュンヘンが優勝を続けておりますので、そういった意味では1強時代になっているって感じでしょうか。
18/19シーズンはドルトムントがかなり頑張っていたんですが、あと一歩のところで届かず、バイエルン・ミュンヘンに優勝を譲っています。
セリエA
イタリアのサッカーリーグであるセリエAです。
2000年代は世界最高峰リーグになっていましたが、カルチョスキャンダル(八百長事件)と呼ばれるものが起きてから、少しリーグのレベルが下がってきてしまったのが現状です。
システム
チーム数は全部で20チームとなっており、そのうち下位3チームが降格することになります。
少し前までインテルの長友やミランの本田っていう感じで、日本人選手が活躍しておりましたが、現在は日本人選手がどのチームにも所属しておりません。
特徴
セリエAの特徴は守備戦術です。
もちろん攻撃の戦術も楽しめるポイントではあるんですが、”より組織的”に守る姿が楽しめるポイントになります。
そのため、選手はもちろんのこと、セリエAには優れた監督がよく生まれる傾向がありますね。
後にそういった監督は大体、資金力のあるプレミアリーグなんかに引き抜かれることが多いんですが、これからの注目株をチェックするにはセリエAを観るのも一つの手です。
それに昨シーズンからユベントスにクリスティアーノ・ロナウドが加入したことでも盛り上がりを見てせていますし、これからのセリエAの復権に個人的には期待しています。
まあ、セリエAはサッカー玄人向けって感じのリーグですね。
注目チーム
セリエAの強豪チームは
-
ユベントス
ナポリ
インテル
ローマ
ミラン
という風になっています。
ただ、こちらもブンデスリーガと同じでここ数年はユベントスがずっと優勝をさらっています。
他のチームにとっては「どうやってユベントスを引きずり落とすか?」っていうのが今後のテーマになってきますね。
個人的には今シーズン2位だったナポリに来シーズン期待していますし、インテルには名将コンテが就任することになりましたから、ユベントスにとっては厳しい戦いが待ち受けることになります。
チャンピオンズリーグ
ヨーロッパクラブチームの頂点を決める戦いがチャンピオンズリーグです。
最強トーナメント
これは各々の国がやってるサッカーリーグとは別の形で行われるトーナメントになります。
名前の通り、もともとは各国リーグのチャンピオンを集めて最強を決めてた大会なんですが、今となっては優勝チーム以外にも上位4チーム程度が参加するようになっています。
まあ、どれぐらい参加できるのかは”そのリーグのレベル”が考慮されますし、国によってはチャンピオンズリー出場権の枠すらもらえない(予備選からのスタート)ところもあります。
サッカーではワールドカップが非常に有名ですが、そのクラブチーム版がこのチャンピオンズリーグというイメージです。
お金と名声
チャンピオンズリーグは世界中が注目する大会でもありますし、クラブにとっても一番お金が稼げる場所でもあります。
だから、自国のリーグ戦で優勝が望めなくなったら、チャンピオンズリーグの方を優先するっていうのはよくある話です。
実質、リーグ優勝よりチャンピオンズリーグ優勝する方がかなり価値が高いですかね。
ホントにそれぐらい熱いトーナメントになっています。
スペイン勢が強いが
ここ3年はラ・リーガの強豪であるレアル・マドリードが前人未到の3連覇を果たしていましたが、今シーズンは早々に敗退しています。
ライバルのバルセロナも優勝候補でしたが、プレミアリーグのリバプール相手に大逆転負けを喫しました。
今シーズンはトッテナム 対 リバプールというプレミア勢の決勝となっています。
チャンピオンズリーグの決勝というだけあって、今シーズンの世界最高の戦いがそこで繰り広げられることになります。
まあ、選手の気持ちや気合は違いますし、ファンの応援にももちろん熱が入ります。
それに普段チャンピオンズリーグを見ない人でも決勝戦だけはチェックするっていう人も多いですね。
観る価値あり!
とりあえず、サッカーに興味があるなら一度はチャンピオンズリーグの決勝を観た方がいいです。
日本では試合開始が朝の4時~になりますが、DAZNでは見逃し配信機能もありますし、特に無理せず世界最高峰の試合を観ることができます。
また、これまで紹介してきたJリーグ、プレミアリーグ、ラ・リーガ、セリエAの試合もDAZNに加入すればほとんどの試合を観ることが可能です。
なかなか地上波のテレビではサッカーの試合が観れませんからね。
この機会にDAZNのチェックをしてみてはいかかでしょうか。
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