正直、日本では国際情勢に興味がある人やサッカー通の人以外はあんまり反応しない内容だと思います。
ただ、サッカーファンにとって、バルセロナというクラブチームはものすごい影響力を持っていますし、10月1日に行われたカンプ・ノウでの無観客試合は、いろいろ考えさせられる事件だったと思います。
私の個人的な考えからいくと、今回の1件は”通常通り”観客を入れた状態で試合を行うべきだったと考えています。
”スポーツが政治的な影響力を持つべきではない”、これは世界中で言われていますし、特にサッカーはそれに対してとても厳しいです。
私も基本的にこの考え方には賛成ですし、そもそも今回の無観客試合って、誰も得をしていないんですよね。
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試合の日は投票日だった
もともとカタルーニャ州は国家として存在していた地域です。
1701-1714年の戦争に敗北し、スペイン軍に占領されて、現在のような形になってます。
ただ、スペインに吸収された後も民族的な独立意識は強く、自分達のことをスペイン人ではなくて、カタルーニャ人と呼んでいるぐらいです。
今回、バルセロナの試合が行われた10月1日というのは、そのカタルーニャ州がスペインから独立する是非を問う、住民投票の日でした。
(投票の結果は独立支持が90%以上でした、バルセロナがどうなるかは気になるとこですが、、、)
なぜ無観客試合に?
それで問題だったのが、スペイン政府が「その住民投票自体無効だ」として、警察を使って投票箱を回収しに行ったのが、事の発端です。
で、この投票日にバルセロナはカンプノウでラス・パルマスとの試合を控えていたのですが、安全面を考慮して(と言ってます。)、試合の延期をスペインプロリーグ機構(LFP)に申請していました。
しかし、そのLFPより、「試合の延期は認めず、試合を開催しなければ勝ち点6を失うペナルティが発生する」という通達がありました。
バルセロナの選手たちはそのペナルティを受けないようにすることを希望したため、バルセロナ側は仕方なく、無観客で試合をすることを決定しています。
ただ!無観客にも関わらず、世界中に放映することを決めたのはバルセロナであり、その部分に対して政治的な意図があったのではないか?という見方をされています。
それで、この1件に関しての私の見解は最初に書いた通り、観客を入れた状態でやるべきだった、です。
安全面に関しては建前で言ってるだけであって、カンプ・ノウで暴動が起こることなんて考えにくいからです。
だから、推測通り政治的な意図があってのことだと思ってますし、サッカーに政治的な意図を入れるべきではありません。
*こちらのページを参考にしました
サッカーは観客あってのもの
今回の1件、被害者はバルセロナファンですね。
あと、バルセロナの試合の放映を楽しみにしていた世界中のバルサファンです。
(ラス・パルマス側もねw)
私もこの試合を少し見ていましたが、雰囲気が異常でしたし、盛り上がりにも欠けるし、面白さは半減です。
前にも書きましたが、私がサッカーを観てて「一番良かったな~」と思うのはゴールを決めた選手が観客と抱き合う場面を目の当たりにしたときです。
ゴールのパフォーマンスは観客に向かってするもんだし、観客はそれで会場を盛り上げてくれます。
チームが苦しい時は鼓舞してくれるし、負けたときには一緒に悲しんでくれます。
ちょっと前に”どっかのアホな議員”が「他人に自分の人生を乗っけてんじゃねえよ」と発言してましたが、「選手に自分の人生を乗っけて」応援できるぐらい、サッカーというスポーツは魅力的だし、そんな観客がたくさん集まって、スタジアムの雰囲気を作り上げてくれます。
その熱気はカメラ越しでも伝わってきますし、やっぱりサッカーというのは観客あってのものだ、ということを実感できます。
You’ll Never Walk Alone
リバプールファンの方はご存知かと思いますが、リバプールは試合が始まる前にスタジアムにいるファンが一斉に歌を歌います。
特にアンフィールドの試合では、赤いサポーターに包まれていますし、人数も多いのですごいいい雰囲気が作られます。
まあ、アウェーチームは大変ですが、観ている方としては、アンフィールドに行きてぇなーと思わせてくれる演出です。
最後にその動画を張り付けておきます。
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