17/18チャンピオンズリーグの決勝ラウンド8のセカンドレグ、マンチェスター・シティ 対 リバプールのマッチレビューです。
ファーストレグではリバプールがアンフィールドで圧倒的な強さを見せつけて3点差をつけての勝利。
流石、クロップのチームは相性の良さを見せた試合だったとは思ってます。
シティはプレミアでのマンチェスターダービーも2点差からの逆転負け。
まあ、優勝がほぼ決まっているとはいえ、あまり感触がいい状態ではありません。
このリバプールとのファーストレグとマンチェスターダービーとで連敗しておりますし、そろそろ気持ちいい結果になる試合をやりたいところでしょう。
リバプールは崩れだすと失点が重なっていく悪い癖もありますし、早い時間帯でシティが得点を奪うことができれば、まだ結果はわからないとは思ってましたが、、、
フォーメーション
シティとリバプールのフォーメーションです。
3-4-3と4-3-3です。
シティはかなり攻撃的な布陣を構えたって印象です。
リバプールは特に基本陣形は変わりません。
全体の印象と試合展開
もともと3点差がついた状況での試合でしたし、アウェーのリバプールは攻撃的に行くか?ゴール前を固めるか?の選択ができる状態でしたね。
ただ、アウェーゴールを1つでも奪えるとシティは勝ち抜けするのに5点が必要となってきますし、結構ファーストレグでシティがアウェーゴール取れなかったのが響く試合にはなってます。
そんな事情もあったことからリバプールのスタンスはいつもと変わらず、、、で行ってたんですけど、開始2分でシティが先制。
スターリングはシュートをよく外しますけど、ジェズスへのラストパスはめっちゃ丁寧でしたw
その後の試合展開もシティのペース。
というか、リバプールは攻撃するシーンもほとんどありませんでしたね。
前半はシュートなかったぐらいの感じでした。
ただ、ザネのゴールが取り消されたり、ベルナルド・シウバのシュートがポストを直撃したり、シティには運が無いところもあったんですよね。
結果的にはそれが後半に響くことにはなってます。
後半が始まって少したってからサラーが同点ゴール。
というか、この同点ゴールがかなり大きかったです。
サラーとマネ、この2人で攻撃を完結させてしまったわけなんですけど、マネの突破にはビビりました。
そこからすこしづつシティのリズムが悪くなって、オタメンディのミスがきっかけでリバプールが逆転。
いずれにせよ、シティはゴールが遠かったんであんまり関係なかったんですけど、結局リバプールにはアウェーとホームとで負けてしまうことにはなりましたね。
前半のデキはかなり良かったシティ
この試合は3バックで臨むことにしたシティ。
とはいえ、基本的なサッカーのやり方は何にも変わらない感じですかね。
重要だったのは中盤の構成でしょうか。
それはフェルナンジーニョの前にシルバ・デブライネ・ベルナルドシウバと並べた形のことです。
結局は”違いを作り出せる選手”をより多く前線に配置した布陣でしたし、スターリング・ザネとスピードがある選手と組み合わせることでサイドからの崩しはかなり有効になってきてたのかなと。
あとは、前線の3人が単純に張ってることが多かったとは思ってます。
いつもなら流動的に選手が入れ替わるビルドアップをしてますけど、この試合はそういったシーンがあまりなかったですね。
それに選手同士の距離間も普段より離れていたとも感じましたし、リバプールのプレッシングをかわすためにスペースとかパスコースを意識してのことだったのかなとは思います。
(できるだけリバプールの守備陣を縦に間延びさせたかったようにも感じましたし)
プレッシングから”ロングボールで逃げる”とまではいかないですけど、ミドルレンジのサイドチェンジ(デブライネ⇒ザネとか)っていうのは前半からよく使ってました。
逆にそれをリバプール側が警戒しだすと中央にスペースが生まれることにはなりますし、この部分っていうのがこの戦いのポイントでしたね。
全体的にベルナルド・シウバが効いてたとは思いますし、決定機もかなり作れてました。
ただ、ホントにもう1点が遠かったですね。
何が悪かったっていうはっきりした理由はないと思いますし、運が無かったとしか言えませんな。
ユナイテッド戦と同じように後半に入って失速してしまった形でしたけど、試合内容は悪くなかっただけにホント残念ですね。
踏ん張りがきくようになったリバプール
基本的なスタンスはシティと同様に特別変えてこなかったリバプール。
立ち上がりの失点にはビビりましたでしょうけど、終わってみればきっちり辛抱できた試合だったでしょうかね。
とりあえず、相手が3バックだからそこに3トップでハメに行く形にはなってました。
ただ、ファーストレグと違うのは中盤の選手を捕まえきれなかったことでしょうね。
だから、リバプールらしい戦いっていうのは序盤から展開するのは難しかったです。
それならロングカウンターから一発を狙いたいところでしたけど、この試合のシティはそこへの対応も非常に早かったですし、なかなかフィニッシュまでいくのは難しかったかなとは感じました。
まあ、このチームは戦い方がハマるときとハマらないときの落差が相当ありますし、立て続けに失点してしまう悪い癖もあるんですけど、ファンダイクが入ったことで最後のところの”踏ん張り”が生まれてますかね。
それで途中から前線3人の並びを変えてます。
サラーをセンターに左フィルミーノ、右にマネ。
相手ゴールに一番近いところへ快速のサラーを配置して、一発相手のハイラインの裏を取ってしまおうっていう狙いだったとは思いましたけど、同点ゴールのシーンはそれがハマった感じでしたかね。
試合を通してボールを保持できる時間は少なかったんですけど、少ないチャンスをしっかり決めきる選手のパフォーマンスの高さと、後は全員の守備意識がこの試合は高かったですな。
最初の失点からズルズルやられてしまうのが少し前のリバプールでしたけど、それもなくなってきたんで今後の戦いにも期待できますね。
試合結果
試合は1-2でアウェーのリバプールが勝利してます。
2戦合計でも1-5とリバプールが完勝です。
得点者
前半2分 シティ:ジェズス
後半11分 リバプール:サラー
後半32分 リバプール:フィルミーノ
交代者
シティ
後半21分 シルバ⇒アグエロ
後半29分 ベルナルド・シウバ⇒ギュンドアン
リバプール
後半36分 アーノルド⇒クライン
フィルミーノ⇒クラバン
後半44分 サラー⇒イングス
ハイライト
全体のハイライトです。
やっぱり相性悪かったな
今シーズンのシティはリバプールに対していい結果を残せてません。
唯一ホームで勝ったゲームは前半の早いうちにマネが退場した試合でしたし、ちょっと来シーズン以降リバプールとどうやって戦うのか?っていうのが今後のシティの課題にはなってくるでしょう。
一方のリバプールは危なげなく突破を決めました。
次の対戦相手はどのチームになるかわかりませんけど、イングランド勢の権威を取り戻すためにも決勝まで頑張ってもらいたいところです。
そんな感じですかね。
また次回!!
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