18/19プレミア第9節のチェルシー 対 マンチェスター・ユナイテッドの試合が行われています。
この試合の解説やフォーメーション・試合情報・スタッツをまとめています。
インターナショナルマッチウィーク明けのビッグマッチとなりました。
開幕からかなり調子がいいチェルシーと”かなり調子が悪い”ユナイテッドです。
モウリーニョ監督の去就が注目されておりますが、この試合の結果次第では、、、ってところもあったんでしょうか。
全体的に膠着した試合になりましたが、コーナーキックからチェルシーが先制ゴールを奪っています。
早い時間に失点してしまったことでユナイテッドとしてはかなりしんどい試合になるのかな~と考えていましたが、後半に入ってマルシアルの同点ゴールが生まれています。
それまで”ほぼ消えていた”マルシアルだったんですが、重要な場面で結果を残しましたね。
チェルシー側もカンテの無回転ミドルシュートなどがあったんですが、勝ち越しゴールを奪えず。
そうこうしているうちにユナイテッドのカウンターから逆転ゴールを許してしまいます。
試合はそのまま終了するのかと思いきや、後半アディショナルタイムにバークリーの同点ゴール。
最後の最後まで勝負が分からないすごい試合になりました。
フォーメーション
チェルシーとマンチェスター・ユナイテッドのフォーメーションです。
4-3-3対4-2-3-1です。
弱みが見えたチェルシー
対戦相手のユナイテッドが意外とプレッシャーをかけてきたことで苦戦することになったチェルシー。
これまでの試合では勝手にリトリートしてくるチームが多かっただけに、こういった戦い方をしてくるチームと戦うのは初めての感じになるでしょうかね。
ボールは序盤から握ることができてましたが、崩しの部分では思ったようなパスワークができずにボールロストするシーンがそこそこありました。
ユナイテッドの狙いはもちろんカウンターだったわけなんですが、前半の早い時間帯はそのカウンターからゴール前までボールを運ばれてしまうことが多くなっています。
ただ、時間が経つにつれてテンポよくパスを回せるようになっていきましたし、リュディガーの先制ゴールが生まれてからは試合の流れがよくなっていきました。
左のアザール・アロンソ・コバチッチを中心に攻撃を組み立てていくのはいつも通りでしたし、ダイレクトプレーでの連携が増えることでフィニッシュに繋がるシーンも増えていっています。
そして後半に入るとよりいい流れになっていったんですが、そこでカウンターから失点してしまったことがその後の展開を変えました。
カウンターのシーンで目立ってしまうのはやっぱりジョルジーニョの守備です。
攻撃の部分では絶対的なキーマンになりますけど、単純なデュエルのところはかなり弱い部類に入ります。
カウンターの起点になりそうなルカク・ポグバにボールが入ったときもジョルジーニョがチェックに行きますが、奪いきれずにカワされてしまうシーンがやっぱり多いです。
まあ、このウィークポイントはこのチームの宿命みたいなもんですから仕方ないところはありますけどね。
それにしても最後のバークリーのゴールにはビビりましたw
しぶといユナイテッド
ビッグマッチということで勢いよくゲームに入ってたユナイテッドです。
チェルシーが相手なんでがっつりリトリートして構えるっていう選択肢もあったと思いますけど、モウリーニョ監督はその選択をしませんでしたね。
この試合はルカクとマタが縦関係のポジショニングを取ってますが、基本的に彼ら2人がジョルジーニョへのパスコースを制限していました。
リュディガー・ダビドルイスが深い位置でボールを保持する場合には無理にアプローチへ行ったりせず、ある程度前にボールが運ばれるようになったらプレッシングをかけるスタイルです。
個人的に予想していたよりこの戦い方のバランスがよく、試合開始からいい流れで試合運びをすることができていたと思います。
シュートチャンスがそこまであったわけではありませんが、先手を取れそうな雰囲気は感じ取れました。
ただ、結果的にチェルシーにCKから先手を奪われたしまったことが試合を難しくしたところはあったでしょうか。
それで試合を通して気になったのは自陣ゴール前での寄せ方です。
ユナイテッドは基本的に相手にシュートを完全にブロックするという守り方をせず、GKデヘアの邪魔をしない範囲でシュートコースを消すことを優先します。
変にDFに当たってシュートコースが変わるよりかは、あえてデヘアの正面を空けておくことの方が失点する確率が低くなるっていう考え方です。
とはいっても、ほとんどの場合は相手のボールに対してきっちり寄せに行く必要があります。
それによってボールホルダーにプレッシャーをかけることも可能ですし、うまくいけばデヘアまでボールが行くことがありません。
”あえて寄せに行かない”のは完全にシュートブロックが間にあわない時だけです。
今シーズンのユナイテッドはホントに失点が多くなってますが、この寄せの部分がかなり影響していると思っています。
やっぱりこの試合でもゴール前でボールウォッチャーになってる選手がそこそこいました(特に前半)し、そもそも守備に体を張るっていう気迫が昨シーズンほど感じられません。
実は”オフサイドを取り損ねた”時なんかでもみんな止まってしまうシーンが多々ありましたし、結構危ないところはあったんですよね。
この試合は久しぶりのスタメンに入ったマタの活躍もあって何とか逆転勝利を収められそうだったんですが、最後の最後でやられちゃいましたね。
とはいっても、悪い試合ではなかったと思いますから、これをきっかけに調子を上げていってもらいたいもんです。
試合結果
試合は2-2の引き分け。
・得点者
- 前半21分 チェルシー:リュディガー
- 後半10分 ユナイテッド:マルシアル
- 後半28分 ユナイテッド:マルシアル
- 後半51分 チェルシー:バークリー
・交代者
- チェルシー
- 後半24分 コバチッチ⇒バークリー
- 後半28分 ウィリアン⇒ペドロ
- 後半34分 モラタ⇒ジルー
- ユナイテッド
- 後半30分 マタ⇒エレーラ
- 後半39分 マルシアル⇒ペレイラ
- 後半40分 ラッシュフォード⇒サンチェス
スタッツ
CHE | MUN | |
---|---|---|
ボール支配率(%) | 61 | 39 |
シュート数(本) | 20 | 7 |
枠内シュート(本) | 6 | 4 |
パス本数(本) | 612 | 369 |
パス成功率(%) | 89 | 75 |
タックル | 12 | 20 |