え~、ロシアW杯のグループも一通り消化しました。
意外と強豪国が順当に勝つ結果が少なかった印象を個人的には受けておりますが、世間的にはどうなんでしょうかね?

僕はどちらかといえば、番狂わせが起こるより”強いチームがそのまま勝つ”展開の方が好きです。
だって、強いチームはいつもまでも強くあってほしいですし、世界トップレベルの選手たちがイライラしているのをあまり観たくありませんw

ただ、それでもメキシコの試合には感動しましたね。
なんだかんだドイツは帳尻合わせるんだろうな~とか考えてたんですが、それすらもできなかったわけなんで。
そういう意味では西野ジャパンも予想外の結果を残したわけなんですが、メキシコが残した結果とはまた意味合いが違ってきますね。

メキシコはあらかじめ明確な戦略をもってそれを実行するための戦術を整備し、情報が漏れないように最大限の警戒をしながら、本番で”番狂わせを起こした”わけです。
日本の場合は”番狂わせが起きた”って感覚ですので、メキシコのそれとはまったく違いますよね。

まあ、それでもコロンビア戦の勝利は大きかったと思います。
皆が期待してなかっただけにインパクトとしては相当なものがありました。
僕もライブで試合を観ながら記事を書いていましたけど、一発レッドが出た時点で頭が真っ白になりましたもんw
(コロンビアにボコられる前提で試合を観てたから)

それで実は結構複雑な気持ちでこの試合を観てました。
僕としては日本が3連敗する予想をしてましたし。
(このサイトに対する信頼の問題もありますし)
とはいえ、あの展開は誰も予想することはムリだったんで外してしまったのも仕方ありませんけどね。

監督解任の効果

僕が日本代表の歴史的勝利に”水を差したい”のはこの部分です。
「ハリルを解任したからコロンビアに勝てた」っていう認識になってしまわれると非常に困ります。

僕以外にもコロンビア戦を非常に厳しい戦いだと予想してた有識者(っていう言い方をしときますw)も言ってたんですが、「今回の結果は監督の交代とはなんの因果関係もない」ってことです。
厳密に言うとハリルが監督のままだったら戦い方も変わってたでしょうし、相手のハンドを誘った香川もメンバーに入ってなかったかもしれません。
だから、ハリルだったらああいう展開にはならなくて、そのままコロンビアに負けてた可能性も普通にあります。

まあ、その辺はタラ・レバの話ですし、実際に戦ってみなければわからなかったことです。
というか、そんなことは誰だってわかってます。
それでもあえて、「今回の結果は監督の交代となんの因果関係もない」って言いたいのは別の理由があるからです。

今回の勝利が「監督解任の効果によるものだ」って認識が広まっちゃうとまた「日本人らしいサッカー」の迷走が始まっちゃいますし。

西野ジャパンに戦略があったのか?

冒頭のメキシコでも少し触れましたが、サッカーにおいて戦略というものは非常に大切なものです。
だってサッカーは相手に勝つスポーツですから、その相手の弱点を突いたり強みを消したりするための戦略がかならず必要になってきます。
(ちなみに戦術っていうのは戦略を実行するための”手段”です)

僕は普段の試合から監督の意図を読み取ろうとしています。
それは単純にそういった監督同士の駆け引きが面白いってこともあるんですが、そのチームは「もともと何がしたかったのか?」っていうところを把握しないとしっかりとした評価ができないからです。
僕もまだまだヘッポコなんで全部が全部を理解できているわけではありませんけど、それでもある程度のものは読み取れます。

僕が西野ジャパンに対していつも感じていたのは「戦い方を選手たちに任せている」ことです。
”自由”といえばかなり聞こえはいいですけど、とても戦略を立てて試合に臨んでいたようには見えませんでした。
就任してから3試合の強化試合しかやってませんでしたし、いろんなテストの意味があったようにも思えますが、それにしても”自分達にフォーカスした”テストしかやってなかったように感じてます。

ハリルホジッチっていう人は真逆です。
僕が今まで見てきた代表監督のなかでも”あれほど対戦相手にフォーカスする”監督っていうのを見たことがありません。

あの人の真骨頂は徹底的に相手を研究した戦略だったと思ってます。
戦術的なボキャブラリーがどれぐらいあったのかはわかりませんが、対戦相手の分析は超一流だったと感じてます。
(それだけにあの人のW杯がホントに見たかったです)

要するに

今回の西野ジャパンの勝利っていうのは結果論です。
要するにたまたまです。
(これもあえてハッキリ書きます)

ノー勉野郎が前日にヤマ勘張って勉強したところがたまたまテストにそのまま出て、良い点数を取っちゃったってノリと似てます。
そこで「俺は天才だ!」って勘違いをしてしまっては、その後痛い目を見ることは誰にだってわかりますよね。
だから、コロンビアに勝ったからといって、世界との差が縮まったって勘違いをしてはいけません。

一般論として「なんの準備もせずにいい結果が出る」のと「しっかり準備をしたのにいい結果が出なかった」のとでは、後者の方がいいと教えられます。
(失敗した方が反省するから)
サッカーだってそれと同じです。

本田はよく「いい準備を」って言葉を口にします。
日本はチームとしてそれを実行できていましたでしょうか?
対戦相手に対する明確な戦略をしっかり準備してたんでしょうか?

今の日本代表は勢いに乗ってます。
確かにそのままグループリーグは突破できるかもしれません。

でも、ちょっと冷静になってほしいです。
本当にこの戦い方でよかったのか?ってことを。
監督を交代して良かったのか?ってことを。

このロシアW杯はどういう結果になったとしても反省すべきところは多いと思っています。
協会の体制なんかも含めていろいろと変えていかないとダメです。

ファンの声っていうのは非常に影響力を持ってます。
なんだかんだチームとしては完全にそれを無視することはできません。
全員が全員、同じように危機感を持つことはムリでしょうけど、少しでもそういった人たちが増えるようになったらいいなと思いますね。