アジアカップ2019の準々決勝、日本代表 対 ベトナム代表の試合が行われています。
この試合に関するフォーメーション・試合情報・スタッツをまとめています。
激闘のサウジアラビア戦から短いもので、準々決勝でベトナムと対戦することになりました。
ベトナム代表は今大会のダークホース的な存在であり、若手の育成年代を筆頭に勢いに乗っているチームとなっています。
日本代表としては連戦の疲労もあって難しいゲームとなりましたが、やっぱりベトナムとは地力の差がありましたね。
試合は堂安のPKから日本代表が先制し、そのまま勝利を収めています。
フォーメーション
日本代表とベトナム代表のフォーメーションです。
4-2-3-1と5-4-1です。
試合の感想
ベトナム代表はブロックを組んだ時に5-4-1の並びを形成していました。
日本のビルドアップにはワントップの選手+中盤の4枚から誰かしらが飛び出しながらボールを追い込んでいくイメージです。
(途中から中盤の選手が飛び出さなくなりましたが)
ただ、サウジアラビアと比べるとアグレッシブにプレッシングを仕掛けていたわけでは無く、自陣のスペースをしっかり消しつつ、日本に自由にボールを蹴らさないように距離を詰めていくような守り方でした。
これまでどういうサッカーをやっていたのかはわかりませんが、とりあえず日本に対してはかなり慎重な入り方をした印象ですね。
ただ、自分達がボールを保持したときの勢いはすごかったと思います。
意外と中央に人数をかけて攻撃をしていましたし、単純なクロスボールを上げるわけでもなく、結構丁寧な崩しをしようと心がけていたようにも見えました。
とはいっても、ベトナム代表のカウンター対応は危ないところがありましたね。
単純なトランジションの速さやポジショニング(ボールを奪われてもすぐに対応できるような)、それに寄せ方(詰め方)などに未熟な部分が見えました。
まあ、試合を通して日本代表がボールを保持してましたから、上に書いたようなシーンはあまり無かったんですが、「速攻に対して弱い」っていうのはベトナム代表の弱点だったのは間違いありません。
それでアジアで戦ううえでいつも課題に上がってくる「引いた相手をどう崩していくか?」がこの試合でもよく表れていましたね。
とはいっても、ベトナム守備陣のクオリティが高かったわけではありませんから、横に揺さぶりながらのパス回しで十分崩すことは可能だったと思います。
問題はその”パスの速さ”ですね。
ボールスピードって意外と気にされないことが多いんですが、ちょっと速くするだけでも相手がまったくついてこれなくなったりしますし、単純に相手守備陣を崩せない=ボールスピードが足りてないって考えてもあながち間違いではありません。
もちろんピッチコンディションも関係しますし、ボールが速くなればその分ミスも多くなりますから、実行するのは簡単ではありませんけどね。
後はもっとシンプルに相手DFラインの裏を狙うボールを多用しても良かったかもしれません。
(北側にはもっとそういう動きをやってもらいたかった)
仮にパスが通らなくても、セカンドボールの拾い合いでは日本代表の方に分がある(フィジカルコンディション的に)はずですし、もっとプレッシングを強めて相手ボールを狩りまくるぐらいの意識でやってもベトナム相手には通用したはずです。
まあ、解説の松木さんがずっと言ってたように「サイドからドリブルで仕掛けろ!」っていうのも崩しの方法の一つではあるんですが、そればっかり狙ってしまうのもなかなか効率的ではありません。
展開的に堂安のPKで先制できましたからそこまで問題視されないでしょうけど、もう少し攻撃のアイディアは豊富にしたいなっていうのが正直なところです。
とりあえずきっちり勝ったのは良かったと思いますね。
そんなわけでこの試合の感想は
- ラムちゃん(ベトナムGK)がスーパーセーブ連発
- 北川のストロングポイントを誰か教えてくれ
- 吉田の神の手は神の眼(VAR)がお見通し
- シックスパッドが売れますように
試合結果
試合は1-0で日本が勝利。
会場:アルマクトゥーム・スタジアム
・得点者
- 後半12分 日本:堂安
*()内はアシスト
・交代者
- 日本
- 後半27分 北川⇒大迫
- 後半33分 原口⇒乾
- 後半44分 南野⇒塩谷
- ベトナム
- 後半9分 フイフン⇒トアン
- 後半18分 ホアン⇒ズイ
- 後半30分 ドゥック⇒チュン
スタッツ
JAP | VIT | |
---|---|---|
ボール支配率(%) | 64 | 36 |
シュート数(本) | 11 | 11 |
枠内シュート(本) | 6 | 4 |
パス本数(本) | 705 | 328 |
パス成功率(%) | 86 | 69 |