今シーズンを締めくくる注目のビッグゲーム、17/18チャンピオンズリーグ決勝のレアル・マドリード 対 リバプールのマッチレビューです。
決勝の舞台はウクライナのキエフ。
この試合に勝てばレアル・マドリードは前人未到の3連覇、リバプールは04年の”イスタンブールの奇跡”以来の栄冠となります。
レアルはグループリーグ2位突破、リバプールはプレーオフからの出場と厳しいところからの決勝ラウンドでしたが、これまで見事な戦いを展開してここまで来ています。
正直、決勝カードがこうなると予想はしてませんでしたが、決勝にふさわしいいい対戦カードでした。
どっちが勝ってもおかしくありませんでしたが、レアルが王者の試合を見せつけた格好となってます。
フォーメーション
レアル・マドリードとリバプールのフォーメーションです。
4-4-2と4-3-3です。
レアルは中盤ひし形の4-4-2ですが、このスタメンは去年の決勝と同じ並びですね。
ベイルはかなり好調なんですが、相手に合わせてこのフォーメーションにしたんでしょう。
リバプール側はケガ人が多く、チェンバレンとかマティプは間に合わなかったそうです。
試合展開
この試合は立ち上がりからバタバタするのかなと思ってましたが、意外と堅い立ち上がりにはなった気がします。
キックオフからリバプールは勢いよく突っ込んでいってましたけど、レアル側もそれを落ち着いて対応してた感じです。
ただ、序盤からリバプールが攻勢をかけてた試合になってます。
レアル側もボールを持てば押し込むシーンを作れてましたけど、ちょっとパスミスとかがあってうまくリズムを掴めてない気がしました。
フィニッシュの回数もリバプールの方が多かったですし、きわどいシーンもそれなりにありました。
とはいえ、前半はスコアが動かずレアルがよく守ってたと思います。
まあ、決定機はレアル側も作ってましたし、時間の経過とともにボールを持てるようになって攻撃もうまく回るようになっていきます。
後半に入ってもそんな流れが続いていったんですが、意外な形でスコアが動くことになりました。
GKカリウスが投げたボールをベンゼマがブロック。
それがそのままゴールに流れていってレアルが先制。
リバプールにとってはかなり重い1点になるのかな~とか思ってましたが、そうでもなかったでしたね。
CKからマネのゴールでリバプールが同点に追いつきます。
勢い的にはそのままリバプールが逆転しそうな雰囲気だったんですが、途中出場のベイルが勝ち越しゴール。
去年のマンジュキッチのオーバーヘッドにも相当ビビりましたけど、この試合のベイルのゴールもかなりヤバかったです。
それに終盤にはベイルの正面からのミドルシュートをカリウスが防げず。
3-1となって試合は終了してます。
試合結果
試合は3-1でレアル・マドリードが勝利。
これでレアルは3連覇です。
得点者
後半6分 レアル:ベンゼマ
後半10分 リバプール:マネ
後半19分 レアル:ベイル
後半38分 レアル:ベイル
交代者
レアル
前半37分 カルバハル⇒ナチョ
後半16分 イスコ⇒ベイル
後半44分 ベンゼマ⇒アセンシオ
リバプール
前半31分 サラー⇒ララーナ
後半38分 ミルナー⇒ジャン
ハイライト
全体のハイライトです。
流石のレアル
この試合はイスコを起用してベンゼマとロナウドの2トップにしたレアル。
戦い方のスタンスはそこまで積極的ではなく、自陣でブロックを作りながらバランスを取ってた感じです。
全体的にサッカーをスローテンポにしたかったようでしたし、リバプールに主導権を握られないためにもそこは全体的に意識してたんではないでしょうか。
最近はロナウドが左サイドに流れて攻撃の起点になることがあるんですが、この試合もそうなってましたね。
それに相手をロナウドの動きで引っ張って空いたスペースをマルセロが使うっていうシーンも結構ありました。
(ただ、時間帯によっては右サイドにも流れていることもありましたが)
ベンゼマがセンターでボールを受けることが多く、イスコは流動的にプレーしてましたけど、たぶんレアルの選手が思ってた以上にリバプールのプレッシングが速かったみたいで、ボールキープのところから序盤から苦労してた印象です。
それに守備のところもカゼミーロがフィルミーノに引っ張られてその前にスペースができたりしてましたし、相手の3トップに振り回されてしまって辛抱の時間が続いてました。
ただ、この状況はレアル的には織り込み済みだったと思いますし、まずは先手を取られないように、、、っていうゲーム運びだったと思います。
前半はなかなかフィニッシュするシーンもなく苦しい展開だったんですが、相手のサラーが離脱してから少し流れが変わりましたね。
彼の離脱で相手のカウンターにそこまで神経質になる必要がなくなりましたし、プレッシングにも慣れてきたところがあって攻撃がうまく回るようになった感じです。
とりあえず、この試合はベンゼマのゴールが大きかったと思います。
いろいろと辛抱の時間が中かったですし、全体的に膠着してた中で生まれたゴールでしたので。
あとはGKナバスが安定してたと思いますね。
ベイルに関しては何も言う必要がありませんなw
リバプールはいい感じだったけど
戦前の予想通り前線からプレッシングを仕掛けてたリバプール。
ボールをハメに行くところの連係も見事でしたけど、この試合は立ち上がりから後ろのところの守備も集中が高ったです。
ロナウドとマッチアップすることが多かったロブレンもかなり気合が入ってましたし、全体的に対応は良かったですな。
奪ってからのカウンターは流石でしたし、ビルドアップからもサイドを使ってうまく崩してたとは思いますが、全体的にフィニッシュのところで精度を欠いてましたね。
レアル側も中央はかなり固めてましたし、最後のところで体をしっかり張ってたんで仕方無かったとは思いますけど、相手のリズムが上がってきてなかっただけに早い時間帯に先手を取っておきたかったとは思います。
サラーの離脱によってカウンターの強さが減ってしまいましたし、前線のプレッシングの速さも少し下がってしまったような感じにはなってましたが、レアルに先制されたことで逆に火がついたのか、そこからチームの動きがよくなってた印象です。
逆転できそうな雰囲気も当然ありましたし、十分チャンスがあった試合でした。
途中からマネが攻撃を引っ張っていましたし、ゴールも奪って終始動きがキレてました。
それにチーム自体のパフォーマンスも良かっただけにカリウスのプレーっていうのがかなりもったいなかったです。
相手のナバスはかなり安定してただけにここでスコアの差が出てしまいました。
ジダン監督おめでとう
リーグ戦の成績が安定せずに一時は解任の話も出てましたが、そこを凌いでCL3連覇を決めてますから、ホントにすごい業績です。
それにチームのメンツもほとんど変えない中で臨んだシーズンでしたけど、なんだかんだ最後までやりきっちゃいましたね。
(流石に今度は補強するでしょうが)
というわけで、今シーズンは終わっちゃいました。
ここからW杯を懸けた長い戦いが始まります。
いや~、それも楽しみですな。
というわけで、また次回!!
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