17/18ヨーロッパリーグ決勝ラウンド32のアタランタ対ドルトムントのマッチレビューです。
今回はセカンドレグ。
ファーストレグはドルトムントのホームゲームで3-2という結果でした。
負けましたがアタランタは敵地で貴重なアウェーゴールを2つ奪っています。
そのため、ホームゲームでは2失点さえしなければ1点差の勝利でラウンド16への進出が決まります。
前回の対戦ではドルトムントの劇的な逆転勝利で幕を収めたわけですが、意外といい勝負だったと思います。
この試合はなかなかどちらが優位に試合を進めるのか?読みづらいところでしたが、実際はアタランタが主導権を取ってたようなゲームでしたね。
というわけで、まずはスタメンから。
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スタメン
アタランタとドルトムントのスタメン(フォーメーション)です。
3-5-2対4-5-1の対決です。
アタランタは前回と同じメンバー。
ドルトはロイスではなくプリシッチ、バイグルは出場停止でシャヒンが入ってます。
試合結果
試合は1-1で引き分けですが、2戦合計3-4でドルトムントが勝ち抜けです。
アタランタは勝っててもおかしくなかったんですがね~
得点者
前半11分 アタランタ:トロイ
後半38分 ドルトムント:シュメルツァー
シュメルツァーの同点ゴールはアタランタにとってはもったいない失点でした。
交代者
アタランタ
後半42分 デローン⇒ぺターニャ
後半43分 トロイ⇒コルネリウス
ドルトムント
後半1分 トルヤン⇒シュメルツァー
後半14分 プリシッチ⇒ロイス
後半37分 ダフド⇒イサク
ハイライト
全体のハイライトです。
全体の印象と試合展開
試合の立ち上がりは両チームとも意外と慎重にゲームに入っていったと思いますけど、スコアは早い時間から動くことになってます。
まあ、ドルトムントとしては失点しなければ勝ち抜けが決まりますんでその辺の影響もあったんですが、セットプレーからの失点は防ぎきれなかった感じです。
その後の展開は五分だったと思いますし、両チームとも決定機は作れてたんで、いつゴールが生まれてもおかしくありませんでしたが、前半は1-0で折り返すことになりました。
前半はアタランタが比較的優位に試合を進めてたと思いますし、後半に入ってもそんな感じにはなってます。
ドルトムントとしては1点を返さなきゃいけない状況でしたが、カウンターからやられそうなシーンも多くなってましたし、ハッキリ言ってしんどい試合になってました。
まあ、後半途中にプリシッチに代えてロイスを投入したことでドルトムントの雰囲気が少し変わった感じがありましたけど、決定機を増やすことはそこまでデキてませんでした。
こうなるとアタランタの”勝ちゲーム”になってたと思いますけど、終盤にスキを見せちゃいましたな。
アタランタ
アウェーゴールのアドバンテージがあるとはいえ、とりあえず勝たないといけないアタランタ。
ただ、特別攻撃的に試合へ入っていったわけでは無く、スタンスとしては前回の対戦とあまり変わらなかった印象です。
プレッシングは高い位置からマンツーマンでハメに行ってましたけど、それは前回の戦いでもやってましたんでね。
それで守備の時、前線は数的不利な状況となりますが、マークは中央を意識しながら(中央へスライドしていく)うまく対応しています。
結果的にその動きでボールをサイドへ追い込みながら、奪えるタイミングを狙っていく感じです。
それでもこの試合の前半では思ったようにドルトムントのビルドアップを制限デキてなかった印象です。
まあ、ドルトムントの選手がそのプレスに慣れてたのか、その辺のアタランタのパフォーマンスが少し悪かったのか、どちらなのかはわかりませんけど、意外とゴール前までボールを運ばれていたのは少し不安なトコロだったと思います。
ただ、全体的にトランジションは速かったし、全員がハードワークしてプレスバックもしっかりやってたし、それに攻撃では前線の選手が相手の裏を取る動きなんかも目立ってました。
特に前線のイリチッチは上背もありながら、足元もしっかりしててポストプレーもでき、アレハンドロ・ゴメスとの連携もよかったです。
まあ、セットプレーではその高さを活かすことができますし、ドルトムントからすればイヤな選手だったと思います。
比較的優位に試合を進めていたし、決定機も作れてましたが、追加点を奪えなかったのが最終的に結果に響くことになった感じでしょうか。
ドルトムント
前回の対戦ではビルドアップがなかなかうまくいかなったドルトムント。
そのため、その試合ではポゼッションも上がりませんでしたし、さっさとロングボールで逃げるシーンなんかも目立ってました。
その状況を受けてのセカンドレグでしたが、特別何かを意識してゲームに入っていた印象はありませんでした。
ただ、守備の時に中央のゲッツェがこの試合ではあんまり低い位置を取っていなかったように思えます。
ブロック自体を4-4で構えてましたし、ゲッツェはバチュアイと並んでアプローチすることが多かった感じです。
カウンターの局面では早めにゲッツェに当てて攻撃をスムーズにしたいこと、相手のビルドアップではCBから制限をかけたいことなど、たぶんいろいろと理由はあると思いますけど、前回の戦いよりはバランスが良かった印象です。
まあ、試合はCKからいきなり失点してしまってしんどくなっちゃいましたし、最終ラインはよく裏を取られてフィニッシュまで持って行かれてましたけど、ビュルキのおかげでなんとか凌げてましたね。
(守番にビッグセーブありましたし)
それで得点が必要な状況の中、全体的にいい動きをしていたのはゲッツェだったと思います。
オフサイドになってしまうことが多かったですけど、いったん誰かに預けてワンツーで裏へ飛び出す動きにアタランタは全く対応できてなかったんでね。
1点ビハインドから苦しい状況がずっと続きましたし、アタランタに突き放されてしまいそうな雰囲気はありましたけど、ギリギリのところで踏ん張ったからこの結果に繋がった感じでしょうな。
まとめ
試合内容はホメられたものではありませんでしが、しぶとい戦いを続けて負けなかったドルトムントって感じでしょうか。
ブンデスのボルシアMG戦もこんな展開だったんですが、1点差を凌ぎきって勝ち切ってますし、なんだかんだで勝負強さが身についてきたと言えるかもしれません。
逆にアタランタの方はいい試合をやってたんですが、届きませんでしたな。
まあ、ビュルキのセーブにやられちゃったトコロはありますけど、結果は結果なんでね。
それでヨーロッパリーグは3月に入ってから、ラウンド16の試合が始まります。
組み合わせは今日の夜に抽選されますんで、いろいろと楽しみですな。
というわけでまた次回!!
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