17/18ブンデスリーガ第26節のドルトムント(3位) 対 フランクフルト(4位)のマッチレビューです。
他のリーグ同様にCL出場権争いが激化しているブンデスにおいては注目の上位対決となってます。
先日のELでは格下のザルツブルクにホームで負けてしまったドルトムント。
シュテーガー監督になってからは不敗が続いてましたけど、それは途切れてしまったことになりますし、相手のフランクフルトは今シーズン好調を維持しており、難しい状況の中行われたホームゲームとなってます。
正直どっちが勝ってもおかしくないゲームでしたが、ドルトムントが地力の強さを見せつけたゲームにはなりましたかね。
というわけで、まずはフォーメーションからいきます。
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フォーメーション
ドルトムントとフランクフルトのフォーメーションです。
4-5-1対3-5-2です。
ドルトムントのゲッツェ・バチュアイはベンチスタート。
プリシッチは久しぶりのスタメンですな。
(フィリップも)
全体の印象と試合展開
展開的にはホームのドルトムントがボールを支配する流れ。
それによってフランクフルトは守備対応に追われてましたけど、それは試合前から想定してたようでした。
そんな感じで(フランクフルトは)全体的に集中高く試合に入ってたと思いましたけど、意外と早くスコアが動くことになってます。
オウンゴールでドルトムントが先制してますけど、あれはクロスボールの質が高かったですしDFとしては処理が難しいボールでした。
とはいえ、それがきかっけで大局が変わることはありませんでしたね。
そんな感じで前半はドルトムントが押し込んで1-0で折り返し。
後半はメンバー交代を挟んでおり、フランクフルトがボールを持つ時間が長くなってます。
とはいえ、フィニッシュするシーンが多くなったわけでもなく、少しこう着したまま時間が過ぎていった感じですね。
ただ、終盤にフランクフルトがセットプレーから同点ゴール。
それでそこから試合がバタバタと。
フランクフルトが同点に追いついてから2分後にドルトムントが勝ち越しゴール。
(このシーンはフランクフルトの守備対応が甘くなってました)
その後、ソクラティスを入れて試合をまとめにいったはずのドルトムントがアディショナルタイムで失点。
で、そのまま同点で終わるのかと思いきや、最後の最後でバチュアイの勝ち越しゴール。
そんな感じで終盤が慌ただしくなった試合でしたね。
いつもと変わらないドルトムント
最近は戻ってきても香川が入るポジションがあんのか?って思えてくるドルトムント。
それにサイドのポジションでシュールレがハマってますし、ゲッツェ・ロイスといて若手のホーププリシッチも出番が少なくなっています。
ゲッツェがスタメンの場合には香川がボランチの位置にでも入るんでしょうかね?(もしくはその逆)
まあ、ケガの影響もあったとはいえ、香川にはW杯メンバー入りへ厳しい現状が立ちはだかってます。
そんな状況だったわけなんですが、この試合のドルトムントはいつもと違ってシュールレがセンターの位置。
この布陣は初めて見たんですが、シュテーガー監督としては彼に偽9番的な働きを期待したんでしょうか。
ロイスがトップ下(シャドー?)にいますし、攻撃の厚みは彼のスプリントで生み出せるとして、そこへボールを供給するのをどうするか?っていうのが最近のドルトムントの弱みでしょう。
とりあえず、ビルドアップがスムーズにできている、、、とはお世辞にも言えませんので、そこら辺の組み立ての出来がここ最近のチームの調子を表している感じにはなってきてます。
ってことは、ダフド・カストロのボール配球が結構重要になってくるわけなんですが、正直2人ともそんなイメージはありませんし、前線4枚と中盤底のとのつなぎをどうやって行うのか?っていう意図はちょっとわからなかったですな。
まあ、その辺は雰囲気でなんとかwってわけでもないんでしょうが、選手個々の判断に任せていた感じなんでしょうかね。
フランクフルトがマンツーマンで対応することが多かったし、選手のポテンシャルでなんとかしてしまおうみたいな印象はありました。
ただ、実際は意外とダフドが頑張ってた感じでしょうかね。
先制点のシーンは攻撃の起点となってましたし、それ以外のところのドリブル突破も効果的だった感じです。
(後半で代えられたのはイエローカードの影響だと思います)
彼はスタミナが相当あってスプリントもかなりこなしますし、ボールも狩り出せます。
潜在能力は相当高いものを秘めているとは思いますけど、ラストの局面でのプレーに粗さがあります。
(なんか前も書いた気がするけど)
だからこそ、最後の局面を他の選手(ロイス・プリシッチ)に任せるとチームとして攻撃がうまく回ってる気がしますw
それで全体的な話で言うと、守備対応は失点するまでとくに問題なかったように思えます。
要のソクラティスがいなくても集中して対応できてましたし、悪くなかったんですけどね。
まあ、セットプレーからとちょっと対応が甘くなったところを突かれて2失点してしまった感じでした。
とはいえ、最終的に勝ち越しできたから、まあいいんでしょう。
狙いは良かったフランクフルト
この試合は3バックながら長谷部を中盤のアンカーに配置したニコ・コバチ監督のフランクフルト。
長谷部はロイスをケアしていることが多かったですし、相手選手の動きに合わせた布陣にしてきたんでしょう。
たしかにドルトムントではロイスが一番怖い存在ですし、そこに安定感のある長谷部を当てるのは悪くない選択だったと思います。
全体的な守備対応はマンマークがベースでしたし、3バックも採用していたことから、この試合は相当守備的なスタンスを取ってた感じにはなってます。
まあ、攻撃面では前線の選手が高さとかフィジカルの強さがありますんで、ロングボールを当ててもなんとかなりますし、このチームならではの戦い方なんでしょう。
ビルドアップとか前半は”ほぼする気なかった”と思いますし、逆にそれがチームとしてはっきりしていたんで相手にとっては脅威となってました。
(この試合のスタメンでは長谷部以外みんな185㎝以上でした)
戦いのプラン的には良かったと思いますけど、想定外だったのは立ち上がり早々に失点してしまったことですね。
ただ、早い時間だったこともあって大きく戦い方を変えることはありませんでした。
できるだけスコアレスの時間を長くしたり、逆に先手を取りたかったとは思いますけど、ここは仕方ありませんでしたね。
まあ、しんどい展開の中よく2ゴールを決めて追いついたんですけど、最後の最後でバチュアイにやられちゃったので、非常にもったいないゲームとなりました。
試合結果
試合は3-2でホームのドルトムントが勝利。
得点者
前半12分 ドルトムント:オウンゴール
後半30分 フランクフルト:ヨビッチ
後半32分 ドルトムント:バチュアイ
後半46分 フランクフルト:ブルム
後半49分 ドルトムント:バチュアイ
途中出場のバチュアイが2ゴールの活躍です。
交代者
ドルトムント
後半1分 ダフド⇒バイグル
後半17分 フィリップ⇒バチュアイ
後半42分 ロイス⇒ソクラティス
フランクフルト
後半1分 レビッチ⇒グズマン
後半22分 アラー⇒ヨビッチ
後半34分 サルセド⇒ブルム
ハイライト
全体のハイライトです。
まとめ
パイナポーヘアのバチュアイ2ゴールでドルトムントが劇的な逆転勝利。
最近はゴールを決めてませんでしたけど、勝負所でやってくれるのはチームとしても頼もしい限りです。
一方のフランクフルトは負けちゃいましたけど、チームの雰囲気としてはCL出場権を狙うよりかはEL出場権を取りたい感じみたいですね。
まあ、そこならこの試合を落としたところで全然狙えるでしょうし、昨シーズンの成績から考えると妥当なトコロでしょう。
ってなると、上位チームとどう戦うか?より、下位チームから勝ち点を取りこぼさないような戦いの方が今後は重要になってくるでしょうね。
この試合に関してはそれぐらいですかね。
また次回!!
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