ロシアW杯の決勝戦、フランス 対 クロアチアのマッチレビューです。
1ヶ月に及ぶ激闘もこの試合で最後となりました。

すでに日本代表がロシアの地を去ったこともあって、”大半の人のW杯は終わってしまった”んですが、海外サッカー好きにとってはこの試合が締めくくりになりますね。
対戦カードとしては、、、
フランスはもともと優勝候補であり、クロアチアの方はダークホース的な存在でしたか。

意外な組み合わせになったな~と思われる方が多いと思いますけど、個人的にはクロアチアの決勝進出を予想してただけにそこまでビックリしませんでしたね。
(むしろブラジルが負けたことの方が衝撃でしたから)

まあ、それぞれが背負う国の威信と名誉、あと選手個人の栄光とプライドがかかった試合でしたから、プレー自体は激しかったです。
もっと堅い展開でロースコアのゲームになるのかと考えてましたが、実際は前半からよく点が入りました。

マンジュキッチのオウンゴールに始まり、ペリシッチの同点ゴール。
それにグリーズマンのPKって感じでしたが、全部セットプレーからの得点でしたね。
ボールはずっとクロアチアが支配する展開になってましたし、その後もよく攻め込んではいたんですが、逆にフランスに追加点を許してしまったことでどんどん追い込まれていきました。

フランスのパフォーマンスがめちゃくちゃ良かったわけでもありませんし、クロアチアに疲労の影響があったようにも思えませんでしたが、「サッカーってこういうもんだよな~」っていうのを感じた試合にはなりましたね。
そんなわけでこの試合をフォーメーションから見ていきます。

フォーメーション

フランスとクロアチアのフォーメーションです。

4-2-3-1と4-3-3です。

両チームともに準決勝からメンバーは変えていません。
クロアチアはケガ人の情報とか疲労の影響もありましたが、それでも全くメンバーを変えなかったのは結構意外でした。

フランス

相手のクロアチアが積極的な入りをしてきたことで、それをいなすような戦い方をしてたフランスです。

もともと守備に安定感があるチームですし、なにかしらで先手を取れれば残り時間を凌ぎきる自信はあったんでしょうが、意外とすぐに同点にされてしまったことには驚きました。
ところどころ対応が甘いところもありましたし、決勝戦ということで委縮してしまったところがあったかもしれません。
それに全体的に攻撃が停滞してた(というかカウンターもできなかった)んですが、セットプレーを絡めてポンポンと得点を量産しました。
ホントに効率のいいサッカーをやってたんですが、その辺は勝負強さってことでしょうかね。

基本的に相手の中盤(モドリッチ・ラキティッチ)にはポグバとカンテがマンツー気味で対応してたんですけど、このチームはマテュイディの守備範囲が非常に広いです。
攻め残りするムバッペの裏はカンテやポグバがケアするんですが、そうすると逆サイドにスペースができやすくなります。
そこを豊富な運動量でカバーしてくれるのがマテュイディですし、ムバッペの攻撃力を最大限に活かすためにチームにとって必要な選手となってます。
(もちろん、グリーズマンとジルーの援護もありますけどね)

それにボールを持ったモドリッチにアプローチすることもあれば、相手のSB(ヴルサリコ)を牽制したり、またはレビッチ(ペリシッチ)をマンツーで見たり。
デンベレを外したことでチームの守備が安定したのはその影響が大きかったからですね。
なかなかベルギーのヴィツェル同様に目立たない選手なんですが、今大会の功労者であることは間違いありません。

全体的な話ではロリスの軽率なミスからの失点もありましたが、思ってたより多くの得点が奪えたことで試合運びは難しくありませんでした。
フランスの勝因は何なのか?って言われると、”決めるところをしっかり決めた”ってことでしょう。
そもそもの強みであるカウンターから決定機を作れる場面は意外と少なかったですし、クロアチアの攻撃を跳ね返すのが精一杯のところもありましたから。

クロアチア

イングランド戦とはやり方を変えてくるのかな~と思ってましたが、前線からのハメ方は同じようにやってましたね。

マンジュキッチをセンターにラキティッチが左、モドリッチが右側のプレッシングを担当。
(両ワイドの対応は若干イングランド戦と変わってましたけど)
それにハイプレスも仕掛けてましたし、「連戦の疲労がどうのこうの」みたいな雰囲気は感じ取れませんでした。

相手のフランスはトルシエいわく「攻撃にコレクティブさが足りてない」チームだったんで、もともと怖かったのはセットプレーやロングカウンター、それにムバッペの突破ってところだったでしょうかね。
(結局、全部のパターンで失点したけど)
基本的な対応はゾーンだったと思います。
ボールホルダーの状況やスペース・パスコースを意識しながら、ボールに飛び出していく動きが多かったんで。

ビルドアップもイングランド戦から変わらず、インサイドハーフとWG・SBでトライアングルを作るイメージでやってました。
ラキティッチやモドリッチは状況に応じてドリブルでボールを前線に運べますし、その動きに釣られてスペースが空いてくればペリシッチ・レビッチがフリーになってました。
それにこの2人は自分が起点となってサイドを突破したり、ボックスの中で仕事をしたりと、、、大会を通してハイパフォーマンスを維持してたと思ってます。

全体的にカウンターの対応は悪くなかったと思いますけど、個人技でやられてしまったところはあったでしょうかね。
前半から後半の頭はそもそも悪いボールの奪われ方をしてませんでしたし、セカンドボールへの反応も速くてフランスはグリーズマンまでつながるシーンがほとんどありませんでしたから。
(ムバッペが爆走するシーンもあまりありませんでしたしね)

それでもやられてしまう時はやられちゃうのがサッカーの怖さでしょうかね。
試合内容うんぬんより、展開に泣かされてしまった感じはあります。
前半1-1で折り返してたらどうなってんだろう?って考えてしまいますし。

個人的にはここまで躍進してきただけに最後まで勝ってほしかったですが、やっぱりW杯を獲るのは相当難しいってことでしょうね。

試合情報

試合は4-2でフランスの勝利。

・得点者
 前半18分 フランス:オウンゴール
 前半28分 クロアチア:ペリシッチ
 前半38分 フランス:グリーズマン
 後半14分 フランス:ポグバ
 後半20分 フランス:ムバッペ
 後半24分 クロアチア:マンジュキッチ

・交代者
 フランス
 後半10分 カンテ⇒エンゾンジ
 後半28分 マテュイディ⇒トリッソ
 後半36分 ジルー⇒フェキル

 クロアチア
 後半26分 レビッチ⇒クラマリッチ
 後半36分 ストリニッチ⇒ピアツァ

・スタッツ (フランス  VS クロアチア)

 ボール支配率 38%  VS  62%

 シュート    8本  VS  13本

 枠内シュート  6本  VS   4本

 パス本数   269本 VS 548本

 パス成功率   74% VS  83%

 走行距離   99km VS 100km

 

締めくくり

フランスは20年ぶりの優勝です。

アンチフットボールだって言われてましたけど、やっぱり守備が堅いチームは安定感があります。
(クロアチアも積極的ないいサッカーを展開してましたけどね)
正直面白い試合ではありませんでしたが、ワールドカップを取ったのはホントにすごいな~と感動しました。
それにCFのジルーが点を取らないまま優勝しちゃいましたねw
ムバッペが目立ってるからスルーされてますけど、ここもチームの特徴を表してますよ。

まあ、ワールドカップが終わっちゃいました。
ちょうど去年のコンフェデからレビュー記事を書き始めたんですが、僕の中で”一通り終わった感”があります。
「だからなんやねん」的な話なんですが、新シーズンが始まるまで少し時間がありますし、しばらくはゆっくり記事を書いていこうかなとw

ロシアW杯の総括は後日にアップします。
プレゼント企画もコソッとやってたんでその結果発表も合わせて。
というわけでまた次回!!