17/18ヨーロッパリーグ決勝ラウンド16のミラン 対 アーセナルのマッチレビューです。
ELではビッグマッチとなった対戦カードのファーストレグです。
ホームのミランはここ最近公式戦では負けなし。
ガットゥーゾ監督のもとチームの調子を上げてきています。
現地での評価も高いようですし、この試合のパフォーマンスにも期待できます。
一方のアーセナルは公式戦4連敗中。
まあ、シティとの連戦があったとはいえ、ヴェンゲルさんの評価もヤバくなってきてます。
さらにリーグ戦では4位以内(CL圏内)に入るのがほぼ無理なので、ELは是が非でも取りに行く必要があります。
そんな対照的な両チームがサンシーロで戦った試合を振り返っていきます。
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フォーメーション
ミランとアーセナルのフォーメーションです。
4-3-3と4-5-1の対決です。
ミランはリーグ戦と同じメンバーです。
アーセナルは少しメンバーを変えてますかね。
試合結果
試合は0-2でアウェーのアーセナルが勝利です。
アーセナルはもっと苦しむのかなと思いましたけど、そうでもなかったですな。
得点者
前半15分 アーセナル:ムヒタリアン
前半49分 アーセナル:ラムジー
ラムジーの2点目は効果的でしたな。
交代者
ミラン
後半17分 チャルハノール⇒カリニッチ
後半23分 クトローネ⇒アンドレシウバ
後半34分 カラブリア⇒ボリーニ
アーセナル
後半17分 コラシナツ⇒ナイルズ
後半35分 エジル⇒ホールディング
後半40分 チェンバース⇒エルネニー
ハイライト
全体のハイライトです。
全体の印象と試合展開
試合は意外と静かな雰囲気で始まった印象です。
まあ、アーセナルが少し受けていた姿勢だったんでそんな感じにはなってますけど、時間が経ってくると落ち着いてきてた感じですかね。
実際のところ、選手のポテンシャルとかチームの地力を比較するとアーセナルの方が上だと思いますし、球際の強さとかセカンドボールへの反応は単純にアーセナルの方が上回ってた印象です。
ただ、アウェーゲームってこともあってアーセナルが消極的なスタンスを取ってたので、比較的ボールはミランの方が持ってた展開にはなってます。
序盤はカウンターからチャンスメイクするシーンが目立ったアーセナルですが、その流れのままムヒタリアンの先制ゴールが生まれることになりました。
その後、前半は互角の展開が続いてましたし、ミランの方もチャンスメイクはできてたんですが、追加点を奪ったのはまたまたアーセナル。
前半終了間際のゴールでしたが、終わってみればこのゴールがミランに響きましたかね。
1点差だったらわからないゲームだったと思いますけど、前半で2点ビハインドとなってしまって精神的にきつくなったような感じです。
後半は追いつきたいミランが攻勢を強めましたけど、なんせこの試合はシュートが枠に飛ばなかったですな。
まあ、無得点で終わったのも仕方なかったです。
ミラン
ファイナンシャルフェアプレー(補強予算とチームの収入は帳尻を合わせないといけないルール)の関係で、実はこのELのラウンド16を突破しないとしんどいミラン。
ガットゥーゾ監督はそれをどこまで考慮しているのかわかりませんけど、この試合はリーグ戦と同じベストメンバーで臨んでいます。
まあ、メンバーを固定して戦うことでチームの連携や戦術の完成度も上がってきますので、多少無理してでも同じメンバーを使い続けるメリットはあります。
それでこの試合の戦い方はアーセナルが相手とはいえ、特に変わった印象は持たなかったです。
ボールが高い位置にあれば相手選手をハメに行くし、ある程度押し込まれるとしっかりブロックを作って守りますし。
最近はクリーンシートが続いてましたけど、それは加入したボヌッチの影響もあるでしょうし、チーム全体的に”際の守備”の意識が非常に高い気がします。
ただ、ビルドアップでは少しミス(パスミス)がありましたし、そこからアーセナルのカウンターを食らって危なくなりそうなシーンがちょこちょこあったんで、そこは心配なところにはなってきてました。
ムヒタリアンにやられた失点シーンなんかは、実際にパスミスからのインターセプトがきっかけでしたし、ちょっともったいないところがあったでしょうか。
まあ、サイド攻撃とかクトローネが背後を狙う動きとか、その辺はかなりアーセナルに対して効果的だったと思いましたし、戦い方としてはそこまで悪くなかった印象ですがちょっと失点の仕方が悪かったですな。
アーセナル
ドルトムントがELに回ったことで今冬に獲得したオバメヤンをこの試合で使えないアーセナル。
ラカゼットもケガしてますんで、この試合は仕方ないからウェルベックをセンターにしているんでしょう。
オバメヤンがいると、彼の快速を活かすための高速カウンター(ロングカウンター)を意識した戦い方をやってましたけど、その戦い方はウェルベックに変えても同じような感じでしたかね。
まあ、アウェーゲームということもあったかもしれませんけど、プレッシングはかなり抑え気味にしてた印象ですし、とりあえずこの試合は失点しないことを意識していたとは思います。
とはいえ、いったんボールを奪うと攻撃陣のクオリティはありますし、エジル・ムヒタリアンの連係も悪くないから何とかなりそうな雰囲気はありましたね。
ただ、良かったときのアーセナルの崩しと比較するとかなり落ちてきますし、それにウェルベックなんかはいいところを見せれなかったと思います。
チームの戦い方やポジション的にボールが回ってこないのはある程度仕方ないにしても、あんまりシュートを打ってないし、いい位置でボールを受けるような動きもなかったし、彼には難しいゲームだったかなと。
守備対応ではアーセナルはサイドの選手に対してマンツーマン気味で対応することが多く、そうやって相手選手に釣られたところのスペースを使われてサイドからクロスを上げられる、、、っていうシーンが結構多いです。
ミラン側の攻撃もかなりシンプルなプレーを意識してましたし、さっさとゴール目指してアーリークロスとか上げてきてましたし、そのクロスボールへの対応っていうのは結構危ないところがあった感じです。
ただ、結果的にクリーンシートでしたし、アウェーゴール2つ奪っての勝利なんで、アーセナルにとってはいい試合とはなりましたかね。
得点シーンは個人の力に頼ってたトコロもありましたけど、そういう試合ももちろんありますんで。
まとめ
まだ、もう1戦ありますけど、アーセナルがベスト8に向けて大きな勝利を手にしています。
さすがにR32の時と違って、次のホームゲームではメンバーを落としてこないと思いますし、まあ順当にいけば勝ち抜けを決めるでしょう。
(ヴェンゲルさんのクビもつながったな)
逆にミランはかなりしんどくなりましたね。
これまでいい流れで試合をこなしてたんですけど、この敗戦がきっかけでチームの流れが悪くならないことを祈るばかりです。
そんな感じですかね。
また次回!!
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