18/19ラリーガ第7節のレアル・マドリード 対 アトレティコ・マドリードのマッチレビューです。
伝統の一戦であるマドリードダービーなんですが、同時に上位対決にもなっています。
試合は前半からレアルがボールを支配する感じでしたが、思ったような決定機をつくれていませんでした。
逆にアトレティコがカウンターからチャンスメイクするシーンがいくつかあって、グリーズマンやジエゴ・コスタの決定機はクルトワのファインセーブがありましたね。
レアル的には前半は流れが悪かった雰囲気があったので、後半に入ってすぐベイルに代えてセバージョスを投入しています。
これに合わせてシステム変更していますが、アトレティコの堅守の前にかなり苦労することになります。
ここ最近のマドリードダービーはずっとこんな感じの試合だったんですけど、なかなかスコアが動かないと膠着気味の試合展開にはなります。
この試合で一番目立ってたのは両チームのGKではないでしょうかね。
非常に締まったゲームになりましたけど、最後までスコアは動かずスコアレスドローの結果となっています。
フォーメーション
レアル・マドリードとアトレティコ・マドリードのフォーメーションです。
4-3-3と4-4-2です。
マルセロはケガで外れています。
レアル・マドリード
前節のセビージャ戦での完敗を受けてカウンター対応を整備する必要があることを感じたレアル。
ボールを奪われてからのプレッシングに少しでも緩さを見せてしまうと、アトレティコにゴール前まで簡単にボールを運ばれてしまいます。
チームのプレースタイルからカウンターでピンチを迎えるシーンができるのはある程度仕方ないところもありますけど、そこからの失点を最小限に抑えていかないと今のプレースタイルの強みは存分に発揮できません。
全体的にネガティブトランジションの意識は高かったと思いますけど、それでもそこそこアトレティコにカウンターから決定機を作られていましたね。
クルトワのファインセーブが無ければ負けててもおかしくありませんでした。
前半は横に揺さぶりながら中央にスペースを作ろうとする崩しを狙ってましたけど、ほとんどハマらずボックス内に侵入できることも非常に少なくなってました。
そんな事情もあって後半はシステムを4-2-3-1に変更したわけなんですが、ワイドのポジションにいる選手を減らした分中央に入る人数が増えた感じになります。
アトレティコのブロックは基本的に堅いですしスペース自体がかなり狭くなっていますけど、それでも侵入できるエリアがないわけではありません。
SBとCBの間やSHやIHの間、さらには斜めの位置関係(CBとSHの距離間)などでもギャップができることはありますので、後半はより徹底してそこを狙うようになった感じですかね。
まあ、空くって言っても一瞬の話ですし、基本的にそこでボールをキープするのは難しいです。
だからこそ、そのエリアではダイレクトプレーが必要になってきますけど、その辺のアイディアが少し足りなかったところもあったでしょうか。
こういう試合を観るとホントに攻撃って難しいんだなと感じます。
引き分けになったのは最低限の結果なんですが、勝てそうな雰囲気があったようにも思えない試合でしたね。
アトレティコ・マドリード
過去最高の陣容を整えたと言われているアトレティコ。
チームのベースは堅守速攻なのは変わりませんけど、年を重ねていくごとに簡単に後ろに下がらないようになってきています。
とはいっても無理にラインを高く保とうとしているわけではなく、下がらなきゃいけないときはきっちり下がります。
あまり下がらなくなったっていうのはそこの基準が変わってきているって感じですね。
(なんでもかんでも相手を引き込もうとしない)
押し込まれてリトリートして陣形を組む時の並びはホントにキレイですし、中央のスペースっていうのはきっちりケアされています。
相手のレアルはサイドの揺さぶりをかけて幅を取ろうとしてきますけど、横に間延びせずに全体がきっちりスライドできているのは流石ですね。
解説の戸田さんも言ってましたがプレッシングのところではヴァランのところをあえて空けて対応するようにしていました。
セルヒオ・ラモスはジエゴ・コスタがケアして、カゼミーロのところにはクリーズマンって感じです。
ボールの高さがレアル陣内の深いところに行けばマンツーマン気味に相手選手を捕まえに行くこともありましたし、守備のやり方がボールの高さで変わるんですがそこの切替がチーム全員でしっかり共有できてました。
この試合は結果的に無得点となっていますが、クリーンシートで試合を終わらせることができたのは悪くない結果だったと思います。
ベルナベウでの試合だったから引き分けて痛かったのはレアルの方ですよね。
試合結果
試合は0-0で引き分け。
・得点者
- なし
・交代者
- レアル
- 後半1分 ベイル⇒セバージョス
- 後半37分 モドリッチ⇒バスケス
- 後半43分 ベンゼマ⇒ジュニオール
- アトレティコ
- 後半15分 ルマル⇒コレア
- 後半24分 ジエゴ・コスタ⇒トーマス
- 後半40分 ロドリゴ⇒カリニッチ
スタッツ
RMA | ATM | |
---|---|---|
ボール支配率(%) | 66 | 34 |
シュート数(本) | 16 | 8 |
枠内シュート(本) | 7 | 3 |
パス本数(本) | 696 | 359 |
パス成功率(%) | 89 | 78 |
タックル | 15 | 18 |
ハイライト
[cc id=284 title=”ブログ村”]