プレミア第2節のチェルシー 対 アーセナルのマッチレビューです。
ホームのチェルシーは開幕戦を大勝、アウェーのアーセナルはシティ相手に完敗、、、と対象的なチーム同士の対決となりました。
今シーズンから新監督が就任したのは全く同じ状況なんですが、今のところ将来に可能性を感じたのはチェルシー(サッリ)の方でしたね。
ただ、サッカーの試合には相性っていうものも存在しますし、どういう結果になるかは実際にぶつかってみないとわからないところもありました。
そんな中で迎えた試合だったんですが、結果的にいい勝負になりました。
前半からチェルシーがペドロ・モラタのゴールで2点先行したからそのまま試合が決まってしまうのかと思いきや、アーセナルが前半のうちに2点を返して同点に追いついています。
チェルシーサイドから言うと左側のアロンソ・ダビドルイスが攻撃でも守備でも目立ってた試合になりました。
攻撃面ではいい働きを見せてましたけど、守備の時ではそこが穴になってた感じです。
まあ、観てる方としては面白かったですけど、お互いのウィークポイントがよく表れた試合になりました。
後半はどちらが勝ってもおかしくない雰囲気がありましたけど、ホームゲームだけあってチェルシーの方に勢いがありましたかね。
フォーメーション
チェルシーとアーセナルのフォーメーションです。
4-3-3と4-2-3ー1です。
チェルシーは前節と同じ並び・スタメンです。
アーセナルは少し入れ替えてます。
アザールは去就がハッキリしてないからベンチスタートでしょう。
レアルもかなりマジっぽいので8月が終わるまでわかりませんね。
それでサッリ監督はメンバーを固定して戦う傾向がありますので、しばらくはこの感じが続いていくと思ってます。
アーセナルは左サイドバックにケガ人が多いんですが、モンレアルが復帰しています。
それ以外ではラムジーが外れてイウォビがスタメンに入ってますね。
試合結果
試合は3-2でチェルシーの勝利。
・得点者
前半9分 チェルシー:ペドロ
前半20分 チェルシー:モラタ
前半37分 アーセナル:ムヒタリアン
前半41分 アーセナル:イウォビ
後半36分 チェルシー:アロンソ
・交代者
チェルシー
後半15分 バークリー⇒コバチッチ
後半16分 ウィリアン⇒アザール
後半30分 モラタ⇒ジルー
アーセナル
後半1分 ジャカ⇒トレイラ
後半23分 エジル⇒ラムジー
後半30分 イウォビ⇒ラカゼット
チェルシー
サッリ監督のもとサッカーが劇的に変わったチェルシー。
彼のサッカーはナポリのイメージが相当強いんですけど、細かい部分ではいろいろと違いが出ています。
まずはプレスのところですが、相手がボールを保持しているところではそこまで積極的なアプローチ(ナポリと比べると)は仕掛けていません。
もちろんトランジションのところでの寄せは相当速くやってましたが、ナポリでやってたメルテンスとかインシーニェのようなプレッシングは全くありません。
(イグアインがいた頃と似たような感じになりますかね。僕は全く見てなかったんで知らないんですけどw)
それにビルドアップでも細かくパスを繋いでいくのは似ていますけど、ポジショニングなんかは違ってきます。
ナポリは選手同士の距離間をかなり近くに保ちながら攻撃に変化をつけてました。
よくやってたのがフリックです。
後方からのグラウンダーのパスを少し触ってスラすような感じで、相手が反応できないダイレクトプレーが非常に多かったです。
まだ現在のチェルシーにはそういったプレーがあまり見られません。
だから、僕としてはゴール前での迫力に少し欠けるところがあると感じています。
ただ、十分なスペースさえあればきっちりゴールを仕留めるだけの組み立ては見せてくれていますので、今後が非常に楽しみでもあります。
試合としては早々にペドロのゴールがあったことでラクに試合運びができたことが大きかったと思います。
勝手に相手が前がかりに来るようになりましたし、モラタの追加点もその影響で生まれた格好です。
(まあ、オバメヤンが決定機外したのが大きかったんですけどね)
そのまま試合をまとめられたら良かったんですが、高い位置を取るアロンソの裏とダビドルイスとの間のスペースをアーセナルに狙われたことでイーブンに戻されました。
ただ、そんな厳しい試合を勝ち切れたのはやっぱりアザールの存在が大きかったと思います。
それに新加入のコバチッチも効果的にドリブルでボールを運んでくれてたんで、攻撃に変化をつけることができてました。
まあ、アロンソの勝ち越しゴールは見事でしたね。
シーズン的にはもっと苦戦するだろうと予想してましたが、意外といい順位でフィニッシュできるかもしれません。
とりあえず、この調子で勝ち点を伸ばしてもらいたいもんです。
アーセナル
この試合はシティ戦と違ってオバメヤンを最前線に持ってきたアーセナル。
そのすぐ下にはエジルが待機してて、4-4-1-1みたいな並びになりますね。
それでも基本的なスタンスはシティ戦と同じだったと思います。
相手のチェルシーは自分達でボールを保持しながらゲームのリズムを作っていこうとする感じなので、できるだけ相手を引き付けてロングカウンターっていうのは一つの狙いだったはずです。
試合開始早々に失点してしまったことで”ハイプレスを仕掛けなきゃいけない状況”になってしまったのは前節とホントに似てるんですけど、「堅守速攻」をイメージしている割には”簡単に失点しすぎ”ですね。
相手のチェルシーのサッカーはそこまで完成度が高いわけではありませんでしたし、両サイドバックが高い位置を取ってくるのは事前にわかってたはずなので、あんなに釣られる対応をしてしまったのにはマジでビックリです。
ウィリアンの後ろに下がる動きに釣られてベジェリンがかなり前に出ています。
その後ろにできたスペースをアロンソが狙った格好です。
ちなみに彼のマークはムヒタリアン。
彼がきっちりスプリントしてれば実はブロックできたのは間違いありませんけど、エメリはどう考えてるんでしょうか。
マンマークがベースなのは前節から同じなんですけど、これだけキレイに裏を取らてしまうのは如何なものかな~と思いましたね。
早々に2点取られて試合としては「完全に終わったな」とか思ってたんですが、そこから同点に追いついた攻撃力は流石でした。
でも、結果的に勝ち越しを許してしまっていますから、エメリへの期待値はどんどん下がっていきますね。
いくらなんでもこれで解任ってことにはならないんでしょうけど、次節以降がかなり大事になってきますな。
スタッツ
チェルシー | アーセナル | |
---|---|---|
ボール支配率(%) | 62 | 38 |
シュート数(本) | 23 | 14 |
枠内シュート(本) | 11 | 6 |
パス本数(本) | 705 | 410 |
パス成功率(%) | 89 | 81 |
タックル | 15 | 14 |
ハイライト
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