ロシアW杯のグループB、スペイン 対 ポルトガルのマッチレビューです。

ロペテギ監督が電撃解任したスペインと”最後のW杯になるかもしれないロナウドがいる”ポルトガルとのゲームです。
FIFAランキング的にはポルトガルの方が格上となってますけど、実際の実力的にはスペインの方が上回っていると考えてる人が多いかと思います。

タレントで比較してもスペインの方が上。
あとは戦い方の相性ってところですけど、ポルトガルが取れる戦術っていうのは限られてくるのかなって感じでした。

スペインはロペテギがレアルの監督になり、元レアルのイエロが代表監督に昇格するっていう面白い出来事がありましたけど、正直その影響が試合に出たのかどうかはわかりません。
まあ、間違いないのは両チームともレベルが高かったことですかねw

というわけで、まずはフォーメーションから。

フォーメーション

スペインとポルトガルのフォーメーションです。

4-3-3と4-4-2です。

スペインはほぼ予想通りですかね。
こんな感じになると思ってました。
カルバハルはケガがあった影響でベンチスタートなんでしょうかね。

ポルトガルはアンドレシウバではなく、ゲデスがロナウドとコンビ。
それ以外の特記事項はありませんね。

全体の印象と試合展開

キックオフからわりとゆっくり入った試合。
スペインはパスを回そうとするし、ポルトガルはそれにきっちり対応して、、、って感じだったんですが、いきなりスコアが動くことになりました。

ボックスの角っこでのロナウドの仕掛けにナチョが足を引っかけてしまってペナルティキック。
明らかに足がかかってましたし、間違いなくPKなんですが、スペインにとってはもったいない失点となりました。
かなり先制点が重要となってくる試合だと思ってましたし、スペインとしてはかなりまずいんじゃねえかと思ってましたけど、、、

実際はそうでもなかったですね。
ロングボールからディエゴコスタが強引に一人でフィニッシュまで持って行って同点ゴール。
まあ、同点ゴールは意外な形だったんですが、彼の働きはかなり力強かったですな。

要所要所でクオリティの高いプレーはありましたが、その後は膠着してた感じです。
それでも前半終了間際にポルトガルが勝ち越し点を奪います。
ロナウドのシュートはデヘアの正面だったんですが、デヘアは弾ききれませんでしたね。
(無回転シュートの影響もありますけど)

それで後半も前半と同じ流れで推移してました。
ボールを揺さぶりながらボックスに侵入する隙を伺うスペインと、それを跳ね返すポルトガル。
ポルトガルはかなりバランスよくスペインの攻撃を弾き返してたんですが、セットプレーからスペインが同点に追いつくことになります。

少し変化をつけたシルバからのボールをブスケツが折り返し、中央にいたディエゴコスタが決めてます。
そして、その勢いのままスペインが逆転ゴール。
左サイドでイスコ・シルバが粘って中央へ折り返し、それはDFに当たってボックスの外に出てしまいますが、外にいたナチョがスーパーボレー。
流石にこのゴールにはビビりました。

ポルトガルは途中選手交代を挟んでシステム変更。
追いかける立場になったんで、前線からボールをハメれる形に変えてきたイメージです。
ただまあ、それでスペインからボールを奪えるなら始めからそうしてるよって話で、、、

そんなわけでポルトガルにとってはかなり厳しい時間が続いてたんですが、ピケがFKを与えてしまったことが試合結果に大きく響きました。
まあ、ロナウドのハットトリックとなるFKだったんですが、ここ1番で決めきる力と技術には脱帽しちゃいます。

結局、引き分けとなった試合ですが、ホントにレベルが高くていい試合でしたね。

試合結果

試合は3-3で引き分け。

得点者
前半4分  ポルトガル:ロナウド
前半24分 スペイン:ジエゴ・コスタ
前半44分 ポルトガル:ロナウド
後半10分 スペイン:ジエゴ・コスタ
後半13分 スペイン:ナチョ
後半43分 ポルトガル:ロナウド

交代者
スペイン
後半25分 イニエスタ⇒アルカンタラ
後半32分 ジエゴ・コスタ⇒アスパス
後半41分 ダビド・シルバ⇒バスケス

ポルトガル
後半23分 フェルナンデス⇒ジョアン・マリオ
後半24分 ベルナルド・シウバ⇒クアレスマ
後半35分 ゲデス⇒アンドレシウバ

ハイライト

スペイン

「注目選手誰ですか?」って聞かれると、「全員」って答えるしかないスペイン。
それに監督が変わったとしても、この国の戦い方っていうのは基本的には変わらないと言えます。

とりあえず、イスコはいろんなところに顔を出します。
それによって空いたスペースにはディエゴ・コスタが流れてきたり、アルバが上がってきたり。
反対側のシルバも流動的にポジションを変えていきますが、動き方の質は結構違ってきますかね。

どちらかというとイスコはゲームを作ろうとするタイプ。
近くにイニエスタもいますし、こことの連携で相手を崩すきっかけを作る感じです。
逆にシルバはできるだけボックスに近いところにポジショニングしてますし、フィニッシュに絡む回数が増えてきます。

コケはバランスを見ながらって感じでしょうか。
シルバが左に流れた場合は空いたところを狙ってきますけど、基本的にはトランジションでの仕事が多い感じです。

それで守備ブロックはもちろんゾーン。
4-5-1って感じになりますが、2列目からは常に誰かがボールへ行きます。
なかなかブロックを組む時間自体が少ないんですけど、このチームのポジショニングっていうのは守備のお手本みたいなもんです。

結果的にもったいない複数失点をしてますが、相変わらずのレベルの高さは感じました。
内容的には勝てた試合だったんですが、引き分けの結果はスペインにとっても悪くないでしょう。

ポルトガル

ロナウドのインパクトが強すぎますが、それ以外にもいい選手が揃っているポルトガル。
シティのベルナルド・シウバとかバレンシアのゲデスとか。
(この試合のパフォーマンスは微妙でしたが)
それでも基本的な戦いは”守備重視”となってます。

ブロックはロナウドを最前線に残して、ゲデスがブスケツをケアしてた感じです。
まあ、ここはかなり制限しないと好き放題にやられちゃうので当たり前っちゃ当たり前です。
ブスケツがCBのラインに下がった場合は代わりに降りてくる選手にシフトしますけど、とりあえず中央はかなり絞ってましたね。

それで展開的にラッキーな先制点を奪えてたことで、試合運びとしてはハッキリしました。
普通に堅守速攻の構えでしたけど、ポルトガルもカウンターがかなり速かったでしたね。
スペインのトランジションもかなり早かったし、プレッシングも強力だったんですが、それを掻い潜ってフィニッシュまで持って行ってましたから。
まあ、それでもゲデスのところでノッキングしたり、最後のシュートを決めきれなかったりと、スペインを突き放すチャンスを逃してました。

ポルトガルの守備ブロックもスペインに負けず劣らず、全体が連動したレベルの高いゾーンディフェンスを組んでましたけど、ディエゴコスタには力負けしちゃいましたね。
そして、逆転された時点でかなり危ない雰囲気がありましたけど、この試合のロナウドはホントにすごかったでした。

負けててもおかしくなかっただけにポルトガルにとっては大きな引き分けとなりました。
これから戦うチームは格下だけに、油断しなければ勝ち点を落とすことはないでしょう。

面白かった

序盤は意外な形でスコアが動きましたし、予想外にゴールが入った試合になりました。
ただ、両チームとも質の高いプレーを披露してくれてましたし、ホントに面白かったです。

個人的にはスペインの勝利を予想してたんですが、ポルトガルが力強かったですな。
まあ、このグループはこの2チームがレベルが抜けてますし、そのまま1・2位通過しそうです。

そんなわけで、また次回!!