17/18チャンピオンズリーグ決勝ラウンド16のトッテナム 対 ユベントスのマッチレビューです。
この試合はセカンドレグとなってまして、ユベントスホームで行われたファーストレグは2-2の引き分けの結果となってます。
まあ、ファーストレグはユベントスがうまい試合運びを見せて早々と2点リードしましたし、後は逃げ切るだけ、、、の展開だったんですが、トッテナムの攻撃陣にその守備網を崩されて同点に追いつかれています。
そのため、トッテナムは貴重なアウェーゴール2つを手に入れた状態でのホームゲームとなってますし、非常に有利な戦いができます。
とりあえず、この試合に負けなきゃ突破は決めるような感じだったんですが、、、
というわけで、試合を詳細に振り返ります。
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フォーメーション
トッテナムとユベントスのフォーメーションです。
4-3-3と3-6-1の戦いです。
ユベントスはディバラの位置が微妙でしたけど、この表記にしています。
試合結果
試合は1-2でアウェーのユベントスが勝利しています。
2戦合計3-4でユベントスが勝ち抜けです。
いやー、サッカーって何が起こるかわかりませんね。
得点者
前半39分 トッテナム:ソンフンミン
後半19分 ユベントス:イグアイン
後半22分 ユベントス:ディバラ
後半に入って3分間での逆転劇。
トッテナムにとっては悪夢。
交代者
トッテナム
後半29分 ダイアー⇒ラメラ
後半41分 アリ⇒ジョレンテ
ユベントス
後半15分 マテュイディ⇒アサモア
後半16分 ベナティア⇒リヒトシュタイナー
後半38分 イグアイン⇒ストゥラーロ
ハイライト
全体のハイライトです。
全体の印象と試合展開
先行逃げ切りが得意な両チーム。
ファーストレグの結果もありますし、結局先手を取ったチームがかなり優位な試合にはなってくるんで少し難しいゲームにはなりましたかね。
まあ、だからこそ緊張感があるゲームとなりましたし、お互いにレベルの戦いをしてて面白かったです。
それで前半から決定機はトッテナムの方が多かったですし、ソンフンミンやケインがよくフィニッシュに絡んでた印象です。
一方のユベントスもそれなりにチャンスメイクできてましたし、どっちがゴールを奪ってもおかしくなかった感じでした。
ただ、結果的に押し込んでいたホームのトッテナムが先手を取ることになってます。
再三チャンスを決めきれなかったソンフンミンのゴールでしたが、このシーンはクロスボールを入れる前のエリクセンの動きがポイントでしたね。
エリクセンがあの位置でボールを受けたことによって、ユベントス側は一気に数的不利になってましたし、結局ここで失点してしまう確率がかなり上がったことになります。
トッテナムが先手を取ったことで試合としては決まっちゃったかな?とか勝手に思ってましたし、実際その後もトッテナムが追加点をいつ奪ってもおかしくない展開が続いてました。
とはいえ、サッカーっていうのは何が起こってもおかしくないスポーツ。
イグアインの同点ゴールから3分後にディバラの逆転ゴール。
まあ、同点にされてトッテナムが少し浮ついてたし、逆転されたシーンは最終ラインが揃ってなくて結構もったいないやられて方をしてましたね。
普通にトッテナムが突破を決める試合になると個人的には思ってましたけど、まあ~ユベントスが頑張りました。
ホント「勝者のメンタリティ」っていうのはこのチームのためにあるようなもんです。
トッテナム
メンバー的には前線3枚が目立ちますけど、トッテナムのビルドアップが中央からうまくつなげるかどうか?はデンベレとエリクソンのパフォーマンスが結構重要になってきます。
だから、対戦相手としては当然ここを潰しに来るでしょうし、それをうまくいなせるかどうかがポイントになってきます。
それでファーストレグのアドバンテージがあるとはいえ、トッテナムは特別引いた戦い方をしてたわけではありません。
まあ、引き分けOKとはいえ、きっちりホームで勝ちたいところですもんね。
ただ、ビルドアップはできるだけ細かくつなごうとするよりはさっさとケインやアリにロングボールを当てるシーンが目立ってました。
デンベレのところをユベントスはマンツーマンにしてましたし、なかなかショートパスから攻撃を展開するのはしんどくなってました。
それに点を取りたいユベントスの重心が前にありますし、比較的ハイラインだったこともあり、一発で相手の裏を狙うことも可能だからあまり迷いなくその選択ができた感じでしょう。
プレッシングはかなり前線からハメに行ってましたし、そこのスタンスは変わらなかったんですがユベントスも基本的に足元はうまいのでインターセプトするシーンはあんまりありませんでしたが、全体的に押し込むことにはなってましたし悪くない展開だったと思います。
フィジカルコンタクトや選手のポテンシャルを比較するとトッテナムの方に分があったと思いますし、相手との戦い方の相性も悪くない、その中で先手を取ることに成功したわけですから試合運びは非常にラクになりましたし、後は勝つだけだったんですが。
正直、前半の戦い方は完璧だったし、後半もその流れのままきっちり勝ち切ると思ってましたけど、まさか逆転されちゃうとは、、、
ユベントス
ファーストレグの引き分けが響いたことでこの試合はゴールを奪いに行かないといけないユベントス。
そんな中、エースのディバラが復活してきたのは大きな材料となってきます。
守備に安定感がありますし、チームの特徴としてはそこをピックアップされることが多いんでしょうが、ユベントスは”何でもできる”チームだと思ってます。
攻撃的な戦い方を展開しつつ、先手を取ればその後はガッツリ堅いブロックを形成する。
勝ちパターンのお手本みたいな試合運びをするチームですし、この試合はそのパターンに当てはめることができるかどうか?ってところでしたね。
(実際は先手を取られて狙い通りにはいきませんでしたな)
マンジュキッチ・クアドラードっていう強力なサイドの選手が不在でしたが、マテュイディやドウグラス・コスタの中盤からの飛び出しがかなり効いてましたし、ファーストレグに続きドウグラス・コスタのドリブル突破はトッテナムDF陣も結構苦労してた印象です。
プレッシングではイグアイン・ディバラが相手のCBを牽制しつつ、下がってくるダイアーやデンベレのところも中盤の選手がマンツーマン気味に対応してましたし、できるだけ相手にボールを繋がせないようにしてた感じです。
ただ、これはこれでロングボールからそのまま前線に収められてフィニッシュされるシーンもあったんで、結構怖いところもあったのかなと。
試合て期には絶望的な先制点を取られてましたけど、よくそこから逆転しています。
後半に入ってリヒトシュタイナーを入れて4バックに変えてから、ビルドアップがうまく回りだしたんだと思いますけど、後ろが手薄になる分リスクもあったし、そこをギリギリで凌ぎつつ逆転するまで踏ん張ったのが勝因でしょうね。
実際、リヒトシュタイナーが入ってすぐに彼のクロスからイグアインのゴールが生まれてますし、ここの変更は効きましたな。
それにディバラの決勝ゴールは一瞬の飛び出しからでしたが、非常に冷静に決めてましたし、さすがはエースでしたね。
まとめ
2戦が終わってみれば、「ユベントスは勝負強いな~」って感じを受けちゃいました。
トッテナムも普通に強かったですし、試合内容から考えるとトッテナムが勝ち抜けていてもおかしくなかったんですけどね。
まあ、トッテナムファンにはフラストレーションがたまる試合にはなりましたな。
こればっかりは仕方ないので切り替えて今後のリーグ戦も頑張ってもらいたいところですが、この敗戦が響かないといいですけどね。
逆にユベントスは逆境を跳ね返しての勝利ですし、ホントにチームが勢いに乗ることができます。
リーグ戦とチャンピオンズリーグと過密日程が続きますし、ナポリとの接戦もありますので厳しい戦いが続きますけど、今後の戦いに期待したいと思います。
そんな感じでまた次回!!
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