18/19プレミア第3節のマンチェスター・ユナイテッド 対 トッテナムの解説です。
開幕2戦目にして勝ち点を取りこぼしているユナイテッドと2連勝しているトッテナムとの対決です。
最近はチーム内のゴタゴタや監督の解任論が盛り上がっているユナイテッドだったんですが、それとは対称的にこの試合では立ち上がりからいいパフォーマンスを披露していました。
トッテナム対策としてこの試合は3バックを採用し、それがかなりハマった印象だったんですけど、後半に入ってからケインに先制点を奪われて試合の流れがかなり変わりました。
正直、第一印象ではユナイテッドがすんなり勝つのかなと思ってました。
それぐらいトッテナムは何もできてなかったんでね。
ユナイテッドとしては前半のうちに先手を取れていればその後の展開が変わってたかもしれませんが、失点のシーンに関してはいろいろとミスがありました。
そういった意味でもかなりもったいない試合だったと言えます。
今回はその辺に触れながら試合を振り返っていきます。
フォーメーション
マンチェスター・ユナイテッドとトッテナムのフォーメーションです。
3-5-2と4-4-2です。
この試合は3バックを採用したユナイテッド。
特にエレーラが最終ラインに入ったのはみんなびっくりしたはずです。
個人的には悪くなかったと思いますけど、この采配が今後もあるのかどうかと言われると微妙なところです。
(というか、監督が代わりそうだし)
トッテナムの方は飲酒運転で捕まったロリスが試合に出るのかどうか注目されてましたけど、ちゃっかりスタメンに入ってます。
フォーメーションは4バックにしておりますが、このチームのベースは3バックなんでビルドアップの時は後ろに3枚並びます。
試合結果
試合は0-3でトッテナムが勝利。
・得点者
後半5分 トッテナム:ケイン
後半7分 トッテナム:ルーカスモウラ
後半39分 トッテナム:ルーカスモウラ
・交代者
ユナイテッド
後半10分 エレーラ⇒サンチェス
後半13分 ジョーンズ⇒リンデロフ
後半16分 マティッチ⇒フェライニ
トッテナム
後半31分 トリッピアー⇒オーリエ
後半37分 ローズ⇒ディビス
後半44分 ケイン⇒ウィンクス
スタッツ
ユナイテッド | トッテナム | |
---|---|---|
ボール支配率(%) | 57 | 43 |
シュート数(本) | 23 | 10 |
枠内シュート(本) | 5 | 6 |
パス本数(本) | 488 | 377 |
パス成功率(%) | 77 | 67 |
タックル成功 | 11 | 23 |
トッテナムの良さを消す
試合の序盤からホームのユナイテッドがペースを握ってましたけど、対戦相手のトッテナムは自分達の良さを全く出せていませんでした。
ユナイテッドのマンツーマンベースのブロックに阻まれてビルドアップがまったくうまくいってませんでしたし、前線からのプレスもハマらない状況だったんで、そもそも攻撃するチャンスがほとんどありませんでした。
逆に中途半端な位置からボールロストしてユナイテッドにカウンターを食らってしまうような状態でしたし、決定機もそこそこ作られてたんで前半のうちに失点しなかったのはホントに運が良かったと言えます。
ユナイテッドは左サイドのルーク・ショーが攻撃の起点になることが多かったですし、ポグバが前線に合流してロングフィードのターゲットマンになったり、そこから幅を取って中央へ折り返したりとこの試合は攻撃に厚みがありました。
守備面でも中央のスペースをかなりケアしつつ、そこに入ってくるトッテナムの選手はマンツーで潰せてましたし、ボールを奪える機会も多かったと感じています。
とりあえず、ボールへの出足の速さやオフザボールの動き、それに奪ってからのトランジションの速さとかは前節からかなり変わったんじゃないでしょうかね。
だからこそしっかり勝たなきゃいけなかった試合だったんですが、ホントにあの失点の仕方はもったいなかったと感じています。
2失点目
エリクセンに左サイドのスペースを突かれ、その折り返しをルーカスモウラに押し込まれたのがユナイテッドの2失点目です。
ケインのゴールからほとんど時間を空けずに食らってしまった失点だったので、非常にダメージは大きかったと言えます。
これはトッテナムの右サイドでトリッピアーがボールを受ける前のシーンです。
トリッピアーに展開されてからエリクセンは斜めに走っていきます。
一応、ルーカスモウラとジョーンズの位置関係を見れば、ユナイテッドがマンマークベースで対応していたのがわかると思います。
それでトリッピアーにボールが渡った瞬間です。
エリクセンはもうスペースめがけて走り出しています。
その動きを見たスモーリングはエリクセンをオフサイドトップにハメようと前に出る動きをこの後します。
が、実は後方にケインをマークしてたエレーラが残っていたので、そのオフサイドトラップは失敗に終わります。
結構わかりやすいミスだったんで特別ここまで書く必要は無かったんですが、なかなかこのレベルのチームがこういった連係ミスをするのが珍しいと考えましたんで今回ピックアップしています。
まあ、エレーラとしてはケインをマンマークしてただけなんですけどね。
どちらかといえば、スモーリングが勝手にオフサイドトラップにハメれると判断したんだと思います。
(もちろん、エレーラの位置は把握していない)
この失点をする前までは、相手がスペースを狙う動きに対してはきっちりついていく(又は後方のスペースを消す)動きをやってましたから、なんでこうなってしまったのかよくわからないところはあります。
とりあえず、守備の時もきっちり「周りを見ろ!」っていういい教訓になるんじゃないですかね。
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